洋楽中心生活
Warm Breeze

音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

Boz Scaggs / Down Two Then Left (1977年) - アルバム・レビュー

2018年06月14日
AOR名盤(1977年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Boz Scaggsの1977年のアルバム『Down Two Then Left』の紹介です。
Boz Scaggs / Down Two Then Left (1977年)
Boz Scaggsはアメリカのブルー・アイド・ソウル/Adult Contemporaryシーンを代表するシンガー・ソングライター。1965年にアルバム『Boz』でデビューし、その直後に旧友のSteve Millerが作ったSteve Miller Bandに2年ほど参加するが、基本的にはソロのアーティストとして活動を続けている。

元々は、R&Bやソウル・ミュージックをルーツにもつミュージシャンだが、次第にスタイルが洗練されていき、76年のアルバム『Silk Degrees』では、ファンクやロック、レゲエなどの要素を取り入れた「大人の色気香る洗練されたポップ・ミュージック」で一世を風靡。時の人になった。

『Down Two Then Left』は、その『Silk Degrees』に続くアルバム。Joe Wissertが引き続きプロデュースを担当しているが、サウンドの雰囲気は少し変わり、ソウル、ファンクに的が絞られている。曲作りの面では、前作のDavid Paichの役割をMichael Omartianが担い、5曲(5-9)をBoz Scaggsと共作。残りについては、Bozの自作が4曲(1-3, 10)、BozとJai Windingの共作が1曲(4)となっている。

1曲目の「Still Falling For You」は、前作で大ヒットした「Lowdown」路線のファンキーでメロウなナンバー。Jeff Porcaroが本作でも全曲のドラムスを叩いており、心地よい重量感がありながら、強力なバネの効いたグルーヴを生み出している。

「Hard Times」は、重たいドラムスとねばりつくように濃厚なベースライン(Scott Edwards)が病みつきになる傑作。男の哀愁漂わすといった感じの男性コーラスが渋く、曲のエンディングになるど、さらに渋い音のギター・ソロが流れ出す。これはBoz Scaggs本人によるもの。「Hard Times」というタイトルに相応しい、苦い味わいのナンバーだ。

「Hollywood」は、都会的な華やかさのある曲。Boz Scaggsの歌声は、ファルセットなのか地声なのか分からないが、かなりの高音域。クールな女性バック・コーラスと呼応するように、最初から最後までエレガントに歌い切る。

演奏面ではJeff Porcaro(ds)、Scott Edwards(b)、Ray Parker, Jr.(g)が大活躍しており、Boz Scaggsのソウルフルな歌唱を引き立てている。シングル・ヒットこそ生まれなかったが、アルバムはBillboard 200チャートの11位を記録。ブルー・アイド・ソウルを極めているという点で、熱心なファンが多そうなアルバムだ。

●収録曲
1. Still Falling for You - 3:52
2. Hard Times - 4:26
3. A Clue - 3:53
4. Whatcha Gonna Tell Your Man - 3:50
5. We're Waiting - 6:19
6. Hollywood - 3:08
7. Then She Walked Away - 4:04
8. Gimme the Goods - 4:11
9. 1993 - 4:01
10. Tomorrow Never Came/Tomorrow Never Came (Reprise) - 4:38


◆プロデュース: Joe Wissert

◆参加ミュージシャン: Michael Omartian(ar, k), Steve Lukather/Jay Graydon/Ray Parker Jr.(g), Scott Edwards/David Hungate(b), Jeff Porcaro(ds), Victor Feldman(per, vibe), Bobbye Hall(per), Bobby King/Phyllis St. James(bv), etc


関連記事
この記事が参考になりましたらクリックをお願いします。

気に入ったらシェア!

Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント0件

コメントはまだありません