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Chicagoの1982年のアルバム『16 / ラヴ・ミー・トゥモロウ』。
Chicago / 16 (ラヴ・ミー・トゥモロウ) (1982年)
Chicagoは、60年代後半から息の長い活動を続けるアメリカのロック・バンド。社会派のブラス・ロック・バンドという個性的なポジションを確立して70年代を疾走したが、1978年にバンド創設メンバーの一人であるTerry Kath(g)を不慮の事故で失うと、その勢いを失速している。

本作はセールス面で低迷していたChicagoを復活させたアルバム。復活の狼煙となったのはBillboard Hot 100チャートの1位を久々に獲得した大ヒット曲「Hard to Say I'm Sorry / 素直になれなくて」であり、その立役者となったのはプロデュースを担当したDavid Fosterだ。FosterはChicagoの昔からのファンだったらしい。

復活というより、変貌といった方が良い。このアルバムの成功により、社会派のブラス・ロック・バンドからロマンティックなバラードを得意とする洗練された都会派バンドへと進化した。続く84年作『』と86年作『』もFosterがプロデュースしている。

また、本作からメンバーに加わったBill ChamplinもChicago復活の影の立役者。Peter CeteraとBill Champlinという強力なシンガーを二人揃えたことで、歌で勝負できるバンドになった。

Bill Champlinは3曲(3, 6, 7)のリード・ヴォーカルを担当し、「Waiting for You to Decide」ではCeteraと交互にリードをとった。いつもながらにパワフルで、熱いソウル・フィーリングが伝わる歌唱である。

10曲の収録曲のうち、8曲はメンバーの作/共作。Fosterも7曲(2, 3, 5, 6, 8, 9, 10)で共作者となっている。3曲(1, 2, 4)では外部のライターを起用しており、「What You're Missing」はJay GruskaとJoseph Williamsの共作。「Waiting for You to Decide」はFosterとTOTOのLukather/Paichの共作。「Chains」はCeteraとIan Thomasの共作である。

「What Can I Say」と「Love Me Tomorrow」もAORらしいナンバー。セカンド・シングルには「Love Me Tomorrow」が選ばれ、Billboard Hot 100チャートの22位、ACチャートの8位を記録した。

「素直になれなくて」は3社(三菱、フォード、トヨタ)の車のCMに使われた。確か最初のCMだったと思うが、車が走る風景にこの曲を静かに流すだけの洒落たクールなCMだったように記憶している。

●収録曲
1. What You're Missing - 4:10
2. Waiting for You to Decide / あなたの気持 - 4:06
3. Bad Advice - 2:58
4. Chains - 3:22
5. Hard to Say I'm Sorry (素直になれなくて) / Get Away - 5:08
6. Follow Me - 4:53
7. Sonny Think Twice - 4:01
8. What Can I Say - 3:49
9. Rescue You - 3:57
10. Love Me Tomorrow - 5:06


◆プロデュース: David Foster(k)

◆参加ミュージシャン: Robert Lamm(vo, k), Bill Champlin(vo, g, k), Peter Cetera(vo, b), Danny Seraphine(ds), James Pankow(tb), Lee Loughnane(tr), Walter Parazaider(sax)
with Steve Lukather/Michael Landau/Chris Pinnick(g), David Paich/Steve Porcaro(sy)


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2017/06/05 17:26 AOR名盤(1982年) TB(0) CM(2)
コメント
シカゴがAORになった頃は本当に驚きました。小生はⅠ~Ⅲのブラスロック時代が洋楽聴き始めで今もこの頃の曲が大好きなのでAOR路線シカゴの変貌ぶりは・・
2017/06/06 22:39 ローリングウエスト URL
Re: タイトルなし
RWさん、こんにちは

そうですね、やはり70年代のシカゴが一番シカゴらしいですよね。80年代はそうしたシカゴらしさは薄れてしまった感じがします。長寿のバンドって、その時代を生き抜くためにスタイルを変えなければならないところがどうしてもありますね。
この『16』ではブラス・セクションもしっかり仕事をしていて、新旧のシカゴの良さが上手くバランスしていると思います。
2017/06/07 11:31 Warm Breeze URL













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