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Warm Breeze

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Airplay / Airplay (ロマンティック) (1980年) - アルバム・レビュー

2019年09月03日
AOR名盤(1980年) 6
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Airplayの1980年のアルバム『Airplay / ロマンティック』の紹介です。
Airplay / Airplay (ロマンティック) (1981年)
Airplayは、Jay Graydon(g, vo), David Foster(k), Tommy Funderburk(vo)の3人によるユニット。セッション・プレイヤー、ソングライター、アレンジャー、プロデューサーと、マルチな才能を発揮して名を上げていたGraydonとFosterが意気投合し、そこにパワフルなハイ・トーン・ヴォイスで歌うTommy Funderburkを迎えて結成された。

この『Airplay / ロマンティック』は、Airplayの唯一のアルバム。GraydonとFosterという、AORシーンをリードする二人が組んだことや、ワン&オンリーなアルバムであること、期待を裏切らないクオリティであることから、別格の評価をされている人気作。

プロデュースとアレンジをGraydonとFosterが担当し、全ての曲を二人を中心に書いている。Steve Kipner(2, 4, 8)、Tom Kelly(1)、Bill Champlin(10)、Allee Willis(3, 6)など、優秀なライターが共作者になり、力のある曲が多い。

リード・ヴォーカルはFunderburkとGraydonで分け合い、Graydonが4曲(2, 4, 5, 9)を担当。Graydonの歌声はマイルドで爽やかで、歌い回しも器用だが、キーの高い曲についてはFunderburkが歌っている。

シングルには「Should We Carry On」「Nothin' You Can Do About It / 貴方には何も出来ない」が選ばれ、日本では「She Waits For Me / 彼女はウェイト・フォー・ミー」がファースト・シングルになった。いずれも、Graydonのリード・ヴォーカル曲だ。

切れ味の鋭いホーン・セクションが印象的な「Nothin' You Can Do About It / 貴方には何も出来ない」は、Graydonが前の年にプロデュースしたThe Manhattan Transferのアルバム『Extensions』の収録曲。Leslie Smithも82年のアルバム『Heartache』でこの曲をカヴァーしている。本作の中でGraydonが一番気に入っているギター・ソロが、この曲のソロらしい。

甘美なバラードの「After The Love Is Gone」は、EW&Fの大ヒット曲(79年, 米2位)のセルフ・カヴァー。前半ではFunderburkが、サビではBill Champlinがリード・ヴォーカルを担当している。Graydonのギターも華やかに鳴って、とてもゴージャスな聴き心地。

他の曲も様々なアーティストに歌われていて、主なカヴァー・バージョンの収録アルバムは次のとおり。
「Stranded」:『』(Sheila, 81年)
「It Will Be Alright」:『』(Odyssey, 81年)、『』(Dan Seals, 82年)
「Should We Carry On」:『Changing Tides』(Nigel Olsson, 80年)

サポート・ミュージシャンにはTOTOのJeff Porcaro(ds), Mike Porcaro(b), Steve Lukather(g)をはじめ、Mike Baird(ds), Ray Parker Jr.(g)等が参加し、演奏がとても力強い。バック・ヴォーカルもBill Champlin, Tom Kelly, Max Gronenthalという実力派が務めている。

1曲目の「Stranded」が圧巻。Tommy Funderburk(vo)のヴォーカルに力が漲っていて、Funderburk & Tom Kellyによる分厚いコーラスも迫力満点。Jeff Porcaro(ds), Mike Porcaro(b), Jay Graydon(g)の演奏もノリノリで、特に曲のエンディングにかけてのアンサンブルの盛り上がりが凄い。

●収録曲
1. Stranded - 4:28
2. Cryin' All Night - 4:47
3. It Will Be Alright - 4:00
4. Nothin' You Can Do About It / 貴方には何も出来ない - 4:42
5. Should We Carry On - 3:47
6. Leave Me Alone - 4:35
7. Sweet Body - 4:40
8. Bix - 4:15
9. She Waits For Me / 彼女はウェイト・フォー・ミー - 3:41
10. After The Love Is Gone - 4:29


◆プロデュース: Jay Graydon, David Foster

◆参加ミュージシャン: Jay Graydon(g, vo, ar), David Foster(k, bv, ar), Tommy Funderburk(vo)
with Steve Lukather/Ray Parker Jr.(g), Steve Porcaro/Pete Robinson(sy), David Hungate(b), Jeff Porcaro/Mike Baird(ds), Jerry Hey(tp), Bill Champlin/Tom Kelly/Max Gronenthal(bv), etc


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Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント6件

コメントはまだありません

キュアアップル

偶然!

ワイヤレスイヤホンを買ってMacのiTunes に繋げてふと急にWilson Brothersが聴きたくなってこちらのニューエントリー見てたらたまたまコレ、Airplayが上がってました
初めて聴いたのがオールジャパンポップ20の
She Waits For Meでその後アタマに残ってて
数年後にレコードレンタルしてCD化を機に通常盤買って後にリマスター盤を買ったんだっけって感じで懐いです
取り上げてくれてありがとうございます

2019年09月04日 (水) 01:09

キュアアップル

偶然!

ワイヤレスイヤホンを買ってMacのiTunes に繋げてふと急にWilson Brothersが聴きたくなってこちらのニューエントリー見てたらたまたまコレ、Airplayが上がってました
初めて聴いたのがオールジャパンポップ20の
She Waits For Meでその後アタマに残ってて
数年後にレコードレンタルしてCD化を機に通常盤買って後にリマスター盤を買ったんだっけって感じで懐いです
取り上げてくれてありがとうございます

2019年09月04日 (水) 01:10
Warm Breeze

Warm Breeze

Re: 偶然!

こんにちは

コメントありがとうございます。「ふと急にWilson Brothersが聴きたくなって」というのが凄いなぁ、と思いました(笑)。このAirplay、お気に入りのアルバムだったんですね。40年近くも前の作品ですけど、鮮度が落ちないところがいいですね。

2019年09月04日 (水) 09:59

Rooster.Cogburn

墓場まで持って行きます

最初のアナログ盤から数えて何度買い替えたか分からない。聴いた回数も不明。それくらいお気に入り。多分死ぬまで、いや、死んでも聴き続けるのだと思う。
Bill Champlinのソロ作品(Single)に収録予定だったというオリジナルの「After the has gone」を聴いてみたい。どのくらい出来上がってたのだろうか。

2020年04月12日 (日) 01:17
Warm Breeze

Warm Breeze

Re: 墓場まで持って行きます

Rooster.Cogburnさん、熱いコメントをありがとうございます!

Jay Graydonの93年のソロ・アルバム『Airplay For The Planet』に、Bill Champlinが全パートを歌う「After The Love Is Gone」が収録されています。
https://www.youtube.com/watch?v=JhBjajHYC8U

"Bill Champlinのソロ作品(Single)に収録予定だったというオリジナルの「After the has gone」" とは雰囲気が違うと思いますが、Bill Champlinが歌うとソウル・フィーリングが出ますね。

2020年04月12日 (日) 07:32

Rooster.Cogburn

To Warm Breezeさん

Warm Breezeさん、こんにちは。

Airplay for the planetはもちろん知ってるのですが、あれはRe-Recordingなので、ちよっと違います。あくまで当時の録音でBill Champlinが全て歌ってるバージョンが聴きたいのです。
最近リマスターして再発されるものの多くで、アウトテイクや別バージョンが追加される事が多いですよね。あんな感じで、出てこないかなと思ってますが、Jay Graydonがそんな中途半端なものを許すとは思えないから期待薄なんですけど。

2020年04月12日 (日) 13:12