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Dionne Warwick / Friends In Love (1982年) - アルバム・レビュー

2020年03月01日
AOR名盤(1982年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Dionne Warwickの1982年のアルバム『Friends In Love』の紹介です。
Dionne Warwick / Friends In Love (1982年)
Dionne Warwickは60年代の始めから活動しているアメリカを代表する女性シンガーの一人。80年代、90年代にモデル、歌手、女優として大活躍したWhitney Houstonの従姉妹としても知られている。かなりの枚数のスタジオ・アルバムを制作していて、1年に2枚以上を発表することも少なくない。

この『Friends In Love』は当時勢いのあったJay Graydonによるプロデュース作品。この年にも2枚のアルバムを発表していて、4月発売の本作に続き、9月にはBee GeesのBarry Gibb等のプロデュースした『Heartbreaker』を発売している。クオリティは甲乙つけがたいが、間が5ヶ月しかなかったこともあって、セールス面では本作(全米83位)が『Heartbreaker』(同25位)に食われてしまった。

曲は粒ぞろいだが、その中から5曲を紹介。

1曲目の「For You」は、Jay Graydon - Richard Page - John Bettisによる共作。爽やかでスウィートなメロディ、ソフトで軽やかなビート、煌めくサウンド、Pagesによる美しいコーラスなど、随所にGraydonらしさの光る完成されたAORナンバーだ。米Adult Contemporary (AC)チャートでは14位を記録した。

タイトル曲の「Friends in Love」は、Graydon - David Foster - Bill Champlinによる共作。EW&Fの名バラード「After the Love Has Gone」(79年, 米2位)を書いた3人だ。この曲はファースト・シングルになり、ACチャートの4位を記録。Johnny Mathisとは、メロウなミディアム・チューンの「Got You Where I Want You / 二人の定め」でもデュエットしている。

「Never Gonna Let You Go / もう、はなれない」は、Barry Mann - Cynthia Weilによる共作。シングル・カットされても不思議のない素晴らしいバラードだが、そうはならず。翌年のSergio Mendesのアルバム『Sergio Mendes』からシングル・カットされ、全米チャートの4位を記録した。なお、Stevie Woodsも82年のアルバム『』でこの曲を歌っている。

「Can't Hide Love」はEW&Fの75年のアルバム『』の収録曲で、シャープなホーン・セクションが爽快。AOR好きに人気のあるところでは、David FosterのプロデュースしたJaye P. Morganのアルバム『Jaye P. Morgan』(77年)にも収録されている。

ポップなメロディの「More Than Fascination」はTom Snowの作。Melissa Manchesterも翌年のアルバム『』において、この曲を「I Don't Care What People Say」というタイトルで歌った。

そして、「With a Touch」はStevie Wonderの作品。優しいメロディをDionneが伸びやかに歌っている。ピアノを弾いているのはStevie Wonder本人だ。

Stevie Wonderはもう1曲を用意していたが、そちらは84年のサントラ・アルバム『』に「Weakness」というタイトルで収録され、Dionne Warwickとのデュエットが実現している。二人の共演は、翌85年にはDionne - Stevie - Elton John - Gladys Knightの4人による "Dionne & Friends" へと発展。80年代を代表する名バラード「That's What Friends Are For / 愛のハーモニー」が生まれている。

●収録曲
1. For You - 4:55
2. Friends in Love - 4:02
3. Never Gonna Let You Go / もう、はなれない - 4:50
4. Can't Hide Love - 4:50
5. Betcha by Golly Wow / ゴーリー・ワウ - 3:28
6. More Than Fascination - 4:02
7. Got You Where I Want You / 二人の定め - 3:38
8. With a Touch - 4:40
9. What Is This - 3:58
10. A Love So Right - 3:55


◆プロデュース: Jay Graydon(g, sy, ar)

◆参加ミュージシャン: Johnny Mathis(vo), Steve Lukather/Michael Landau/Larry Carlton(g), Dean Parks(ag), Stevie Wonder(p), David Foster/Michael Omartian/Steve Porcaro/Robbie Buchanan(k), Steve George(k, bv), Abraham Laboriel/Mike Porcaro(b), Jeff Porcaro/Steve Gadd/Mike Baird(ds), Victor Feldman(per), Bill Champlin/Richard Page(bv), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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