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Warm Breeze

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The Front / The Front (1984年) - アルバム・レビュー

2018年08月02日
AOR名盤(1984~1990年) 2
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、The Frontの1984年のアルバム『The Front』の紹介です。
The Front / The Front (1984年)
The Frontは、Bob Wilson(ds, k)とTommy Funderburk(vo)の2人が結成したCCM(Contemporary Christian Music)のロック・ユニット。

Tommy Funderburkは強力なハイトーン・ヴォイスを持ち味とするセッション・シンガーで、David FosterとJay Graydonが組んだ名ユニット「Airplay」(80年)のリード・シンガーに抜擢されたことで有名。一方のBob Wilsonは、ハワイのフュージョン・グループであるSeawindのリーダー兼ドラマーで、Seawindの解散後、ロック色を強める方向性に舵を切って作ったユニットがThe Frontだ。

この『The Front』は彼らの唯一のアルバム。二人は敬虔なクリスチャンであり、CCMらしいタイトルの曲が並ぶ。曲作りにおいては、Bob Wilsonが全曲の作曲を担当し、Tommy Funderburkがほとんどの作詞を担当。プロデュースは二人の共同になっている。

Tommy FunderburkのパワフルなヴォーカルをフィーチャしたサウンドはAirplay的だが、Airplayのような華やかさはなく、クールな質感の硬派なロック・アルバムだ。

「It's Hard To Take」や「Holy Light」、ラストの「How Long」はメロディアス・ロック風のハードなナンバーで、Tommy Funderburkのメタリックなシャウトがかっこいい。随所でソリッドなギターを弾いているのはDann Huff。ベースはDennis Belfieldが担当し、SeawindのメンバーだったLarry Williamsがキーボードを弾いている。

他の曲は、リリジャスなムード満点の「All Under Him」、軽快なAORナンバーの「King Of Glory」、シンセドラムの音に80'sらしさを感じる「The Promise」、クール&エモーショナルな「Silent Night」、美メロなバラードの「Tonight」という内容で、バランスがいい。個人的には、「Silent Night」から「Tonight」への流れを気に入っている。

The Frontはこの1作のみで解散するが、3年後の87年には、Bob, Tommy, Larry Williamsの3人で「What If」を結成し、アルバム『What If』を発表する。こちらはギターをMichael Landauが担当しており、The Frontをより一層硬質にしたロック・アルバムになっている。

●収録曲
1. It's Hard To Take - 4:44
2. Holy Light - 4:31
3. All Under Him - 4:23
4. King Of Glory - 4:50
5. The Promise - 4:20
6. Silent Night - 4:44
7. Tonight - 4:27
8. How Long - 4:09


◆プロデュース: Bob Wilson(ds, k), Tommy Funderburk(vo)

◆参加ミュージシャン:Dann Huff(g), Kevin Clark(g, b), Larry Williams(k), Dennis Bellfield(b), Tom Kelly/Tata Vega/Andrae Crouch/Phillis St. James/Linda McCrary/Kristle Edwards(bv), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント2件

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ギターマジシャン

フロント

シーウィンドもエアプレイもLPで持っていますが、このバンドはまったく知りませんでした。

「It's Hard~」は、どちらのバンドの曲とも違っていて、ペイジスがミスターミスターで変貌した時と同じ印象です。

他の曲は、エアプレイというかフォスター色が感じられますが、シーウィンドとは別物で、ボブ・ウィルソンはロック系が好きだったのでしょうか?

トミーのボーカルは相変わらず見事なハイトーンですが、実はエアプレイは全曲トミーのボーカルと思っていたら、ジェイ・グレイドンが歌っている映像をYouTubeで見てびっくりしました。

2018年08月12日 (日) 18:37
Warm Breeze

Warm Breeze

Re: フロント

ギターマジシャンさん、こんばんは

ボブ・ウィルソンはロック系が好きみたいです。フロントの次に結成するWhat Ifも同じ路線ですし。トミーと出会ったことで、そういう方向のインスピレーションを得たのだろうと思います。それから、エアプレイのボーカル。確かに、トミーだけではないですね。アルバムに収録された10曲のうち、4曲はジェイ・グレイドンが歌ってます。ジェイ・グレイドンは、何でもこなせる器用な人ですね。

2018年08月12日 (日) 22:45