洋楽中心生活
Warm Breeze

音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

Pages / Pages (ファースト・ペイジス) (1978年) - アルバム・レビュー

2019年05月29日
AOR名盤(1978年) 6
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Pagesの1978年のアルバム『Pages / ファースト・ペイジス』の紹介です。
Pages / Pages (ファースト・ペイジス) (1978年)
Pagesは、Richard PageとSteve Georgeの澄んだヴォーカルを前面に出した5人組のグループ。他のメンバーは、Peter Leinheiser(g), Jerry Manfredi(b), Russ Battelene(ds)で、この『Pages』は彼らのデビュー・アルバム。

RichardとSteveの二人はPagesの活動のほかにヴォーカル・ユニットとしても仕事をしており、さまざまなアーティストのアルバムにバック・ヴォーカルで参加している。Pagesも、3作目の『Pages』(81年)では2人のユニットになり、その後にグループを解散した。

このアルバムの収録曲は、インスト曲が2曲(5, 7)、ヴォーカル曲が8曲という構成。インストの「Interlude」はDave Grusinの作で、それ以外は彼らのオリジナルだ。ライト・ファンクの「Clearly Kim」、美しいハーモニーを生かしたバラードの「This Is For The Girls」、カリプソの「Love Dance」、フュージョン・タッチの「Room At The Top」など、曲調は多彩だが、どの曲も上質な保湿クリームに包まれているかのように滑らかでメロウな聴き心地。

リード・ヴォーカルに関してはRichardがほとんどの曲を担当し、Steveは「Let It Go」と「Listen For The Love」の2曲を担当している。二人の声質はとても似ていて、どちらも落ち着いたクールな印象の美声。Steveの方がより落ち着いている感じがして、個人的にはSteveの歌うライト・ファンクの「Let It Go」が本作のベスト・トラック。

Richardは決して熱く歌い上げるタイプではないが、後にBobby Kimballが抜けた後のTOTOと、Peter Ceteraが抜けたChicagoに誘われるほど、力量を評価されている。ちなみに、どちらも辞退したとか。

Pagesの解散後、二人はMr. Misterを結成。Pagesではヒット曲に恵まれなかったが、Mr. Misterの85年のアルバム『』から、「Broken Wings」と「Kyrie」の2曲が念願の全米1位を獲得している。Pagesは知らなくても、Mr. Misterを知っている80年代洋楽ファンは多い。

●収録曲
1. Clearly Kim - 3:23
2. This Is For The Girls / 歌を捧げて - 3:29
3. Let It Go / 思いのままに - 4:14
4. Listen For The Love - 3:44
5. Love Dance - 2:07
6. If I Saw You Again - 3:24
7. Interlude - 1:00
8. It's Alright / うまくいくさ - 3:26
9. Room At The Top - 3:50
10. I Get It From You - 4:12


◆プロデュース: Bobby Colomby(per, bv)

◆参加ミュージシャン: Richard Page(vo, g, k), Steve George(k, vo), Peter Leinheiser(g), Jerry Manfredi(b), Russ Battelene(ds)
with Steve Forman(per), Victor Feldman(vib), Michael Brecker(sax), Philip Bailey(bv), Dave Grusin(strings ar), Randy Brecker(horn ar), etc


関連記事
この記事が参考になりましたらクリックをお願いします。

気に入ったらシェア!

Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント6件

コメントはまだありません

ローリングウエスト

ペイジズ、名前だけ記憶にあるバンドです。死角アーティストだったので早速ベスト盤をGETしてみます。情報提供ありがとうございました。

2016年10月08日 (土) 20:49

Warm Breeze

素晴らしいグループです

あまり知られていないバンドかも知れませんが、アルバムはどれも素晴らしいです。
私はMr.Misterよりも、その前身のPagesの方が好きですね。

2016年10月09日 (日) 12:55

グラハムボネ太郎

いいなぁと

才能があるミュージシャンだから単に甘いだけじゃなく、しっかりとした音楽だなと思います。モトリー・クルーにも誘われたとか?

2019年05月31日 (金) 05:00
Warm Breeze

Warm Breeze

Re: いいなぁと

才能ありますよね。

Richard Pageは売れっ子のバック・ヴォーカリストなので、ハードロック系のアルバムに参加していても確かに不思議ではないな、と思って調べてみたら、なんとモトリー・クルーの『Shout At The Devil』(83年)に参加してるじゃないですか! 貴重な情報ありがとうございます。このアルバム、好きでした…

2019年05月31日 (金) 11:27

うさこ

こんにちは

ずっと気になっていたことがありまして、
曖昧なんですが、AndyGibbのツアーに参加していたと言う話をどこかで見たんですよ。
で、YouTubeで見つけました↓
https://youtu.be/RiAZIwq_heU
演奏はpagesでしょうか。

このアルバムは最高ですよね!
1曲目のClearlyKimでノックアウトでした(笑)
ラストのI Get It From Youは、真夜中にひっそりと聴きたい大好きな曲です。

2019年06月02日 (日) 13:45
Warm Breeze

Warm Breeze

Re: こんにちは

うさこさん、こんにちは。

CDのライナー・ノーツにも、デビュー前のPagesは "アンディ・ギブのツアー・バンドを数ヶ月務め、" と書かれているので、この1977年のステージのバック・バンドはPagesだと思います。貴重な映像があるものですね~。思わず見入ってしまいました。

「Clearly Kim」もいいですね。デビュー・アルバムの1曲目のクオリティが高すぎます。

2019年06月02日 (日) 17:38