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Roger Voudouris / On The Heels Of Love (1981年) - アルバム・レビュー

2018年08月05日
AOR名盤(1981年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Roger Voudourisの1981年のアルバム『On The Heels Of Love / もうひとつのラヴ・ソング』の紹介です。
Roger Voudouris / On The Heels Of Love (もうひとつのラヴ・ソング) (1981年)
Roger Voudourisはカリフォルニア生まれのシンガー・ソングライター。70年代中盤にVoudouris & Kahneというユニットでアルバムを2枚発表したのちにソロに転向した。ソロ・アルバムは4枚あり、本作が4作目にあたる。なお、Voudouris & Kahneの相方のDavid Kahneは、Paul McCartneyを始めとする様々なアーティストのプロデューサーとして活動している。

Roger Voudourisの最初の2枚のソロ・アルバムでは、Michael Omartianがプロデュースを担当した。特に、Jay Graydonが参加した2作目の『Radio Dream』(79年)は爽やかなAORで、「Get Used to It / 僕の想い入れ」というヒット曲(米21位)も生まれた。

この『On The Heels Of Love』では、Charles Calelloがプロデュースを担当している。Calelloは、The Four Seasonsを始め、Barbra StreisandやFrank Sinatra等を手がけたアレンジャー/プロデューサーの大御所。流麗なストリングス・アレンジに定評があり、本作でも、ゴージャスなストリングスが要所で使われている。

Roger Voudourisはギターの腕もあるが、本作でギターを弾いたのは「When Two Divide」の1曲のみで、何よりも歌うことに集中している。その歌声はソウルフルでちょっとハスキー。Michael Boltonほど重たくならずに、爽やかで甘い感じを漂わせるところが魅力だ。

収録曲は全て自作の曲で、その半分(1, 3, 5, 8)はCharles Calelloとの共作になっている。クール&モダンな「When Two Divide」や「She's Too Cold」、Pagesのような「Let Her Get Away」など、曲のクオリティは高い。「First Love」「I Can See Him」「Outgrowing Me」のようなバラード曲も、美しいストリングスとRogerの情熱的な歌声とが相まって、とてもロマンティック。

演奏面では、TOTOのJeff Porcaroが全曲のドラムスを担当している。「When Two Divide」や「She's Too Cold」のシャープでセクシーなグルーヴはJeffならではの味わいだ。「She's Too Cold」のホーンの使い方も、Steely Danみたいにクールに決めている。

甘いマスクのRoger Voudourisはさぞやモテたろうと思うが、残念ながら2003年に48歳という若さで他界した。2作目の『Radio Dream』も、その素敵なタイトルどおりの魅力的な内容で、おすすめ。CDは、ワーナーの「AOR BEST SELECTION 1300」から2016年に再発されている。

●収録曲
1. Heels Of Love - 3:59
2. When Two Divide - 4:04
3. She's Too Cold / クールな彼女 - 5:01
4. First Love - 4:09
5. Let Her Get Away - 3:59
6. Another Sad Love Song - 3:18
7. I Can See Him (In Her Eyes) - 3:59
8. Outgrowing Me - 4:17


◆プロデュース: Charles Calello(ar)

◆参加ミュージシャン: Roger Voudouris(vo, g), George Doering(g), Philip Aaberg(k), Neil Stubenhaus(b), Jeff Porcaro(ds), Paulinho Da Costa/Steve Forman(per), Tom Scott(sax), Jerry Hey/Jim Horn(tp), Richard Page/Steven George/Thomas Kelly(bv), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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