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Warm Breeze

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オフコース / We Are (1980年) - アルバム・レビュー

2012年04月29日
邦楽 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、オフコースの1980年のアルバム『We Are』の紹介です。日本のAORの金字塔です。
オフコース / We Are (1980年)
1曲目「時に愛は」は、このアルバムのクオリティの高さを象徴する名曲。音数が少なく、音の隙間を意識させる重厚な作り。エンディングにギター・ソロを持ってくるところや重たいリズムは、Boz Scaggsの77年のアルバム『Down Two Then Left』に収録の名曲「Hard Times」を連想させます。

エンディングのギターは松尾と鈴木のソロの掛け合い。互いの持ち味を生かした印象的なソロは、Eaglesの「」の有名なギター・ソロのようです。硬質で緊張感のある大間のドラムスと清水の重たいベースが生み出す抑えたグルーヴも見事。

小田の歌詞も秀逸。一度はくじけそうになった愛にもう一度チャンスを与える力強い歌詞が感動的です。

続く「僕らの時代」も決意表明の曲。歌詞と裏腹に、曲調は実にソフト&メロウ。『Hotel California』の2曲目の「New Kid In Town」のように穏やかです。

優しいバラードの「いくつもの星の下で」は、鈴木のバラードの中では最高の出来。「一億の夜を越えて」で大間が叩き出すビートは、TOTOのJeff Porcaroを彷彿とさせます。シングル・ヒットした「Yes-No」も改めて聴くとサウンドが分厚く、本作が優れたロック・アルバムであることを再認識します。

エンディングの「きかせて」は、オフコースらしい美しいコーラス・ワークが冴える名曲。間奏の2回のコーラスに陰陽のコントラストを付けるあたりが見事です。

カヴァー・アートも秀逸。前作『Three And Two』は "3人と2人" でしたが、本作『We Are』は "僕ら"。5人の名前を並べただけのシンプルなジャケットからは、"僕らの音を聴いて下さい" という自信を感じます。

聴くとしたら2005年のデジタル・リマスター盤(紙ジャケット仕様)がお薦め。エンジニアを務めたBill Schneeの手腕をクリアな音で味わえます。

●収録曲
1. 時に愛は
2. 僕等の時代
3. おまえもひとり
4. あなたより大切なこと
5. いくつもの星の下で
6. 一億の夜を越えて
7. せつなくて
8. Yes-No
9. 私の願い
10. きかせて


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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