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Warm Breeze

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Marc Jordan / Mannequin (1978年) - アルバム・レビュー

2017年05月11日
AOR名盤(1978年) 2
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Marc Jordanの1978年のアルバム『Mannequin / マネキン』の紹介です。
Marc Jordan / Mannequin (1978年)
Marc Jordanは、ニューヨーク生まれのカナダ人シンガー・ソングライター。セッション・ミュージシャンやソングライターとして活動しながらソロ・アルバムもコンスタントに制作しており、特に最初の2枚のアルバムはAORの名盤として高い人気と評価を得ている。

本作はファースト・アルバムで、Steely Danの一連のアルバムのプロデュースを手掛けたことで知られるGary Katzがプロデュースを担当した。なお、79年のセカンド・アルバム『Blue Desert』では、当時勢いのあったJay Graydonがプロデュースを担当している。

Steely Danの名作『Aja / 彩(エイジャ)』の翌年ということもあって、このアルバムにはDonald Fagenを始めとする "Aja参加ミュージシャン" が多く集まった。他にもDavid FosterやTOTOのメンバー、J.D. SoutherやTimothy B. Schmitなど、AORやウェスト・コースト・サウンドを牽引した面々がこぞって参加している。デビュー・アルバムにして、これだけの豪華な顔ぶれは珍しい。

「Survival」の乾いたギターはLarry Carltonかな? どっしりした硬質なドラムスはHarvey Masonだろう。
「Jungle Choir」のクールなシンセはDonald Fagen、グルーヴ感満点のドラムスはJeff Porcaroだな。
「Mystery Man」の艶やかなギターはLarry Carlton、いやDean Parksだろうか? もしかしてJay Graydon?
…などと勝手に想像しながら聴くのは本当に楽しい。

全曲がMarc Jordanの作。ロック、ポップス、ジャズなど、曲によって表情を変えながら、洒落たメロディと上品な演奏を楽しむことができる。どの曲も、聴いていて心地よいことこの上なし。

「Only Fools」などは、Steely Danのアルバムに入っていそうなクールな雰囲気。また、「Marina Del Ray」のようなトロピカルな避暑地ポップスもMarc Jordanらしい。この曲は、カナダのAC(Adult Contemporary)チャートでは23位をマークした。

Marc Jordanの歌い方はどこかぶっきらぼうでラフな感じだが、バックのきちんとした演奏と不思議と合う。

Marc Jordanのソング・ライティングのセンスが光る名盤。2016年4月にワーナーの「新・名盤探検隊」シリーズから、最新のデジタル・リマスタリングでCDが再発されている。

●収録曲
1. Survival - 3:40
2. Jungle Choir - 3:00
3. Mystery Man - 4:08
4. Marina Del Ray - 3:11
5. Red Desert - 4:45
6. Street Life - 4:24
7. Dancing On The Boardwalk - 3:54
8. Only Fools - 3:50
9. On Step Ahead Of The Blues / ブルースの一歩先 - 2:58
10. Lost Because You Can't Be Found / 愛はこれから - 2:42


◆プロデュース: Gary Katz

◆参加ミュージシャン: Donald Fagen/David Foster/David Paich(k), Larry Carlton/Dean Parks/Steve Lukather(g), Chuck Rainey(b), Jeff Porcaro/Harvey Mason(ds), Tom Scott(sax), J.D. Souther/Timothy B. Schmit/Brenda Russell(bv), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント2件

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240

大好きなアーチストです

おはようございます。
マーク・ジョーダンの初期2枚のアルバムは未だに私の愛聴盤となってます。①「Survival」なんかは最初聴いたとき、感動しました。演奏もグルーヴィーだし。個人的にはフォーキーな③「Mystery Man」が大好き。デイン・ドナヒューにも通じる楽曲ですね。このギターは私もラリーだと思います。
ただ本作、。マークは後に「ゲイリーのアルバムだ」と仰ったらしい。それくらいゲイリー・カッツの色が出すぎているかも。でもセカンドもジェイ・グレイドン色が濃いですが(笑)。
マークは後に松田聖子にも楽曲提供してましたね~。

2017年05月13日 (土) 08:25

Warm Breeze

Re: 大好きなアーチストです

240さん、こんにちは。

『マネキン』派の人、多いですね~。この2枚は甲乙つけがたい良さがありますね。
SSWのマーク・ジョーダンを楽しむなら『マネキン』。Jay GraydonアレンジのAORサウンドを楽しむなら『ブルー・デザート」という感じでしょうか。

> マークは後に松田聖子にも楽曲提供してましたね~。
そうなんですね~。知りませんでした。
ネットで調べたら、「ガラスの林檎」「瞳はダイアモンド」「赤いスイートピー」などの英詩も担当したようですね。

2017年05月13日 (土) 11:10