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Warm Breeze

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Huey Lewis and the News / Picture This (1981年) - アルバム・レビュー

2020年02月16日
Rock / Pops名盤(80年代) 2
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Huey Lewis and the Newsの1981年のアルバム『Picture This / ベイエリアの風』の紹介です。
Huey Lewis and the News / Picture This (1981年)
Huey Lewis and the Newsは、NY生まれのHuey Lewis率いるロック・バンド。Huey Lewis(vo, harmonica)以外のメンバーは、Sean Hopper(k), Chris Hayes(g), Mario Cipollina(b), Bill Gibson(ds), Johnny Colla(sax)の5人で、これが "The News" というバンドになっている。つまり、Huey Lewis + The News という訳だ。彼らは79年にサンフランシスコで活動をスタートしている。

Huey LewisとSean Hopperは、これより前にCloverというバンドに在籍していた。Cloverもアメリカのバンドだが、70年代の後半にイギリスで活動していた時期があり、その頃にHuey LewisはThin Lizzyのライヴ・アルバム『』(78年)にハーモニカ奏者として参加し、その縁で、Thin LizzyのリーダーであるPhil Lynottの後のソロ・アルバムにもゲスト参加している。また、Sean Hopperもその頃にElvis Costelloのデビュー作『』(77年)に参加するなどの活動をしていた。

さて、この『Picture This』はHuey Lewis and the Newsのセカンド・アルバム。彼らは次のアルバム『』において、「Heart and Soul」(米8位), 「I Want a New Drug」(米6位), 「The Heart of Rock & Roll」(米6位), 「If This Is It」(米6位)と、立て続けにヒットを飛ばしてメジャーになるが、この『Picture This』はブレイク前夜という感じの爽やかな内容。邦題の『ベイエリアの風』も爽やかだ。

ここからおすすめの3曲を紹介。

まずは、Phil Lynottの書いた「Giving It All Up For Love」。Phil Lynottの最初のソロ・アルバム『』(80年)に収録されていた「Tattoo (Giving It All Up for Love)」が原曲で、Huey Lewisもハーモニカで参加している。原曲はスピード感のあるポップ・ロックだが、Huey Lewisのカヴァー・バージョンは少しテンポを落とした和やかなアレンジがGood。

2曲目は「Hope You Love Me Like You Say You Do」。ゆったりした曲調が魅力で、イントロのサックスを聴くと昔懐かしい気分が広がる。この曲ではTower of Powerのホーンをフィーチャ。本作からのセカンド・シングルになり、全米36位をマークした。作者のMike Dukeは、Huey Lewis and the Newsの4作目の『』にも、「Doing It All for My Baby / すべてを君に」というヒット曲(米6曲)を提供しており、そちらもオールド・ファッションないい雰囲気。やはり、Tower of Powerのホーンがフィーチャされている。

そして3曲目は、AC/DCやDef Leppardなどのプロデューサーとしても知られるRobert John "Mutt" Langeの書いた「Do You Believe In Love」。抜けるように気持のいいメロディと爽やかなコーラスは、80'sポップの最高級品で、真っすぐなタイトルもいい。この曲はBillboard Hot 100チャートの7位を記録し、Huey Lewis and the Newsの出世作になった。

この曲には原曲があって、Superchargeというイギリスのロック・バンドの79年のアルバム『Body Rhythm』に収録された「We Both Believe In Love」がそれ。どういう訳か、Robert John "Mutt" Langeがヴォーカルを担当していて、AC/DCの初代シンガーのBon Scottのようなクセの強い声で歌っていて、あまり爽やかではない。

ジャケットのHuey Lewisのフォトは、当時の日本盤のレコードでは鈴木英人氏のイラストに差し替えられ、彼らがシティ・ポップ路線で売り出されていたことが分かる。彼らのその後の音楽はシティ・ポップではないが、このアルバムに関しては "ベイエリアの風" という邦題にふさわしい爽やかさがある。
Huey Lewis and the News / Picture This (日本盤アナログ・ジャケット)

●収録曲
1. Change Of Heart - 3:41
2. Tell Me A Little Lie / 小さな偽り - 3:42
3. Giving It All Up For Love / 5時半からのデート - 3:11
4. Hope Love Me Like You Say You Do - 3:44
5. Workin' For Livin' - 2:36
6. Do You Believe In Love - 3:30
7. Is It Me - 3:01
8. Whatever Happened To True Love - 3:14
9. The Only One - 4:46
10. Buzz Buzz Buzz - 2:29


◆プロデュース: Huey Lewis and the News, Bob Brown

◆メンバー: Huey Lewis(vo, harmonica), Chris Hayes(g, bv), Johnny Colla(g, sax, bv), Mario Cipollina(b), Bill Gibson(ds, per, bv), Sean Hopper(k, bv)

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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント2件

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水津 浩志

こんにちは 初めまして
つい最近、こちらのブログを発見しました

ヒューイルイスのこの曲に原曲があったのも
今回初めて知りました
教えていただいてありがとうございます

また膨大なアーティストの数、
とても詳しい解説に
とてもワクワクしています。

僕も70',80‘sは大好きなので
ゆっくり楽しませていただきますね


2020年03月07日 (土) 07:33
Warm Breeze

Warm Breeze

Re: タイトルなし

水津さん、コメントありがとうございます。
こちらこそ 初めまして。

ヒューイルイスのこの曲。原曲はひと味違う雰囲気ですが、いいメロディですね。

70年代、80年代の洋楽は "メロディ・ファースト" なところが好きです。探索するとアーティストの意外なつながりもあって、興味が尽きません。

今後ともよろしくお願いします。※「お気に入りブログ」に水津さんのブログを登録させていただきました。

2020年03月07日 (土) 18:27