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Tony Sciuto / Island Nights (1980年) - アルバム・レビュー

2018年08月19日
AOR名盤(1980年) 2
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Tony Sciutoの1980年のアルバム『Island Nights』の紹介です。
Tony Sciuto / Island Nights (1980年)
Tony Sciutoはアメリカ東海岸出身のシンガー・ソングライター。1965年に音楽活動をスタートし、70年代にはL.A.に移って、作詞家のSammy Egorinとソングライター・チームを組んで活動を続けた。Bay City RollersやMarcus Josephなどが彼らの曲を歌っている。

この『Island Nights』はTony Sciutoのデビュー・アルバム。日本人の琴線に触れるようなメロディを書く人で、このアルバムは本国のアメリカでは売れなかったが、日本ではちょっとしたヒットになったようだ。

本作は、作曲Tony Sciuto、作詞Sammy Egorinの10曲を収録(「Street Dancer」には、Steve Warehimeも参加)。タイトル曲や「You've Got A License」あたりの哀愁漂うメロディには、確かに日本の歌謡曲のような湿度がある。「Island Nights」にはオーケストラによる重厚なプロローグ「Island Nights Theme」もあって、ムード満点だ。

一方、「Hold Back The Night」「Cafe L.A.」「Angel」「Butterfly」などのスロー~ミディアム・テンポの曲は、ライト&メロウの王道という感じ。特に、「Hold Back The Night」は本作一番の爽やかなナンバーで、オーストラリアの歌手Jon Englishによってカヴァーされ、シングル・カットもされた(アルバム『Calm Before the Storm』(80年)に収録)。

風の音で始まるラストの「Butterfly」は、まどろみを誘うように美しいアコースティック・ナンバー。1曲目の重厚なオーケストラとのコントラストを効かせつつ、ロマンティックな余韻を残す。

ポップな「Trapeze」は、Marcus Josephが78年のアルバム『Things I Meant To Say / 伝えたかった言葉』で歌った曲のセルフ・バージョン。Nigel Olssonも80年のアルバム『Changing Tides』でカヴァーしている。

参加ミュージシャンの顔ぶれは、Steve Lukather(g), Bill Cuomo(k), Mike Porcaro(b), Ed Greene(ds), Tom Scott/Jim Horn(sax)と、豪華。私の手元のCDは2000年に初CD化された際の "20th Anniversary Limited Edition" というもので、「Hold Back The Night」と「Cafe L.A.」の日本でのライヴなど、4曲のボーナス・トラックを収録している。

Tony Sciutoは90年代に入ると、Little River Band(90年~97年)、Player(98年~2001年)という名グループのメンバーとして活躍した。いいポジションで仕事をしているな、と思う。

●収録曲
1. Island Nights Theme - 0:38
2. Island Nights - 3:56
3. Hold Back The Night - 4:16
4. You've Got A License (To Drive Me Crazy) - 3:54
5. Cafe L.A. - 4:59
6. Trapeze - 3:31
7. Angel - 4:09
8. Captain Wonderful - 4:37
9. Street Dancer - 4:02
10. Butterfly - 3:18


◆プロデュース: Steve Dorff(k)

◆参加ミュージシャン: Tony Sciuto(vo, g, k), Steve Lukather/Thom Rotella(g), Bill Cuomo(k), Michael Sciuto(b, bv), Mike Porcaro/Scott Edwareds(b), Ed Greene/Ron Tutt(ds), Tom Scott/Jim Horn(sax), Joe Chemay/Curt Betcher(bv), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント2件

コメントはまだありません

水津 浩志

90年代まで活動されてたとは知りませんでした。
日本では一発屋さんのイメージですが
Island night のメロディはめっちゃ印象に残ってます

当時、日本のブラスロックバンド
スペクトラムのVo新田一郎さんがカバーもしてましたが
そちらもなかなかの出来栄えでしたよi-179

2020年03月21日 (土) 07:45
Warm Breeze

Warm Breeze

Re: タイトルなし

水津さん、コメントありがとうございます。

この曲の新田一郎さんのカバー、知りませんでした。調べてみると、確かに1983年のアルバム『残像 アフター・イマージュ』の中で「傷ついた白夜(Island Nights)」という曲名でカバーしていますね。You Tubeで聴いてみましたが、めっちゃカッコいい。気に入りました。

2020年03月21日 (土) 14:07