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Livingston Taylor / 3-Way Mirror (三面鏡) (1978年) - アルバム・レビュー

2017年06月01日
AOR名盤(1978年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Livingston Taylorの1978年のアルバム『3-Way Mirror / 三面鏡』の紹介です。
Livingston Taylor / 3-Way Mirror (三面鏡) (1978年)
Livingston Taylorは、James Taylorの弟。兄と同様にシンガー・ソングライターであり、1970年のアルバム・デビューから現在に至るまで、兄とほぼ同じペースでアルバム制作を続けている。Taylor兄弟はAlex, James, Livingston, Kate, Hughの5人で、Livingstonは三男。全員がミュージシャンである。

Livingstonが兄のJamesと似ているのは、アルバム制作のペースだけではない。アコースティックな響きのある穏やかな曲調や歌声、歌い方も兄と似ている。特に歌声に関しては、兄と区別が付かないほど。従って、彼のアルバムはJamesのアルバムのように聴けてしまう。

本作『3-Way Mirror / 三面鏡』は、Livingston Taylorの4枚目のスタジオ・アルバム。
プロデュースをNick DeCaroが担当しており、美しいストリングスを用いたメロウなアレンジで仕上げている。

収録曲は「Southern Kids」を除いてLivingstonのオリジナル。「Gonna Have A Good Time」やMaria Muldaurとデュエットした「No Thank You Skycap」のようなカントリー・ミュージックもあるが、全体としてはシンガー・ソングライターらしい穏やかでリラックスした曲が揃っている。なお「Southern Kids」はScott Boyerの作で、長男Alexの71年のアルバム『With Friends And Neighbors』の収録曲だ。

1曲目の「Going Round One More Time」は、兄のJamesも85年のアルバム『』でカヴァーした。波長が合い、歌いやすいのだろう。

ほっこりする素朴なメロディの「I Will Be In Love With You」はシングル・カットされ、Billboard Pop Singlesチャートの30位を記録。Livingstonの一番のヒット曲となった。

「Train Off The Track」は美しい曲だ。程よく切ないメロディは、梅雨どきの静かな雨降りの日に合う。

「Living Without You」や「How Much Your Sweet Love Means To Me」も同じタイプの曲で、メロディの優しさに癒される。「How Much Your Sweet Love ...」では、間奏のさり気ない口笛がとても爽やかだ。

内省的で繊細なイメージの兄に対して、Livingstonの作る曲は穏やかで温かい。この屈折したところのない感じがともすると凡庸な印象を与え、大きなヒットに恵まれなかったのかも知れない。

●収録曲
1. Going Round One More Time - 2:50
2. L.A. Serenade - 2:59
3. Gonna Have A Good Good Time - 2:23
4. Train Off The Track - 3:35
5. I Will Be In Love With You - 3:31
6. No Thank You Skycap - 2:55
7. I'll Come Running - 3:22
8. Living Without You - 4:20
9. Southern Kids - 3:02
10. How Much Your Sweet Love Mean To Me - 2:36


◆プロデュース: Nick DeCaro(accordion, bv, string ar)

◆参加ミュージシャン: Jai Winding(k, ar), Lee Ritenour/Brian Ray/Dan Dugmore(g), Fred Tackett(ag, mandolin), David Hungate/Scott Edwards(b), Ed Greene/Jim Keltner/Mike Baird(ds), Steve Forman(per), Jerry Hey(tr), Maria Muldaur(bv), Tom Saviano(ar), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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