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Warm Breeze

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Carole Bayer Sager / ... Too (1978年) - アルバム・レビュー

2018年08月09日
AOR名盤(1978年) 2
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Carole Bayer Sagerの1978年のアルバム『... Too』の紹介です。
Carole Bayer Sager / ... Too (1978年)
Carole Bayer Sagerはニューヨーク生まれの作詞家。Melissa Manchesterの「Don't Cry Out Loud」(78年, 米10位)、Christopher Crossの「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」(81年, 米1位)、Dionne & Friendsの「That's What Friends Are For」(85年, 米1位)、Patti LaBelle & Michael McDonaldの「On My Own」(86年, 米1位)など、数々の名曲、ヒット曲を生んでいる。

自身のアルバムは3枚を残しており、この『... Too』はセカンド・アルバム。77年の1作目『私自身』に続いて、Brooks Arthurがプロデュースを担当し、共作者の顔ぶれもほぼ同じ。Melissa Manchester(1, 3)、Peter Allen(5)、Bruce Roberts(4, 9, 10)、Marvin Hamlisch(6)、Johnny Vastano(7)となっている。

本作の変化は、これにDavid Fosterが加わり、2曲(2, 8)を共作したこと。また、Alice Cooperも1曲(4)を共作。更に、TOTOのSteve Lukather(g), David Hungate(b), Jeff Porcaro(ds)や、Jay Graydon(g)、Michael McDonald/Bill Champlin(bv)等、油の乗ったミュージシャンがサポートしたことで、サウンドの艶っぽさが増している。

その好例が、David Fosterと共作した「It's The Falling In Love / 恋をしましょう」。華やいだメロディのポップなナンバーで、Michael Jacksonが79年の名盤『』で、この曲をいち早くカヴァーした。

David Fosterのもう1曲、「I Don't Wanna Dance No More / 踊りたくないの」も、Jerry HeyのホーンやBill Champlinのホットなバック・ヴォーカル、Jeff Porcaroのグルーヴ感抜群のドラムスにより、爽やかなダンス・チューンになっている。

全体的にはファースト・アルバム同様、詩情豊かなバラード系の曲で固められており、優しさ溢れるアルバム。耳元で囁くようなCarole Bayer Sager独特の歌唱スタイルも、とても親密感がある。

1曲目の「To Make You Smile Again / 微笑をもう一度」はクラシカルな雰囲気漂うしっとりした曲で、ストリングス・アレンジをDon Costaが担当した。Melissa Manchesterも同年のアルバム『Don't Cry Out Loud』で歌っているが、そちらではLeon Wareがリズム・アレンジを担当し、ボサノヴァ感覚の華やかな曲に仕上げている。個人的にはMelissa Manchesterのバージョンの方が好みかな…

通常、レコードのA面は "Side One" 、B面は "Side Two" であるが、このアルバムでは、B面が "Side Too" になっている。その心は、、、ちょっと分からない。

●収録曲
1. To Make You Smile Again / 微笑をもう一度 - 3:03
2. It's The Falling In Love / 恋をしましょう - 3:55
3. Peace In My Heart - 3:26
4. Shadows - 2:12
5. You're Interesting / わがままな恋 - 3:58
6. There's Something About You / 魅せられて - 2:46
7. It Doesn't Add Up - 4:08
8. I Don't Wanna Dance No More / 踊りたくないの - 3:51
9. One Star Shining - 3:35
10. I'm Coming Home Again - 4:42


◆プロデュース: Brooks Arthur

◆参加ミュージシャン: David Foster(ar, k), Marvin Hamlisch(ar, k), Melissa Manchester(k, bv), Bruce Roberts(k), Craig Doerge(k), Jay Graydon/Steve Lukather(g), Lee Sklar/David Hungate(b), Russ Kunkel/Jeff Porcaro(ds), Michael McDonald/Bill Champlin/Brenda Russell/David Lasley(bv), etc


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Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント2件

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240  

敬愛するキャロル

こんにちは。
キャロル・キングも大好きですが、こっちのキャロルも大好きです。特にバート・バカラックと組んだ次作がお気に入りです。
本作ではやっぱりフォスター絡みの2曲ですかね。「It's The Falling In Love」はマイケル・ジャクソンもカバーしたし、キャロルの中では一番有名な楽曲かもしれませんね。
でも私はもう1曲の「I Don't Wanna Dance No More」の方がジェフ・ポーカロがドラムを叩いているので、大好き。ギターはルークとジェイ・グレイドン。AOR全盛の音ですね。
キャロルといえばブルース・ロバーツとの共作でもいい曲あります。本作のエンディングのバラード、「 I'm Coming Home Again」もそのうちの1曲。
キャロルも3枚しかソロ作品がないというのが残念。もっと発表して欲しかった。

2018年08月09日 (木) 15:43
Warm Breeze

Warm Breeze  

Re: 敬愛するキャロル

240さん、こんにちは

私も、バカラックとの熱々な感じが溢れ出ている次作『Sometimes Late At Night / 真夜中にくちづけ』は大好きです。次作には、マイケル・ジャクソンもバック・ヴォーカルで参加してますね。「I'm Coming Home Again」も確かにいい曲。バカラックやブルース・ロバーツ、ピーター・アレンなど、優れた作曲家に恵まれてますね。

2018年08月09日 (木) 18:32