洋楽中心生活
Warm Breeze

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Art Garfunkel / Watermark (1978年) - アルバム・レビュー

2017年07月06日
AOR名盤(1978年) 4
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Art Garfunkelの1978年のアルバム『Watermark』の紹介です。
Art Garfunkel / Watermark (1978年)
Art GarfunkelはNY生まれの名シンガー。Paul Simonとフォーク・ロック・デュオのSimon & Garfunkelを組んで60年代後半のヒット・チャートを席巻し、70年代以降はソロ活動に専念して、高音の美しいテナー・ヴォイスを生かした良質なアルバムを作っている。

この『Watermark』は3枚目のソロ・アルバム。ソロになってからのGarfunkelはJimmy Webbの曲を好んで歌っているが、本作はまさにJimmy Webbの作品集。収録された12曲のうち10曲がWebbの作品である。

「Crying in My Sleep / 泣きながら目覚めて」「All My Love's Laughter」「Mr. Shuck'n Jive」「Someone Else (1958)」あたりの穏やかで瑞々しい曲調はJimmy Webbの真骨頂。Art Garfunkelの透き通った美声で歌われる切なげなメロディを聴いていると、心が洗われるようだ。

残り2曲のうち、「(What a) Wonderful World」はSam Cookeの1960年のヒット曲(米12位)のカヴァーで、Garfunkel、Paul Simon、James Taylorの3人による美しいハーモニーが感動的。この曲はシングル・カットされ、Billboard Hot 100チャートの17位、ACチャートでは1位を記録した。もう1曲の「She Moved Through the Fair」はアイルランドのフォーク・ソングである。

参加ミュージシャンはとても豪華だ。「Mr. Shuck'n Jive」の最後に流れる静かなSaxソロは、1940年代から活動する著名なジャズ・サックス奏者のPaul Desmondによる演奏で、これがDesmondの最後のレコーディングとなった。

このアルバムはBillboard 200チャートの19位を記録。海辺でリラックスする写真は、Garfunkelの当時のガール・フレンドであるLaurie Birdが撮影している。女優で写真家だったLaurieは、翌年に25歳の若さで帰らぬ人となった。二人が「Wonderful World」の歌のように幸せな時を過ごしていた頃の名盤だ。

●収録曲
1. Crying in My Sleep / 泣きながら目覚めて - 4:06
2. Marionette - 2:36
3. Shine It on Me - 3:26
4. Watermark - 2:59
5. Saturday Suit - 3:16
6. All My Love's Laughter - 3:56
7. (What a) Wonderful World - 3:32
8. Mr. Shuck'n Jive - 4:48
9. Paper Chase - 2:37
10. She Moved Through the Fair (Traditional) - 2:45
11. Someone Else (1958) - 2:19
12. Wooden Planes / 木製飛行機 - 3:13


◆プロデュース: Art Garfunkel, Barry Beckett(k), Phil Ramone

◆参加ミュージシャン: Paul Simon(ag, bv), Jimmy Johnson/Pete Carr/Hugh McCracken(g), Jimmy Webb/Richard Tee/Bill Payne(k), David Hood/Tony Levin(b), Roger Hawkins/Steve Gadd(ds), Ralph MacDonald(per), Paul Desmond(sax), James Taylor/David Crosby/Leah Kunkel/Stephen Bishop(bv), etc


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Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント4件

コメントはまだありません

blacky

Art GarfunkelはAngel Clareも大好きなアルバムですが、やはりこのWatermarkが最も好きなアルバムです。
このとき、恋人との最も幸せな時間を過ごしていたんだろうと考えるとたまらなく切なくなるアルバムです。

2016年07月23日 (土) 15:19

Warm Breeze

Re: タイトルなし

> Art GarfunkelはAngel Clareも大好きなアルバムですが、やはりこのWatermarkが最も好きなアルバムです。
> このとき、恋人との最も幸せな時間を過ごしていたんだろうと考えるとたまらなく切なくなるアルバムです。

そうですね。
切ないですねぇ…

恋人が亡くなった後に作られた『Scissors Cut』も、大好きなアルバムです。

2016年07月23日 (土) 18:47

ローリングウエスト

中学生の頃小生を洋楽の道に導いてくれた「サイモン&ガーファンクル」、その後ソロデビュー盤が「天使の歌声」(ANGEL CLAIR)、期待に違わず美しい高音とちょっと鼻にかかる特徴的なガーファンクルボーカルが健在!と喜びました。アルバート・ハモンド作品で大いにヒットした「ひとりぼっちのメリー」・・、ビブラートが効果的に響くはかなさも伝わってくる声にまたも感動!そしてデビュー盤で小生が最大のお気に入り曲は、ジミーウェッブ作詞・作曲の「友に捧げる賛歌」(All I Know)、親友を思う歌詞と美しいメロディーが透明感溢れる声で感動的に表現されており、まるで「明日に架ける橋」の如し・・!続く1975年発表の2nd「愛への旅立ち」(Break Away)もよかったです!!このアルバムは数々の名曲がプレゼントされておりレコード針が摩れる程聴き惚れ幸福感に酔ったものだなあ~・・。スティーヴン・ビショップ提供の「めぐり逢い」(Looking For The Right One)も余韻ある名曲でした。ポールサイモンと来日してくれた1993年カミサンと一緒に東京ドームで生のデュエットを聴けたこといい思い出です。

2017年07月06日 (木) 22:41

Warm Breeze

Re: タイトルなし

RWさん、こんにちは

私も洋楽を聴き始めた頃にサイモン&ガーファンクルに出会いました。RWさんと同じく、中学生の頃でしたね。当時はどちらかというとポールサイモン派でしたが、今ではアートガーファンクルもお気に入りです。アートの声はまさに「天使の歌声」って感じがします。奥様とご一緒されたコンサート、素晴らしい思い出ですね。

2017年07月07日 (金) 09:54