洋楽中心生活
Warm Breeze

音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

Jaye P. Morgan / Jaye P. Morgan (1977年) - アルバム・レビュー

2017年11月17日
AOR名盤(1977年) 2
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Jaye P. Morganの1977年のアルバム『Jaye P. Morgan』の紹介です。
Jaye P. Morgan / Jaye P. Morgan (1977年)
Jaye P. Morganはアメリカのポップス・シンガー。1953年にデビュー・シングルを出しており、その後の数年で全米トップ20に入るヒット曲を何曲も生む人気シンガーであった。アルバムも50年代から制作しているが、60年代以降は女優や番組のパネリストの活動が主になり、枚数は多くない。本作は12作目くらいにあたり、David Fosterが全面プロデュースした最初(もしくは2作目)の作品ではないかと言われている。

曲のクオリティが高く、金澤寿和氏は著書の『AOR Light Mellow』において、本作を「70年代のフォスター作品では間違いなく最高の出来」と絶賛。優れた選曲である上に、Jeff Porcaro(ds)やJay Graydon(g), Bill Champlin(bv)等、選りすぐりのミュージシャンのフレッシュな演奏が記録されている。

収録された9曲のうち6曲(2, 3, 5, 6, 7, 8)がカヴァー曲となっており、その内容は次のとおり。

「Keepin' It to Myself」はAlan Gorrieの作で、Average White Bandの74年のアルバム『』からのセレクト。

「Here Is Where Your Love Belongs」はBill Champlinの作。Sons Of Champlinの76年のアルバム『A Circle Filled With Love』の収録曲だ。

「It's Been So Long」は、Stevie Wonderの72年のアルバム『』の収録曲で、原曲は「Seems So Long」というタイトル。

「Let's Get Together」は、Luke Gross/George Kerr/Sidney Barnesの作ということだが、原曲は不明。「Can't Hide Love」は、EW&Fの75年のアルバム『Gratitude / 灼熱の狂宴』の収録曲だ。

「You're All I Need to Get By」はソウル・クラシックで、Marvin GayeとTammi Terrellの68年のアルバム『』におけるデュエットが有名だが、本作ではDonny Gerrardとデュエットしている。

カバー曲以外の提供者は、「I Fall in Love Everyday」(Jay Graydon等)、「Closet Man」(D. Foster/Donny Gerrard等)、「It All Goes Round」(D. Foster)となっている。

私はStevie Wonder作のバラード「It's Been So Long」が好きで、エンディングの「It's Been So Long ...」の壮大なリフレインを聴くたびに感動している。続く「Let's Get Together」は一転してファンキーなナンバーで、Jeff Porcaroのシャープなドラムさばきに痺れる。

CDは何度か再発されるも、現在は入手困難。Amazonのデジタル・ミュージック・ストアならば、MP3をダウンロードできるので、お薦めだ。

なお、Hodges, James & Smithの78年のアルバム『What Have You Done For Love』には本作から3曲(3, 5, 7)がカヴァーされており、ヴォーカル以外のバック・トラックは全く同じとのこと。Jaisunの77年のアルバム『Jaisun』にも4曲(1, 2, 4, 8)のバック・トラックが使い回されている。私はJaisunの4曲をネットで視聴したが、バック・トラックどころか歌声や歌い方までそっくりであった。

●収録曲
1. I Fall in Love Everyday - 3:14
2. Keepin' It to Myself - 3:25
3. Here Is Where Your Love Belongs - 4:30
4. Closet Man - 3:38
5. It's Been So Long - 5:36
6. Let's Get Together - 3:50
7. Can't Hide Love - 4:51
8. You're All I Need to Get By - 3:24
9. It All Goes Round - 6:08


◆プロデュース: David Foster(k, ar)

◆参加ミュージシャン: Jay Graydon(g, sy), Lee Ritenour/Ray Parker Jr.(g), David Hungate(b), Jeff Porcaro/Harvey Mason/Ed Greene(ds), Tower Of Power(horns), Ernie Watts(sax), Bill Champlin/Kenny Loggins/Donny Gerrard(bv), etc


関連記事
この記事が参考になりましたらクリックをお願いします。

気に入ったらシェア!

Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント2件

コメントはまだありません

240

初期フォスターの名盤

おはようございます。
デヴィッド・フォスターの最初に手掛けた名作。しかも最初に手掛けたこの時点で、もうフォスター色が出ていることに感心してしまいます。
「I Fall In Love Everybody」、「You're All I Need To Get By」、どれもドライブ感溢れるAORで、いいですよね。
本作って、もう入手困難なんですか。もったいない話です。

2017年11月18日 (土) 07:07

Warm Breeze

Re: 初期フォスターの名盤

240さん、こんにちは

240さんもこのアルバムの記事を書かれてたんですね。私はドリームズヴィル・レコードから2000年に世界初CD化された際に聴いて、これは凄いなと感動しました。これだけクオリティの良いアルバムにはなかなか出会えないですよね。その後も2005年(日)、2007年(英米)、2011年(欧)にCDが再発されていますので、しばらくすればまた再発されると思います。

2017年11月18日 (土) 16:44