洋楽中心生活
Warm Breeze

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Wilson Brothers / Another Night (1979年) - アルバム・レビュー

2018年07月24日
AOR名盤(1979年) 4
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Wilson Brothersの1979年のアルバム『Another Night』の紹介です。
Wilson Brothers / Another Night (1979年)
Wilson Brothersは、Steve Wilson(兄)とKelly Wilson(弟)のWilson兄弟によるユニット。この『Another Night』は、Wilson Brothersの唯一のアルバムであり、日本ではAORの定盤として根強い人気がある。

収録された10曲は、Wilson兄弟のオリジナルが7曲、カヴァーが2曲(2, 7)、他作が1曲(4)という構成。カヴァー曲のうち、「Another Night」は、The Holliesの75年のアルバム『』のタイトル曲で、「Can We Still Be Friends」は、Todd Rundgrenの78年のアルバム『』の収録曲だ。特に「Can We Still Be Friends」は、Toddの優しさ溢れるメロディが光る名曲。

このアルバムはまた、Steve Lukatherのギター・ソロが素晴らしいことでも知られる。Lukatherは、タイトル曲以外の全曲でソロを弾いているが、特に「Feeling Like We're Strangers Again」「Just Like A Lover Knows」「Lost And Long Way From Home」の3曲での入魂のソロには、なにか特別なエモーションを感じる。また、「Shadows」におけるクールな早弾きも相当にセクシー。

一方、タイトル曲の「Another Night」ではJon Goinというギタリストがソロを弾いているが、これがまた、Lukatherに勝るとも劣らぬ迫真のフレーズを放つ見事なソロ。こうした聴きどころが多く散りばめられていることが、このアルバムの人気の秘密だと思う。

アルバムの中で最も華やかな曲は、「Take Me To Your Heaven」。Stevie Woodsが81年のアルバム『Take Me To Your Heaven / スティール・ザ・ナイト』でこの曲をカヴァーし、アルバムのタイトルにしている。Wilson兄弟の曲作りのセンスの良さが表れている。

兄のSteveが既に他界しているので、本当にこれが唯一のアルバムになってしまった。日本では何度もCDが再発されており、この夏には、ワーナーの「新・名盤探検隊 紙ジャケ編」から再発される。再発の知らせがあると思い出したように聴くが、最初に聴いたときは地味な印象だったのに、聴くたびに良さが分かってくる。

●収録曲
1. Feeling Like We're Strangers Again / 愛にひとりぼっち - 4:00
2. Another Night - 3:56
3. Thanking Heaven / 愛をありがとう - 3:54
4. Shadows - 4:25
5. Just Like A Lover Knows / 恋人たちの予感 - 4:11
6. Lost And Long Way From Home / 終わりなき旅路 - 4:30
7. Can We Still Be Friends / 友達でいさせて - 4:01
8. Ticket To My Heart - 3:05
9. Take Me To Your Heaven / 君のすべてを今夜 - 3:38
10. Like Yesterday - 4:22


◆プロデュース: Kyle Lehning

◆参加ミュージシャン: Steve Wilson(vo, g), Kelly Wilson(vo, g, k)
with Steve Lukather/Jon Goin/Steve Gibson(g), Shane Keister(k), Jack Williams/Bob Wray(b), Kenneth Buttrey(ds), Ernie Watts(sax), Denny Henson(bv), etc


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Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント4件

コメントはまだありません

ローリングウエスト

このバンド大好きでした~!特にこのアルバム、何度聴き直したことでしょう。センスの塊という印象、今日この名盤を探しにツタヤに行ってみよう!

2016年10月10日 (月) 08:57

Warm Breeze

TSUTAYAにあるといいですね!

ローリングウエストさんもそうだったんですね。このアルバムが大好きだという人は、やっぱり多いですね~。願わくば、Wilson兄弟の他のアルバムも聴きたかったです。

2016年10月10日 (月) 10:32

ギターマジシャン

スティーブ・ルカサー

ルカサーがTOTOよりも名演じゃないかというほど、曲にマッチしたギターを弾きまくっていて、すごく好きなアルバムですが、LP時代なのでCDで買い直そうか迷ったまま、こちらのようなリンクで聴けばよいかなという気もしています。

AORにはギターの名演が多くて、ジェイ・グレイドンのマーク・ジョーダン、ペイジス、カルロス・リオスのジノ・バネリなど、ジャケ買いならぬクレジット買いしたLPが多かったです。

2018年07月28日 (土) 18:18
Warm Breeze

Warm Breeze

Re: スティーブ・ルカサー

ギターマジシャンさん、こんにちは

AORのギターの名演って、確かに多いですね。ジェイ・グレイドンのギター・ソロは華やかでテクニカルで、痺れます。グレイドンの三大ソロみたいのもありますね(Marc Jordan, Steve Kipner, Alan Sorrenti)。ギター以外にも、演奏面で聴き応えのあるのAORのアルバムは多くて、楽しめます。楽曲のリンクは少しずつ増やしてますので、よろしくお願いします。

2018年07月29日 (日) 09:28