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Silver / Silver (シルヴァー・ファースト) (1976年) - アルバム・レビュー

2017年09月18日
AOR名盤(1974~1976年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Silverの1976年のアルバム『Silver / シルヴァー・ファースト』の紹介です。
Silver / Silver (1976年)
SilverはLAで結成された5人組。元Batdorf & RodneyのJohn Batdorf(vo, g)と後にGrateful Deadに参加するBrent Mydland(vo, k)、The Eaglesの創設メンバーであるBernie Leadonの弟のTom Leadon(vo, b)等によって1976年に結成された。ウェストコースト産の爽やかなヴォーカル・ハーモニーを聴かせる素敵なグループであるが、本作一枚を残して解散した。

いきなりのメランコリックなバラード「Musician (It's Not an Easy Life)」に感動する。この1曲を聴くためだけにアルバムを手にする価値がある。

この曲は、ミュージシャンとして生きていくことの決意と悲哀を歌っている。サビでは
To be a musician
And I can see
It's not an easy life
It's not an easy life to live.
と歌い、
And I keep on smilin'
Ooooh smilin'
Smilin' to hide the pain
Inside I'm cryin'
Ooooh cryin'
And it's hard
It's hard to explain
と続ける。これをエレピの優しい伴奏と爽やかなヴォーカル・ハーモニーを主体に最後まで切々と歌う。しみじみとした感動を覚える名曲だ。

作者のBrent Mydlandはこの歌のように生きた。79年にGrateful Deadのメンバーになり、90年まで活動し、その年に37歳の若さで亡くなっている(死因はドラッグ)。Brent Mydlandが書いたもう1曲「Climbing」も素晴らしい歌で、高みを目指して上り続けることの希望と不安を歌っている。

収録された10曲のうち7曲がメンバーのオリジナルで、John Batdorfが2曲(6, 10)、Brent Mydlandが2曲(1, 7)、Greg Collierが3曲(4, 5, 9)を書いている。

他作の曲のうち、ポップで爽やかな「Wham Bam (Shang-A-Lang) / 恋のバンシャガラン」はシングル・カットされ、Billboard Hot 100チャートの16位となるヒットを記録した。

「All I Wanna Do」と「Trust in Somebody」も明るくノリの良い曲だが、全体的にはスロー~ミディアム・テンポの穏やかな曲が占める。ラストではEaglesが歌いそうな渋いナンバーの「Goodbye, So Long」を歌い、本当にグループの最後になった。陽気な邦題の付いた「恋のバンシャガラン」の爽やかな "sha la la la" も、何だか刹那的に聴こえる。

●収録曲
1. Musician (It's Not an Easy Life) - 4:47
2. All I Wanna Do - 2:40
3. Memory / 想い出 - 3:28
4. No Wonder - 6:01
5. Trust in Somebody / 誰かを信じて - 3:32
6. It's Gonna Be Alright - 3:06
7. Climbing - 3:18
8. Wham Bam (Shang-A-Lang) / 恋のバンシャガラン - 3:32
9. Right on Time - 2:45
10. Goodbye, So Long / さらば恋人よ - 3:44


◆プロデュース: Tom Sellers(ar), Silver(ar), Clive Davis

◆参加ミュージシャン: John Batdorf(vo, g), Greg Collier(vo, g), Brent Mydland(vo, k), Tom Leadon(vo, b), Harry Stinson(vo, ds)


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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