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Warm Breeze

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Marcus Joseph / Things I Meant To Say (1978年) - アルバム・レビュー

2016年09月27日
AOR名盤(1978年) 2
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Marcus Josephの1978年作『Things I Meant To Say / 伝えたかった言葉』の紹介です。
Marcus Joseph / Things I Meant To Say (伝えたかった言葉) (1978年)
本作は、アメリカのシンガー・ソングライターであるMarcus Josephの唯一のアルバム。
Joe Walshを彷彿とさせるいかつい顔だが、歌声は繊細で優しい。

本作のプロデュースはParker McGeeが担当した。
収録された10曲のうち6曲(1, 2, 4, 5, 7, 10)が自作曲、残りはカヴァー曲である。

自作曲のうち、2曲(1, 4)はプロデューサーのParker McGeeとの共作。
アコースティックな響きの中にParker McGeeらしい素朴さと温かさのある、優しいナンバーだ。

なお、2曲目の「Nice Guys / Runaway」は完全なオリジナルではなく、曲のフェード・アウトの部分がDel Shannonのヒット曲「Runnaway」になっている。
「Runnaway」は1961年にBillboard Hot 100チャートの1位を獲得した有名曲だ。

カヴァー曲のうち、仄かに哀愁を帯びた「I Don't Want To Get Over You」はRupert Holmesの曲。
Rupert Holmesの1976年のアルバム『』に収録されている。

「Take Me There」は、Wavesというグループの1977年のアルバム『Waves』の収録曲。
程よい甘さがある爽やかなメロウ・チューンで、とても心地よい。

「Trapeze」はTony Sciuto作のロック・チューンで、Tony Sciutoも2年後のファースト・アルバム『Island Nights』でこの曲を歌っている。

タイトル曲の「Things I Meant To Say」は、ピアノとアコースティック・ギターの静かな音色に包まれて、Marcus Josephがしっとりと歌う静謐なナンバー。Simon & Garfunkelのような透明感があり、メロディの美しさでは本作ナンバー・ワンだろう。

ラストの「Isreal」も、タイトル曲のような静かな歌い出しだが、途中からBilly Joelの「イタリアン・レストランにて」のようなドラマティックな展開になる。

このアルバムは、ワーナーの「AOR BEST SELECTION 1300」シリーズから、9月21日に高品質SHM-CDで再発された。ブックレットには歌詞・対訳の他、金澤寿和氏が書き下ろした最新の解説が掲載されており、とても満足度が高い。同様のCD再発企画に、ソニーの「AOR CITY 1000」シリーズがあり、歌詞・対訳はないが、諸氏の解説付きで税抜き1,000円。どちらも素晴らしい企画である。

●収録曲
1. Before The Night Is Over / 夜が終わる前に - 3:21
2. Nice Guys / Runaway - 3:52
3. I Don't Want To Get Over You / 忘れたくない - 3:04
4. One Of These Days - 3:30
5. Things I Meant To Say / 伝えたかった言葉 - 3:28
6. I've Got You Where I Want You - 2:54
7. Rock Me Baby - 2:54
8. Take Me There - 3:18
9. Trapeze - 2:51
10. Isreal - 5:56


◆プロデュース: Parker McGee(bv)

◆参加ミュージシャン: Marcus Joseph(vo, g), Marty Walsh/Steve Gibson(g), Steve Porcaro/Shane Keister(k), Mike Porcaro/Jack Williams(b), Ralph Humphrey/Larry Londin(ds), Dan Seals/Leslie & Kelly Bulkin(bv), etc


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Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント2件

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ローリングウエスト

1978年・・、この頃はダンフォーゲルバーグなどは聴いていましたがMarcus Josephの名前は初めて聞きます。ジョーウィルシュに似ているのですか・・!是非とも聴いてみます。

2016年09月28日 (水) 05:53

Warm Breeze

お薦めですよ!

Marcus Josephのソロ・アルバムはこの1枚だけですので、あまり知られていないアーティストですね。
England Dan & John Ford ColeyやAmericaあたりのアコースティック系が好きな方には、お薦めです。

このアルバムの前にはDeardorff & Josephという男性デュオで1976年にアルバムを1枚出しており、Bob Welchの「Sentimental Lady」をカヴァーしています。

ローリングウエストさんも、イングランドダン&ジョンフォードコーリー「秋風の恋」、アメリカ「金色の髪の少女」、ボブ・ウエルチ「悲しい女」の記事を書かれてますので、きっと気に入ると思いますよ!

2016年09月28日 (水) 06:50