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Donald Fagen / The Nightfly (1982年) - アルバム・レビュー

2018年02月26日
AOR名盤(1982年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Donald Fagenの1982年のアルバム『The Nightfly』の紹介です。
Donald Fagen / The Nightfly (1982年)
ポップス史に惚れ惚れするような足跡を残したSteely Dan。Donald Fagenはその創設メンバーであり、中心となってグループを率いた。ずっと相方だったWalter Beckerは2017年9月に他界してしまったが、Fagenは唯一の公式メンバーとして今もSteely Danに在籍している。

Donald Fagenはこれまでに4枚のソロ・アルバムを残しており、本作『The Nightfly』は最初のソロ・アルバム。Steely Danの後期の名作である『Aja / 彩(エイジャ)』(77年)や『Gaucho』(80年)と同じように、当時を代表するスタジオ・ミュージシャンを贅沢に起用して制作されたアルバムだ。また、ポピュラー・ミュージックにおいてフル・デジタル・レコーディングされた最初のアルバムの一つとされている。

The Driftersの1956年の曲をカヴァーした「Ruby Baby」を除く全曲がFagenのオリジナルであり、どの曲もポップで知的。演奏は上質で、磨き抜かれたサウンドには隙がない。雰囲気のあるアート・ワークもかっこいいし、これほどにクールで上品な味わいのアルバムはなかなかない。

強いていうと、Donald Fagenの本作以降のソロ・アルバムが同じ味わいだが、この1作目を超えるクオリティのものはないように思う。

ファースト・シングルとなり、Billboard Hot 100チャートの26位をマークした「I.G.Y.」は、International Geophysical Year (国際地球観測年)の略。1957年から58年まで続いた国際的な科学研究プロジェクトの名称らしく、"未来は明るい / 海底電車でニューヨークからパリまで90分" といった無邪気な歌詞に込められたシニカルなニュアンスがFagenらしい。それにしても、この曲のホーンはかっこいい。

ジャケットでクールにポーズを決める本物っぽいDJは、実はFagen本人。Donald Fagenは今年70歳になる。私は2000年5月15日の東京国際フォーラムでのSteely Danのコンサートを観たが、その時のコンサート・パンフは今でも宝物です。

●収録曲
1. I.G.Y. (What a Beautiful World) - 6:03
2. Green Flower Street - 3:42
3. Ruby Baby - 5:39
4. Maxine / 愛しのマキシン - 3:49
5. New Frontier - 6:21
6. The Nightfly - 5:46
7. The Goodbye Look - 4:50
8. Walk Between Raindrops / 雨に歩けば - 2:38


◆プロデュース: Gary Katz

◆参加ミュージシャン: Donald Fagen(vo, k), Larry Carlton/Rick Derringer/Hugh McCracken/Dean Parks(g), Steve Khan(ag), Greg Phillinganes/Michael Omartian/Rob Mounsey(k), Anthony Jackson/Chuck Rainey/Marcus Miller/Will Lee/Abraham Laboriel(b), Jeff Porcaro/James Gadson/Steve Jordan/Ed Greene(ds), Randy Brecker(tp), Michael Brecker(sax), Valerie Simpson(bv), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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