洋楽中心生活
Warm Breeze

音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

Bill Wolfer / Wolf (デジタルの夜) (1982年) - アルバム・レビュー

2018年02月24日
AOR名盤(1982年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Bill Wolferの1982年のアルバム『Wolf / デジタルの夜』の紹介です。
Bill Wolfer / Wolf (デジタルの夜) (1982年)
Bill Wolferは主に80年代に活躍したシンセサイザーのスペシャリスト。Stevie Wonderの1980年のアルバム『』でシンセのプログラミングを担当したり、Michael Jacksonの82年の名作『』で「Beat It」や「Billie Jean」のシンセを担当するなど、多くのアルバムに参加している。

ソロ・アルバムも何枚か残しており、本作はファースト・アルバム。ファンク、ディスコ、ソウル、スムースジャズ、ポップといった要素を上品にミックスした曲を揃え、デジタル器材を駆使しながらも無機質にはならず、心地よい温もりのあるサウンドに仕上げている。

Temptationsのヒット曲のカヴァーが1曲(4)あるが、残りはBill Wolferのオリジナル。収録曲の半分はヴォーカル曲で、Finis Hendersonが1曲(1)、Jon Gibsonが3曲(2, 6, 7)、Crystal Blakeが1曲(8)でヴォーカルを担当している。

1曲目の「Call Me」はFinis Hendersonの憂いのある歌声が素敵なナンバー。Finis Hendersonも83年の唯一のアルバム『Finis / 真夏の蜃気楼』でこの曲を歌っている。「Why Do You Do Me」もFinisとの共作だ。

「So Why」「Why Do You Do Me」「Wake Up」を歌ったJon Gibsonというヴォーカリストは、声や歌い方がStevie Wonderにそっくり。このアルバムがシンガーとしてのデビューのようで、翌年に『』で本格的にアルバム・デビューした。

「Papa Was A Rollin' Stone」はTemptationsの72年のアルバム『』に収録された11分を超す曲のカヴァー。TemptationsのバージョンはBillboard Hot 100チャートの1位を獲得し、グラミー賞も受賞した。なお、クレジットを見ないと分からないし、見てから驚くが、この曲と「So Why」にはMichael Jacksonがバック・ヴォーカルで参加している。

女性ヴォーカルのCrystal Blakeが透明感のある美声で歌う「Soaring」はドリーミーな曲。この曲の美しいハーモニカはStevie Wonderだ。控えめな演奏だがとてもチャーミングで、Stevie WonderからBill Wolferへの最高のお返しになっている。

ジャケットの赤いネオン・ライトがいい雰囲気なので、邦題も『デジタルの夜』に。そのままな感じだけど、なかなか乙な邦題だ。

●収録曲
1. Call Me - 4:02
2. So Shy - 4:36
3. Window on a Dream - 3:48
4. Papa Was A Rollin' Stone - 5:17
5. Nobody Knows - 3:41
6. Why Do You Do Me? - 4:34
7. Wake Up - 3:46
8. Soaring - 3:28
9. Camouflage - 5:41
10. Pop Quiz - 4:36


◆プロデュース: Bill Wolfer(k, ar, programming)

◆参加ミュージシャン: Finis Henderson/Jon Gibson/Crystal Blake(vo), Stevie Wonder(harmonica), Nathan Watts(b), Michael Jackson/Waters(bv), etc


関連記事
この記事が参考になりましたらクリックをお願いします。

気に入ったらシェア!

Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント0件

コメントはまだありません