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Dionne Warwick / Heartbreaker (1982年) - アルバム・レビュー

2018年06月12日
Soul / R&B(80年代) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Dionne Warwickの1982年のアルバム『Heartbreaker』の紹介です。
Dionne Warwick / Heartbreaker (1982年)
Dionne Warwickは60年代始めから活動しているアメリカの黒人女性シンガー。Whitney Houstonの従姉妹としても知られている。かなりの枚数のスタジオ・アルバムを制作しており、1年に2作以上をリリースすることも少なくない。

この『Heartbreaker』は、Bee GeesのBarry Gibbを中心とするプロデュース作品。この年にも2枚のアルバムが発売されており、Jay Graydonプロデュースの『Friends In Love』は4月、本作は9月のリリースだ。どちらも甲乙付けがたいクオリティだが、間が5ヶ月しかなかったこともあり、『Friends In Love』のセールスは伸びなかった。

本作の収録曲のほとんどは、Gibb兄弟(Barry, Robin, Maurice)の作品。3兄弟で5曲(1, 3, 5, 6, 9)を、プロデューサーの一人であるAlbhy GalutenとBarryで3曲(2, 4, 8)を、Albhy-Barry-Mauriceで1曲(7)を書いている。ラストの「Our Day Will Come」は、Ruby & the Romanticsの63年のヒット曲(米1位)のカヴァーだ。

Barry Gibbはバック・ヴォーカルも担当し、得意のファルセットでDionne Warwickの歌声を優しく包んでいる。Bee Geesが全面協力しているが、Dionneの歌に確かな存在感がある。

華やかなグルーヴと甘美なメロディを持つ「Heartbreaker」は、Bee GeesとDionneのコラボレーションがとてもいい形で実を結んだメロウ・ソング。私は、Dionne Warwickというと、82年のこの「Heartbreaker」を思い出す。本作からのファースト・シングルとなって、Billboard Hot 100チャートの10位となるヒットを記録。Adult Contemporaryチャートでは1位を獲得した。

「It Makes No Difference」「あなたへの家路」「Misunderstood」も、70年代後半からのディスコ・シーンでヒットを飛ばしたBee Geesらしい、エレガントなノリの曲。

バラード系では、「All the Love in the World」に癒される。甘くてメロウなサビのメロディは、Bee Geesの名バラード「愛はきらめきの中に」(77年)のようでもある。この曲はサード・シングルになり、米ACチャートの16位、UKチャートでは10位をマークした。

Ruby & the Romanticsのカヴァー、「Our Day Will Come」もラヴリーな曲。うっとりするように柔らかいラテンのリズム、煌めくエレピの音色、間奏の粋なサックス、エンディングのBarry Gibbのファルセット。それらが美しく調和した素敵なラスト・ソングだ。

本作をプロデュースしたBarry Gibb, Albhy Galuten, Karl Richardsonの3人は、2年前にもBarbra Streisandの名作『Guilty』(80年)を共同でプロデュース。とろけるようにロマンティックな、おすすめのAORである。

●収録曲
1. Heartbreaker - 4:16
2. It Makes No Difference - 4:26
3. Yours - 4:58
4. Take the Short Way Home / あなたへの家路 - 3:47
5. Misunderstood - 4:07
6. All the Love in the World - 3:25
7. I Can't See Anything (But You) - 3:24
8. Just One More Night - 3:51
9. You Are My Love - 3:50
10. Our Day Will Come - 3:47


◆プロデュース: Barry Gibb(bv, ag, ar), Albhy Galuten(k, sy, ar), Karl Richardson

◆参加ミュージシャン: Dionne Warwick(vo), Tim Renwick(g), Richard Tee(k), George Bitzer(k, sy), George Perry(b), Steve Gadd(ds), Joe Lala(per), Gary Brown(sax), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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