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Warm Breeze

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Dionne Warwick / Friends (1985年) - アルバム・レビュー

2020年04月12日
Soul / R&B(80年代) 4
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Dionne Warwickの1985年のアルバム『Friends』の紹介です。
Dionne Warwick / Friends (1985年)
Dionne Warwickはアメリカを代表する女性シンガーの一人。2012年に他界したWhitney Houstonの従姉妹としても知られている。1963年にアルバム・デビューし、これまでに発表したアルバムはかなりの枚数に上る。

今日紹介する『Friends』は、Whitney Houstonが『そよ風の贈りもの』で華々しいデビューを飾った年のアルバム。洋楽シーンでは、「Band Aid」(英, 84年12月), 「USA for Africa」(米, 85年3月), 「Live AID」(英米, 85年7月)など、アフリカの飢餓や難民救済のための地球規模のチャリティ活動が話題を呼んだ年である。「Live AID」は20世紀最大のチャリティー・コンサートと言われていて、そこにはQueenも出演。全出演者の中で最多となる6曲を演奏し、そのステージは2018年公開の映画『ボヘミアン・ラプソディ』で再現された。

このアルバムにも「That's What Friends Are For / 愛のハーモニー」という有名なチャリティ・ソングが収録されている。Dionne Warwick - Stevie Wonder - Elton John - Gladys Knightという豪華な4人が "Dionne & Friends" 名義で共演し、曲の収益は米国エイズ研究財団に寄付された。名前の順に4人が慈愛溢れる歌声を披露するナンバーで、Stevie Wonderによる優しいハーモニカも印象的。曲はBillboard Hot 100チャートの1位を記録し、翌年のグラミー賞では "Song of the Year" と "Best Pop Performance by a Duo or Group with Vocals" を受賞した。

この曲を書いたのは、Carole Bayer SagerとBurt Bacharach夫妻。本作に収録された10曲のうち、半分の5曲(1, 6-7, 9-10)はSager - Bacharachによる共作だ。このうち、「Stronger Than Before / 愛は果てしなく」については、Sager - Bacharach - Bruce Robertsの共作。甘いムード一杯の美しいラヴ・バラードで、奥様のSagerも81年のアルバム『真夜中にくちづけ』の中で歌っている。

残りの曲の作者も、「Whisper In The Dark」(Bruce Roberts等), 「Remember Your Heart」(Dan Navarro等), 「Love at Second Sight」(David Foster等), 「Moments Aren't Moments」(Stevie Wonder), 「No One There」(Narada Michael Walden等)という実力派。

ここから、あと2曲を紹介。

David Foster - Paul Gordonの共作した「Love at Second Sight」は、Fosterの83年のソロ・デビュー作『』からの選曲で、オリジナルではFosterがVicki Mossとデュエットしている。綺麗に整えられた美しいバラードで、サビのメロディがとてもロマンティック。

Stevie Wonderの書いた「Moments Aren't Moments」は甘くチャーミングなナンバー。この曲は、84年公開の映画『』のサウンドトラックになっていて、そのサントラをプロデュースしたのがStevie Wonderだ。サントラ盤には、Stevie WonderとDionne Warwickがデュエットした「Weakness」も収録されている。

アルバムの1曲目が「愛のハーモニー」だからかも知れないが、アルバムのどの曲を聴いても心温まる味わいがある。

ところで、「愛のハーモニー」の原曲は82年の映画『』のサウンドトラックになっていて、そこではRod Stewartが歌っている。Rod Stewartを加えた5人による "Dionne & Friends" が再現されたらいいのにな、と今は思う。

●収録曲
1. That's What Friends Are For / 愛のハーモニー - 4:14
2. Whisper In The Dark - 4:31
3. Remember Your Heart - 3:41
4. Love At Second Sight - 4:39
5. Moments Aren't Moments - 4:32
6. Stronger Than Before / 愛は果てしなく - 3:23
7. Stay Devoted / 優しさいつまでも - 3:32
8. No One There (To Sing Me A Love Song) - 4:26
9. How Long? - 4:07
10. Extravagant Gestures / 愛のとまどい - 4:52


◆プロデュース: Burt Bacharach, Carole Bayer Sager, Albhy Galuten, David Foster, Stevie Wonder, Barry Manilow

◆参加ミュージシャン: Dionne Warwick(vo), Elton John(vo, k), Gladys Knight(vo), Stevie Wonder(vo, harmonica), etc


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Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント4件

コメントはまだありません

ローリングウエスト

Dionne Warwick大好きです!本当にいい歌を数々ヒットさせていました。大学時代のラジオでよく聴いていたものです。まだ記事を作っていなかった!いずれ特集したいです。
(PS)AORサウンドの先駆け的存在(完璧主義の名アーティスト)「ジノ・バネリ」の名曲を公開いたしました!

2017年08月17日 (木) 08:34

Warm Breeze

Re: タイトルなし

RWさん、こんにちは

Dionne Warwickはいい歌を穏やかに歌いますよね。1982年の『Friends In Love』と『Heartbreaker』も素晴らしいアルバムです。ジノ・バネリの「アイ・ジャスト・ワナ・ストップ」の記事、拝見しました。ジノ・バネリ、私も大好きなアーティストです。曲も歌唱も御姿も素敵過ぎて、神々しいオーラがありますね。

2017年08月17日 (木) 10:14

うさこ

お久しぶりです!
世の中凄いことになってますが、
お変わりないでしょうか?
東京在住(都内ではないですが)なので、毎日が不安だらけです(´・ω・`)

このアルバムの「Stronger Than Before」が大好きで、当時はレンタルをMDに落として聴いてました。
ホイットニーと親戚だったとは知りませんでした!
この頃の楽曲は本当にキラキラしてましたね~(^_^)

2020年04月14日 (火) 20:30
Warm Breeze

Warm Breeze

Re: タイトルなし

うさこさん、コメントありがとうございます。

本当に大変なことになっていますね。私は変わりなく暮らせていますが、平穏な日常に早く戻るといいなと心から願っています。どうぞご自愛ください。

MD(ミニディスク)、懐かしいですね~。

2020年04月14日 (火) 23:58