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George Benson / Breezin' (1976年) - アルバム・レビュー

2017年11月15日
AOR名盤(1974~1976年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、George Bensonの1976年のアルバム『Breezin'』の紹介です。
George Benson / Breezin' (1976年)
George Bensonは60年代から活躍しているアメリカのジャズ・ギタリスト。1964年から現在に至るまでに多数のアルバムを制作しており、本作はスタジオ・アルバムとしては15作目ぐらいにあたる。この年にWarner Bros. Recordsに移籍しており、その第1弾としてリリースしたのが本作である。

このアルバムは、プロデュースをTommy LiPuma、エンジニアをAl Schmittが担当した。二人は、Nick DeCaroの『Italian Graffiti』(74年)やMichael Franksの『The Art Of Tea』(75年)など、AORやフュージョンの名作を数多く手がけた黄金のコンビとして知られており、本作も二人の代表作の一つ。

タイトル曲の「Breezin'」はBobby Womackの作。ジャケットの畏まった印象と裏腹に、メロディとサウンドはライト&メロウそのもの。Harvey Masonの刻む硬質なビートの上をGeorge Bensonのギターが軽やかにそよぐ感じが心地よい。

続く「This Masquerade」は、Leon Russellの72年のアルバム『』の収録曲。この1曲はヴォーカル曲となっており、George Bensonのソウル・フィーリングたっぷりの歌声と洒落たスキャットを聴くことができる。ギターだけでなく、歌も抜群に巧い。この曲はファースト・シングルとなり、Billboard Hot 100チャートの10位を記録した。

ファンキーな「Six To Four」はPhil Upchurchの作。Phil Upchurch自身も92年のアルバム『』でセルフ・カヴァーしている。

「Affirmaton / 私の主張」は盲目のギタリスト、Jose Feliciano(ホセ・フェリシアーノ)の作で、Felicianoの75年のアルバム『』の収録曲。哀愁味あるソウルフルなナンバーを都会的なアレンジでエレガントに仕上げており、とてもムードがある。

「So This Is Love / これが愛なの?」は、本作唯一のオリジナル曲。流麗なストリングスに包まれて、George BensonのギターとRonnie Fosterのエレピが絡む華やかなナンバーだ。

ラストの「Lady / 愛するレディ」は、そのRonnie Fosterの作。映画音楽を思わせる美しいストリングスに始まり、George Bensonのギターが軽やかに歌いだす。

本作の成功により、77年のグラミー賞ではGeorge Bensonが「Best Pop Instrumental Performance」を、Al Schmittが「Best Engineered Album, Non-Classical」を受賞。また、シングル「This Masquerade」のヒットにより、LiPumaとBensonは「Record of the Year」を受賞した。

このアルバムと同じ年にBoz Scaggsは『Silk Degrees』を、Ned Dohenyは『Hard Candy』をリリース。76年はライト&メロウ豊作の年であった。

●収録曲
1. Breezin' - 5:40
2. This Masquerade - 8:03
3. Six To Four - 5:06
4. Affirmation / 私の主張 - 7:01
5. So This Is Love / これが愛なの? - 7:03
6. Lady / 愛するレディ - 5:49


◆プロデュース: Tommy LiPuma

◆参加ミュージシャン: George Benson(g, vo), Phil Upchurch(g, b), Ronnie Foster/Jorge Dalto(k), Stanley Banks(b), Harvey Mason(ds), Ralph MacDonald(per), Claus Ogerman(orch ar), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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