洋楽中心生活
Warm Breeze

音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

Ambrosia / One Eighty (真夜中の晩餐会) (1980年) - アルバム・レビュー

2019年06月22日
AOR名盤(1980年) 2
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Ambrosiaの1980年のアルバム『One Eighty / 真夜中の晩餐会』の紹介です。
Ambrosia / One Eighty (真夜中の晩餐会) (1980年)
Ambrosiaは70年代の初めにロサンゼルスで結成されたロック・バンド。プログレッシヴ・ロック・バンドとして活動をスタートするも、次第にコンテンポラリーな作風にスタイルを変えている。結成時のメンバーはDavid Pack(g, vo), Joe Puerta(b, vo), Christopher North(k), Burleigh Drummond(ds)の4人で、後にDavid Cutler Lewis(k), Royce Jones(per, vo)を加えた6人編成になっている。

彼らのデビュー・アルバムは75年の『』で、そこではAlan Parsonsがミキシングを手がけた。Alan Parsonsは76年のセカンド・アルバム『』ではプロデュースも担当し、この頃のAmbrosiaは "L.A.唯一のプログレ・バンド" と評価されている。

この『One Eighty / 真夜中の晩餐会』は彼らの4作目。フロント・カヴァーには、David Pack, Joe, Burleighの3人が写る。ミステリアスな邦題や一部の曲はプログレ風だが、「You're The Only Woman」と「Biggest Part Of Me」という洗練されたバラード・ヒットを生んだAORの人気作だ。

1曲目の「Ready」は、ギターの爽快なリフで始まるロック・チューン。リード・ヴォーカルのDavid Packが、サビではJoe Puertaと高音のハモリを決める。彼らは曲によってリード・ヴォーカルを変えていて、本作ではDavid Packが5曲(1, 4, 6, 8-9)、Joeが2曲(3, 5)、Burleighが1曲(7)、Royceが1曲(2)を担当している。

続く「Shape I'm In」と「Kamikaze / 神風」は、彼らのルーツを感じさせるプログレ風のナンバー。と言っても、どこかウェスト・コースト産の爽やかさが感じられるのがAmbrosiaの持ち味。

「You're The Only Woman / 愛にときめいて」は、AOR屈指のメロウ・バラード。曲のタイトルに相応しいロマンティックなメロディが魅力で、David, Burleigh, Joe, Royceの4人による柔らかいハーモニーも実に洗練されている。この曲は、全米シングル・チャートの13位を記録するヒットになった。

もうひとつのバラード曲の「Biggest Part Of Me」は、もはやAORスタンダードになった有名曲。全米チャートでは3位を記録し、Ambrosiaの代表曲になっている。曲調に合わせた優美なサックス・ソロはゲスト・ミュージシャンのErnie Watts。この曲は、Tom Scottの83年のアルバム『』や、Take 6の94年のアルバム『』などでカヴァーされた。

David Packは優れたバラード・メイカーで、78年の3作目『』からも、「How Much I Feel / お前に夢中」という極上のメロウ・バラードを全米チャートの3位に送り込んでいる。

タイトルの "one-eighty" は180度旋回の意味。プログレ路線を180度変えるという意味だったのかも知れないが、5作目となるラスト・アルバム『』(82年)にもプログレ色を残している。解散後、David Packはソロに、Joe PuertaはBruce Hornsby and the Rangeの結成メンバーになり、大成功。David Packの85年のソロ・アルバム『Anywhere You Go』も、おすすめです。

●収録曲
1. Ready / もう待てない - 4:25
2. Shape I'm In - 3:29
3. Kamikaze / 神風 - 4:01
4. You're The Only Woman / 愛にときめいて - 4:20
5. Rock N' A Hard Place - 3:59
6. Livin' On My Own - 4:41
7. Cryin' In The Rain / 雨に打たれて - 4:37
8. No Big Deal - 4:25
9. Biggest Part Of Me - 5:26


◆プロデュース: Ambrosia, Freddie Piro

◆参加ミュージシャン: David Pack(g, vo), Joe Puerta(b, vo), Christopher North/David Cutler Lewis(k), Burleigh Drummond(ds, per, vo), Royce Jones(per, vo)
with Ernie Watts(sax)


関連記事
この記事が参考になりましたらクリックをお願いします。

気に入ったらシェア!

Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント2件

コメントはまだありません

ムンドリ

Biggest Part Of Me

アンブロージアといえば
Biggest Part Of MeとYour'e The Only Womaの2曲。ていうか、
これしか知りません(笑)トップ40とかビルボード誌のチャートに
首ったけの時期だった頃によく聞きました。

>プログレッシヴ・ロック・バンドとしてスタート
そうなんだ!もともとAORのグループと思ってました。v-12
詳しい記事ためになりました。ありがとう。

2017年05月05日 (金) 08:28

Warm Breeze

Re: Biggest Part Of Me

ムンドリさん、こんにちは。
こちらこそ宜しくお願いします。

アンブロージアといえば「Biggest Part Of Me」。AORのバンドというイメージですよね。
でも、ファーストとセカンドはプログレという感じがします。メロディが適度にポップで、初期のYesのような雰囲気もあります。セカンド・アルバムの邦題なんか『ピラミッドの伝説』ですからね。

2017年05月05日 (金) 10:18