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Leo Sayer / Thunder In My Heart (1977年) - アルバム・レビュー

2018年04月11日
AOR名盤(1977年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Leo Sayerの1977年のアルバム『Thunder In My Heart』の紹介です。
Leo Sayer / Thunder In My Heart (1977年)
Leo Sayerはイングランド出身のシンガー・ソングライター。1973年にデビューし、70年代のUKチャートに多くのTop 10ヒットを残したポップ・スターだ。75年の4作目『』はアメリカでも大ヒットしている。米国人プロデューサーのRichard Perryを迎え、プロのライターの曲も取り上げたそのアルバムからは、「You Make Me Feel Like Dancing」(Vini Ponciaとの共作)と、「When I Need You」(Albert Hammond, Carole Bayer Sager作)の2曲が全米1位を獲得した。

本作『Thunder In My Heart』はヒットした前作に続く5作目。前作に続いてRichard Perryがプロデュースを担当し、収録された10曲のほとんどを、シティ・ポップス系のライターと共作している。その顔ぶれは、Tom Snow(1, 5, 10)、Albert Hammond(2, 4)、Kerry Chater(3)、Michael Omartian(6, 7)、John Vastano(8, 9)、Bruce Roberts(10)と、とても豪華。Boz Scaggsの『Silk Degrees』あたりの路線を意識した、洗練されたシティ・ポップスのアルバムになっている。

中でも、Albert Hammondと共作した「Easy to Love」と「I Want You Back」は白眉の出来。Leo Sayerが美しいファルセットで歌う「Easy to Love」は、TOTOの「Georgy Porgy」のようなディスコ調のメロウ・チューン。一方の「I Want You Back」は、胸がキュンとするようなバラードだ。きらきらしたメロディに乗せて、Leo Sayerが祈るように、叫ぶように歌う "I want you back" のリフレインがかなり切ない。

バック・ミュージシャンにはTOTOのメンバーが参加したほか、ギタリストの顔ぶれがとても豪華。表情豊かなドラムスは、全曲をJeff Porcaroが担当しており、「Fool for Your Love」「Everything I've Got」あたりの抜群のグルーヴ感はJeffならではだ。

充実した内容だが前作のようなヒットには恵まれなかった。ただ、タイトル曲の「Thunder in My Heart」に関しては、2006年にMeckが「Thunder in My Heart Again」というタイトルでカヴァーしており、UKチャートの1位を記録するヒットになっている。

●収録曲 (かっこ内は作者)
1. Thunder in My Heart (Leo Sayer, Tom Snow) - 3:37
2. Easy to Love (Sayer, Albert Hammond) - 3:43
3. Leave Well Enough Alone (Kerry Chater, Snow) - 3:15
4. I Want You Back (Sayer, Hammond) - 4:28
5. It's Over (Sayer, Snow) - 3:48
6. Fool for Your Love (Sayer, Michael Omartian) - 3:26
7. World Keeps on Turning (Sayer, Omartian) - 3:25
8. There Isn't Anything (John Vastano) - 3:14
9. Everything I've Got (Snow, Vastano) - 2:39
10. We Can Start All Over Again (Sayer, Bruce Roberts, Snow) - 3:38


◆プロデュース: Richard Perry

◆参加ミュージシャン: Larry Carlton/Lee Ritenour/Jay Graydon/Ray Parker Jr./Fred Tackett(g), David Paich/James Newton Howard(k, strings ar), Michael Omartian/Tom Snow(k), Abraham Laboriel/David Hungate(b), Jeff Porcaro(ds), Lenny Castro(per), Tom Scott(sax), Bobby Kimball(bv), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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