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China / China (夜明けのダンサー) (1982年) - アルバム・レビュー

2019年07月04日
AOR名盤(1982年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Chinaの1982年のアルバム『China / 夜明けのダンサー』の紹介です。
China / China (夜明けのダンサー) (1982年)
Chinaはカナダで結成された3人組のグループ。メンバーのChris Kearney(vo), Danny McBride(vo, g), Bill King(vo, k)は新人ではなく、それぞれにリーダー作をもつベテラン・ミュージシャンだ。

この『China / 夜明けのダンサー』はChinaの唯一のアルバム。チャートを賑わしたヒット曲はないけれど、曲の良さ、ハーモニーの美しさ、バック・ミュージシャンの充実、そして "Creative Arranging Consultant" としてJay Graydonが参加していることなどから、AOR好きには人気のあるアルバム。

全曲が彼らのオリジナルで、品の良い、充実した曲が揃っている。また、AOR好きの心をくすぐる魅力が随所にある。

例えば、「Runnin' Around」や「There Was A Time」などで聴こえるふくよかなヴォーカル・ハーモニーはMichael McDonaldのスタイル。最初に聴いたときは、Michael McDonaldがバック・ヴォーカルに参加していると思ったほど。

ひねりのある曲調の「Shootout In The Parking Lot / 駐車場の銃声」にはSteely Danの影響が感じられる。Steely Danに在籍したJeff Baxterが本作に参加しているからかも知れない。実際には、Jeff Baxterは大らかなロック・ナンバーの「Come And Take My Love」のみに参加してギターを弾いている。

また、軽やかで洗練された「Roll Me Over」には、同郷のMarc Jordanの名作『Blue Desert』の雰囲気がある。ぶっきらぼうな感じの歌い方はMarc Jordanのようだし、Danny McBrideによる華やかなギター・ソロはJay Graydon風だ。

曲の良さでは、1曲目の「You Can't Treat Love That Way」が格別。美しく叙情的なメロディと爽やかなハーモニーを聴くと、心が洗われる。この曲は、Sneakerの前年のヒット曲「想い出のスニーカー」と同じ香りがするので、この爽やかさはSneakerをプロデュースしたJeff Baxterの持ち味なのかも知れない。

ちなみに、日本盤ではフロント・カヴァーが差し替えられており、トップの画像がそれ。オリジナルのフロント・カヴァーは下の画像。ジャケット差し替えのベスト・プラクティスに挙げてもいいくらい、日本盤のセンスがいい。
China / China (夜明けのダンサー) (オリジナル・フロント・カヴァー)

●収録曲
1. You Can't Treat Love That Way - 3:11
2. Runnin' Around - 4:14
3. Fast Livin' / 過ぎゆく日々 - 4:04
4. There Was A Time - 3:37
5. Shootout In The Parking Lot / 駐車場の銃声 - 4:32
6. Never Gonna Let You Go - 3:25
7. Roll Me Over - 3:49
8. Little Dancer / 夜明けのダンサー - 3:07
9. Come And Take My Love - 4:12
10. Days And Nights - 3:14


◆プロデュース: Bob Johnston

◆参加ミュージシャン: Chris Kearney(vo), Danny McBride(vo, g), Bill King(vo, k)
with Lee Ritenour/Albert Lee/Jeff Baxter(g), Abraham Laboriel(b), Andy Newmark/Mike Baird(ds), Paulinho Da Costa(per), Michael Boddicker(sy), Jay Graydon(ar consultant), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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