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John Valenti / I Won't Change (女はドラマティック) (1981年) - アルバム・レビュー

2018年07月15日
AOR名盤(1981年) 2
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、John Valentiの1981年のアルバム『I Won't Change / 女はドラマティック』の紹介です。
John Valenti / I Won't Change (女はドラマティック) (1981年)
John Valentiはシカゴ出身のミュージシャン。60年代の終わりから音楽活動をしており、70年代前半は地元シカゴのPuzzleというバンドに在籍して、リード・シンガーとドラマー、ソングライターを担当していた。PuzzleはChicagoのようなブラス・セクションを擁する6人組で、白人のグループにしては珍しくモータウン・レコードと契約し、2枚のアルバムを73年と74年に残している。

John Valentiはまた、Stevie Wonderの影響を強く受けたミュージシャンとして知られている。特に、ソロになってからの1作目『Anything You Want』(76年)は、都会的なセンスのポップ・ソウル・ナンバーをStevieそっくりの歌唱スタイルで歌う素晴らしいアルバムで、レア・グルーヴ/AORの人気盤になっている。

この『I Won't Change / 女はドラマティック』はソロの2作目。前作よりもAOR色を強めており、ポップで爽やかなAORナンバーの中に、ときおり "Stevieラヴ" な曲が顔を覗かせる内容。曲作りにおいては、共作も含めてJohn Valentiが4曲(3, 5, 7, 9)を、プロデューサー兼ギタリストのMike Piccirilloが残りを担当している。

AOR寄りのナンバーには、Michael McDonaldの「What A Fool Believes」スタイルの「Stephanie」や、Robbie Dupreeが作りそうな胸キュン・メロディの「That's The Way Love Goes」「Runnin' Scared」などがあり、やや時代に合わせた向きも感じるが、どの曲もメロディが瑞々しい。

一方、タイトル曲の「I Won't Change」は "Stevieラヴ" 全開なご機嫌な曲。ファンキーでグルーヴィ。爽やかなメロディに乗せて、John ValentiがStevie Wonderスタイルのソウルフルな歌声をたっぷり披露する。1作目のリヴァイヴァルという感じ。

メロウなバラード「Best For You / ステキなほほえみ」も素晴らしい曲。伸び伸びとしたJohn Valentiの歌声は、本作の中では1番かも知れない。

このアルバムは、本国アメリカでの発売が見送られ、日本のみでリリースされている。ポップな路線よりは、大人びたブルー・アイド・ソウルのアルバムを期待されていたのかも知れない。Stevieスタイルで "I Won't Change" と歌うJohn Valenti本人にとっても、AORへの歩み寄りは本意ではなかったのかも、と思う。

●収録曲
1. Who Will It Be / 女はドラマティック - 4:32
2. Did She Mention Me / うたかたの瞳 - 2:43
3. I'll Take You Back / 君が好き - 4:29
4. That's The Way Love Goes / ブロークン・ドリーム - 3:08
5. Best For You / ステキなほほえみ - 4:06
6. I Won't Change - 3:03
7. Stephanie - 3:57
8. Runnin' Scared / ホットな夜と口紅 - 3:39
9. Make It Up To You / たぶんロンリー - 3:42
10. Fight For Love / 愛はジェラシー - 3:24


◆プロデュース: George Tobin(ar), Mike Piccirillo(ar, g)

◆参加ミュージシャン: Bill Cuomo(k), Scott Edwards/Kenny Burke/Eric Nelson(b), Ed Greene/Vinnie Colaiuta(ds), Joel Peskin/Larry Klimas(sax), Chuck Findley(tp), Edna Wright/Darlene Love(bv)


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Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント2件

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240

ポップなAOR

こんばんは。
このアルバム、大好きです。ファーストよりも好きかも。
②「Did She Mention Me」、⑤「Best for Me」、まるでスティーヴィー・ワンダーのようにソウルフルな⑥「I Won't Change」、⑦「Stephanie」…。どれも素敵なポップス。
ソウルフルな彼がお好みならファースト。好みは別れるところですね。

2018年07月15日 (日) 21:48
Warm Breeze

Warm Breeze

Re: ポップなAOR

240さん、こんばんは。お久しぶりです。

確かに、メロディの良さ(ポップさ、華やかさ)で言ったら、セカンドの方が優れてる印象がありますね。②や⑤~⑦の展開は私も好きで、うっとり聴いてしまいます。ただ、Stevie Wonderよりも(?)Stevieっぽく歌うJohn Valentiに愛着を感じてしまうので、このアルバムを聴いたあとは、ファーストを聴きたくなっちゃうな~

2018年07月15日 (日) 22:55