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Rickie Lee Jones / Pirates (1981年) - アルバム・レビュー

2018年08月14日
AOR名盤(1981年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Rickie Lee Jonesの1981年のアルバム『Pirates』の紹介です。
Rickie Lee Jones / Pirates (1981年)
Rickie Lee Jonesはシカゴ生まれのシンガー・ソングライター。彼女は19歳の頃からロサンゼルスのバーやクラブで歌うようになり、25歳の時にレコード・デビューを果たす。そのデビュー・アルバム『浪漫』(79年)からは「恋するチャック」のヒット(米4位)が生まれ、アルバムもチャートの3位を記録。翌年のグラミー賞では、彼女が「Best New Artist」を受賞した。

本作『Pirates』はセカンド・アルバム。前作に続いて、Russ TitlemanとLenny Waronkerがプロデュースを担当し、前作よりもジャズ色を強めて、全体をクールに仕上げている。参加ミュージシャンの名前にもジャズ/フュージョンの名手が並ぶ。

収録された8曲は全てRickie Lee Jonesのオリジナルだが、このうちの2曲(4, 7)は、各々David Kalish、Sal Bernardiとの共作。Sal Bernardiは、当時の彼女のボーイ・フレンドのようだ。

彼女の歌声は自由奔放。クールでいなせに歌うかと思えば、ナイーヴに、フラジャイルに歌ったり、時おり女っぽい表情を見せたりと、移ろう。彼女の歌声のように、曲のテンポやムードも変わるが、腕達者なバック・ミュージシャンがしっかりサポートしている。

彼女の歌をじっくり聴かせる瑞々しい曲が多い中で、ビートらしいビートがあるのは、「Woody and Dutch on the Slow Train to Peking」とタイトル曲の「Pirates」ぐらい。「Woody and Dutch on the Slow Train to Peking」は、フィンガー・スナップを使ってドゥーワップ調に歌う賑やかな曲。「Pirates」は、シャッフルやクールなホーンがSteely Danみたいに洒落た曲。実際、この曲ではDonald Fagenがシンセを弾いている。

ボーイ・フレンドのSal Bernardiと共作した「Traces of the Western Slopes」は8分の大作。静かながらドラマティックな展開を見せる曲で、歌詞に出てくるE.A. PoeはEdgar Allan Poe(エドガー・アラン・ポー)だろうから、影響を受けたか参考にしたのだろう。

このアルバムはBillboard 200チャートの5位となり、デビュー作に続いてトップ10入りを果たした。フロント・カヴァーには、ハンガリー出身でパリで活躍した写真家Brassaï(ブラッシャイ)の76年の写真が使われている。街角の恋人たちの親密で幸せそうな一瞬を撮ったモノクロ写真。バック・カヴァーでは、Rickie Lee Jonesが可憐にポーズを決めている。
Rickie Lee Jones / Pirates (バック・カヴァー)

●収録曲
1. We Belong Together - 4:59
2. Living It Up - 6:23
3. Skeletons - 3:37
4. Woody and Dutch on the Slow Train to Peking - 5:15
5. Pirates (So Long Lonely Avenue) - 3:50
6. A Lucky Guy - 4:14
7. Traces of the Western Slopes - 8:00
8. The Returns - 2:20


◆プロデュース: Russ Titleman, Lenny Waronker

◆参加ミュージシャン: Donald Fagen/Neil Larsen/Russell Ferrante(k), Buzzy Feiten/Dean Parks/Steve Lukather(g), Chuck Rainey(b), Steve Gad/Art Rodriguez(ds), David Sanborn/Tom Scott(sax), Randy Brecker(tp), Lenny Castro/Victor Feldman(per), Sal Bernardi(vo, harmonica), Leslie Smith/Arno Lucas(bv), Nick DeCaro(string ar), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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