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J.D. Souther / You're Only Lonely (1979年) - アルバム・レビュー

2017年06月23日
AOR名盤(1979年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、J.D. Southerの1979年のアルバム『You're Only Lonely』の紹介です。
J.D. Souther / You're Only Lonely (1979年)
J.D. Southerはウェストコースト・ロック・シーンで活躍したシンガー・ソングライター。Glenn Freyとのフォーク・デュオ「Longbranch Pennywhistle」や、Chris Hillman, Richie Furayと組んだ「The Souther, Hillman, Furay Band」での活動のほか、Linda RonstadtやThe Eaglesの活動を支えたことで知られる。

ソロとしては1972年にアルバム『John David Souther』でデビューし、これまでに8枚ほどのソロ・アルバムを制作している。本作はJ.D. Southerの代表作として挙げられるサード・アルバム。

自らプロデュースを担当し、収録曲に関しても「Fifteen Bucks」以外を自作。2曲(3, 5)では、親交の深いGlenn Freyと共作している。

甘く切ないタイトル曲「You're Only Lonely」は、しみじみとした郷愁を誘う名曲。Roy Orbisonへのオマージュといわれており、Jackson BrowneやEaglesのメンバーの優しいコーラスに包まれて、J.D. Southerが伸びやかなファルセットを交えて歌う。この曲はBillboard Pop Singlesチャートの7位(ACチャートでは1位)となる大ヒットを記録し、J.D. Southerにとって唯一のTop10ヒットとなった。

ちなみに、中山美穂と織田裕二が主演した1991年の邦画『波の数だけ抱きしめて』でも、甘く切ないシーンでこの曲が使われている。

Glenn Freyと共作した「The Last in Love」も、メロディの切なさが心の深いところに沁み入る。Nicolette Larsonの78年のデビュー作『Nicolette Larson / 愛しのニコレット』では、ラストでこの曲が歌われた。

Phil Everlyとデュエットした「White Rhythm and Blues」も穏やかなスロー・ソング。こちらは、Linda Ronstadtの78年のアルバム『』でカヴァーされた。

「Songs of Love」もイノセントなバラード。アップ・テンポな明るい曲もあるが、どうもこの人の良さが出ない。スローな曲をしっとりと歌う時の色気が魅力的で、そういう曲にばかり聴き入ってしまう。

フロント・カヴァーではJ.D. Southerがポケットに手を入れてうつむく。この意味はバック・カヴァーを見ると分かる。ポケットから出した手には部屋のキーらしきものが握られており、"Well, The sun is a sinkin' and people start thinkin' at twilight ..." のメッセージ。女性を部屋に誘うところらしい。

●収録曲
1. You're Only Lonely - 3:47
2. If You Don't Want My Love - 4:20
3. The Last in Love - 3:41
4. White Rhythm and Blues - 4:40
5. 'Til the Bars Burn Down - 4:42
6. The Moon Just Turned Blue - 2:06
7. Songs of Love - 4:20
8. Fifteen Bucks - 3:24
9. Trouble in Paradise - 4:25


◆プロデュース: J.D. Souther(vo, g)

◆参加ミュージシャン: Waddy Wachtel(g, bv), Danny Kortchmar/Dan Dugmore/Don Felder/Fred Tackett(g), Don Grolnick(p), Jai Winding(k), Kenny Edwards(b, bv), Rick Marotta(ds), David Sanborn(sax), John Sebastian(harp), Tom Scott(sax), Glenn Frey/Don Henley/Jackson Browne/Phil Everly/Jorge Calderon(bv), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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