洋楽中心生活
Warm Breeze

音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

Bill LaBounty / This Night Won't Last Forever (1978年) - アルバム・レビュー

2018年07月12日
AOR名盤(1978年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Bill LaBountyの1978年のアルバム『This Night Won't Last Forever / 涙は今夜だけ』の紹介です。
Bill LaBounty / This Night Won't Last Forever (1978年)
Bill LaBountyは安らぎと癒しのある曲を作ることで人気のあるシンガー・ソングライター。思わずほろっとさせられそうな優しいメロディ。丁寧で心のこもった歌声。さり気なく洗練されたアレンジ。Billの作る曲と歌声には、気分が沈む時にそっと寄り添ってくれるような温かさがある。

Bill LaBountyは70年代初めにFat Chanceというグループで活動し、72年にアルバム1枚を残している。その後にソロとなり、75年に1作目の『Promised Love』を、78年に2作目となる本作『涙は今夜だけ』をリリースした。前作に続いてJay Senterがプロデュースを担当し、腕利きのミュージシャンを招いて丁寧に制作している。

収録曲は全てBill LaBountyのオリジナルであり、そのうちの4曲(4, 6, 8, 10)は1作目の再録。また6曲(1, 3-6, 10)は、ソングライターのRoy FreelandやプロデューサーのJay Senter等との共作である。

甘く切ないタイトル曲「涙は今夜だけ」は、Bill LaBountyの代表曲の1つ。このアルバムからのファースト・シングルとなり、Billboard Hot 100チャートでは65位をマークした。親友のMichael Johnsonは翌年のアルバム『Dialogue』でこの曲をカヴァーし、シングル・チャートの19位を記録。本家以上のヒットになっている。日本では、90年のTVドラマ『すてきな片思い』(主演 中山美穂・柳葉敏郎)の挿入曲になったようだ。

Michael JohnsonはBill LaBountyの曲を好んで取り上げており、同年のアルバム『The Michael Johnson Album』でも、ほのぼのとした「言葉はいらない」をさっそくカヴァーしている。

他のミュージシャンも早々と本作の曲を取り上げた。Shaun Cassidyは同年のアルバム『』で「Lie To Me」を、Frankie Valliもアルバム『』で「涙を信じて」をカヴァー。翌79年には、Lisa Hartmanがアルバム『』で「悲しき抱擁」を、Randy Crawfordはアルバム『』でメロウな「恋を大切に」をカヴァーしている。

茫漠とした「Room 205」や爽やかな「Open Your Eyes」、しっとりしたバラードの「Crazy」も、地味だけどBill LaBountyの良さが表れている曲。歌声に力があって、しみじみと胸にせまるものがある。「Open Your Eyes」や「Crazy」などを収めた1作目の『Promised Love』も、機会があれば是非聴いてみたい。

●収録曲
1. This Night Won't Last Forever / 涙は今夜だけ - 4:22
2. Room 205 - 4:19
3. In 25 Words Or Less / 言葉はいらない - 3:30
4. Open Your Eyes - 3:46
5. Little Girl In Blue Jeans / ブルー・ジーンズの女の子 - 3:42
6. Lie To Me - 3:23
7. Who's Gonna Hold You / 悲しき抱擁 - 3:18
8. Crazy - 3:24
9. A Tear Can Tell / 涙を信じて - 3:14
10. I Hope You'll Be Very Unhappy Without Me / 恋を大切に - 3:43


◆プロデュース: Jay Senter

◆参加ミュージシャン: Bill LaBounty(vo, k), Shane Keister(ar, k), Larry Knechtel(k), Dean Parks/Lee Ritenour/Ray Parker Jr.(g), Lee Sklar/David Shields(b), Jeff Porcaro/Mike Baird/Jim Gordon/David Garibaldi(ds), etc


関連記事
この記事が参考になりましたらクリックをお願いします。

気に入ったらシェア!

Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント0件

コメントはまだありません