洋楽中心生活
Warm Breeze

音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

Jimmy Messina / Oasis (1979年) - アルバム・レビュー

2019年08月24日
AOR名盤(1979年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Jimmy Messina(Jim Messina)の1979年のアルバム『Oasis』の紹介です。
Jimmy Messina / Oasis (1979年)
Jim Messinaはカリフォルニア生まれのミュージシャン。60年代の終わりからBuffalo Springfield(68年), Poco(68~70年), Loggins and Messina(71~76年)というメジャー・グループで活躍したあと、76年からソロ活動をしている。曲作りはもちろんのこと、ベースとギター、ヴォーカルをこなし、エンジニアやプロデュースも手がけるというマルチな才能の持ち主だ。

Buffalo Springfieldでは68年のラスト・アルバム『』の制作にメンバーとして加わり、ベースとヴォーカル、プロデュースを担当。Pocoでは結成メンバーの1人としてリード・ギターとヴォーカルを担当し、69年のファースト『』と70年のセカンド『』の2枚のアルバムに参加、プロデュースも担当した。Kenny Logginsとのデュオ、Loggins and Messinaの活動は比較的長く、71年の『』から76年の『』まで、6枚のスタジオ・アルバムを残している。

この『Oasis』は、Jim Messinaの最初のソロ・アルバム。自らプロデュースを手がけ、共作も含めて全曲がJimの自作のナンバーだ。オアシス(疲れをいやし、心に安らぎを与えてくれる場所)というタイトルのとおり、気持ちのいい曲がそろっている。

リラックスしたトロピカル・サウンドの「New And Different Way」を聴けば、ジャケットの風景のような楽園気分。このジャケットはどこで撮影したものか分からないが、ホワイト・シャツ & パンツ姿のJimが素足で立っている。この曲はファースト・シングルになり、米ACチャートの43位を記録した。

ファンキーでグルーヴィーな「Do You Want To Dance」も極上のサウンド。ラテン・フュージョンのような滑らかな演奏を繰り広げるのは、Jim Studer(k), Wayne Nelson(b), Craig Thomas(sax, flute)等。Craig Thomasは、この曲を含む3曲(2, 6, 7)をJimと共作。ノリノリでベースを弾くWayne Nelsonは81年にLittle River Bandのメンバーになり、現在も活躍中だ。キーボードのJim Studerは89年に歌手の飯島真理さんと結婚し、双子の男の子を授かっている(2001年に離婚)。

3曲目の「Seeing You (For The First Time)」は微睡むようにメロウ。日本では、田中康夫氏の小説『なんとなく、クリスタル』の映画サントラ盤(81年)にも選ばれ、人気曲になっている。時間がゆったりと流れるような贅沢な聴き心地にうっとり。

Jimのギターの腕はかなりのもので、パキパキとしたエレキにも涼やかなアコギにも、ジャケットのような南国の雰囲気が漂う。歌もうまく、爽やかさと艶っぽさの両方を備えた声でどの曲も器用に歌いこなす。

ラストの「The Magic Of Love」は7分を超す大作で、Craig ThomasのクラリネットとJimのアコギが絡みながら、静かに熱く曲を盛り上げる。

Pocoは89年にJim Messinaを含む5人のオリジナル・メンバーで再結成し、17作目となるスタジオ・アルバム『』を発表している。久しぶりのシングル・ヒットになった「Call It Love」(米18位)がとても爽やかでおすすめ。

●収録曲
1. New And Different Way - 3:55
2. Do You Want To Dance - 5:10
3. Seeing You (For The First Time) - 5:56
4. Free To Be Me - 2:55
5. Talk To Me - 2:28
6. Love Is Here - 4:59
7. Waitin' On You - 3:18
8. (Is This) Lovin' You Lady - 5:04
9. The Magic Of Love - 7:22


◆プロデュース: Jimmy Messina(vo, g)

◆参加ミュージシャン: Jim Studer(k, bv), Wayne Nelson(b, bv), Tony Moreno(ds, per), Jeff Elliott(tp, tb, flugelhorn), Craig Thomas(sax, flute, bv)


関連記事
この記事が参考になりましたらクリックをお願いします。

気に入ったらシェア!

Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント0件

コメントはまだありません