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Warm Breeze

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Larsen-Feiten Band / Full Moon (1982年) - アルバム・レビュー

2019年10月12日
AOR名盤(1982年) 4
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Larsen-Feiten Bandの1982年のアルバム『Full Moon』の紹介です。
Larsen-Feiten Band / Full Moon (1982年)
Larsen-Feiten Bandは、キーボード奏者のNeil LarsenとギタリストのBuzzy Feitenを中心とするLAのグループ。Art Rodriguez(ds), Lenny Castro(per), Willie Weeks(b)をあわせた5人で活動をスタートし、1980年にファースト・アルバムの『Larsen-Feiten Band』を発表している。この『Full Moon』はセカンド・アルバム。

1作目はTommy LiPumaによるプロデュース。R&Bやブルー・アイド・ソウルをベースにした渋い楽曲と、Feitenの乾いたギターにLarsenの軽やかなキーボードが絡む洒落たサウンドがAORやフュージョン・ファンの人気を集めた。本作もTommy LiPumaによるプロデュース。インナー・フォトを見ると、Willie Weeksが抜けて4人のメンバーになっているが、Willie Weeksもベースで貢献している。
Larsen-Feiten Band / Full Moon (インナー・フォト)
前作には2曲のインスト曲があったが、本作では割合が増えて、半分(2, 4, 6, 8)がインスト曲。曲作りでは、インスト曲をNeil Larsenが、ヴォーカル曲をBuzz Feitenがリードし、全てのヴォーカル曲でFeitenがリード・ヴォーカルを担当している。

ヴォーカル曲の「Phantom Of The Footlights」では、Steely Dan風のクールなホーン使いが印象的。共作者のSal BernardiはRickie Lee Jonesの当時のボーイ・フレンドで、彼女の81年のアルバム『Pirates』にも参加している。

「Brown Eyes」では、そのSal Bernardiの他にMark Viehaも共作を担当。Mark Viehaは、Seawindの80年のアルバム『海鳥』で、名曲「The Two of Us / ふたりは風」をBob Wilsonと共作したライターだ。

インスト曲の「The Visitor」では、洒落たリズムに乗ってNeil Larsenのハモンド・オルガンが華やかに響く。ソロ・パートはLarsenのオルガンで始まり、途中からDavid Sanbornのアルト・サックスに交代。エンディングはFeitenのギターでさっぱりと締め、とても気持ちがいい。

このアルバムの名義は "Full Moon featuring Neil Larsen & Buzz Feiten" になっている。"Full Moon" は、70年代の初めにニューヨークで活動した5人組で、そこにはNeil LarsenとBuzz Feitenも在籍していた。72年に残した唯一のアルバム『Full Moon』は、ブルースやロックを基調にしたとても渋い内容だ。

そのFull Moonが復活したかのような本作の名義だが、オリジナルのFull Moonとは残りのメンバーが違うし、音楽的にも風合いが異なる。NYのFull Moonの2作目というよりは、LAのバンド特有の気持ちよさのあるサウンドになっている。

●収録曲
1. Phantom Of The Footlights - 4:27
2. The Visitor / 訪問者 - 4:28
3. Twilight Moon - 3:56
4. Sierra - 4:34
5. Brown Eyes - 4:17
6. Heroes's Welcome - 4:28
7. Standing In Line - 4:06
8. Little Cowboys - 3:58


◆プロデュース: Tommy LiPuma

◆参加ミュージシャン: Neil Larsen(k), Buzz Feiten(g, vo), Lenny Castro(per), Art Rodriguez(ds)
with Willie Weeks/Jim Haslip(b), David Sanborn/Jim Horn(sax), Bill Reichenbach/Chuck Findley(tp), Larry McNally/Vernon Porter(bv), etc


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Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント4件

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ローリングウエスト

御礼

こちらへのご来訪ありがとうございました!こちらのお気に入り登録をさせて頂きましたので今後ともよろしくお願いいたします。洋楽記事は第29編に更新、今度は80年代のパットベネターの記事を公開。一般記事ももしご興味に合うようでしたら楽しみにお待ちしております。

2016年09月25日 (日) 21:57

Warm Breeze

Re: 御礼

お気に入り登録ありがとうございました。
私の方も、ローリングウエストさんのブログ『ローリングウエスト(^-^)>♪逍遥日記』へのリンクをサイド・バーに置かせていただきました。
一般記事の方も拝見させていただきます!

2016年09月25日 (日) 23:22

ギターマジシャン

ラーセン=フェイトン・バンド

バジイ・フェイトン(バジイ、バジィー、バズなど表記が時代により変わりますね)が参加したニール・ラーセンの2枚のソロアルバムが好きだったので、ラーセン=フェイトン・バンドのファーストにはとびつきましたし、来日公演のFM放送もエアチェックしました。
(バジイ、バジィ、バズと表記が時代により変わりますね)

セカンドが、「フルムーン」としたのは、ちょっと詐欺的な気もして、何年か前にこのバンドの80年代のライブを「フルムーン・ライブ」としてCDが出た時は、さらに胡散臭かったです。
(ライブ演奏自体は、素晴らしいですが)

当時は、1・2枚目ともに、もっとインストを演奏してくれ、ギターを弾きまくってくれと思ったのですが、今聴き返すと、バジイのボズ・スキャッグスにも似た歌声は、AORしていて、歌もののすごく良いですね。

2019年10月17日 (木) 09:52
Warm Breeze

Warm Breeze

Re: ラーセン=フェイトン・バンド

ギターマジシャンさん、こんにちは

来日公演のFM放送、あったんですね。エアチェックしたカセットが残ってたら、貴重ですね。ニール・ラーセンの2枚は『Jungle Fever』と『High Gear』ですよね。どちらもトミー・リピューマのプロデュースで、聴きやすいです。

「フルムーン・ライブ」は私も当時気になっていたのですが、結局CDは入手せずでした。中身はラーセン=フェイトン・バンドの80年と83年のライヴ録音のようですね。You Tubeで視聴してみようかな…

2019年10月17日 (木) 11:54