洋楽中心生活
Warm Breeze

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Passage / Passage (1981年) - アルバム・レビュー

2018年09月18日
AOR名盤(1981年) 2
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Passageの1981年のアルバム『Passage』の紹介です。
Passage / Passage (1981年)
Passageは、The Brothers JohnsonのベーシストであるLouis Johnsonが結成したContemporary Christian Music (CCM)のグループ。メンバーは3人で、Louis以外のメンバーは、The Brothers Johnsonのアルバム制作に参加していたパーカッション奏者のRichard Heathと、Louisの奥様のValerie Johnsonである。

本作は、Passageの唯一のアルバム。Louis Johnson自らがプロデュースを担当し、収録曲は、Amy Grant作の「Faith Walking People」とJaime Owen Collins作の「Love Eyes」を除いて、彼らのオリジナル。

この2曲やラストの「The Son Will Come Again」はCCMらしい曲だが、それ以外の曲では、"サンダー・サム" の異名をもつLouis Johnsonのチョッパー・ベースがぶんぶん鳴っている。

ただ、サウンドの質感は本家のThe Brother Johnsonとは異なる。流麗なストリングスや洗練されたホーンが随所に使われ、Valerieの可憐な歌声も華を添えており、しなやかでエレガント。淡い水彩画のような爽やかなジャケットにも、本家のようなギラギラ感は無い。

リード・ヴォーカルに関しては、Valerieが3曲(1, 3, 8)、Louisが3曲(2, 4, 5)、Richard Heathが1曲(6)を担当し、「Power」と「The Son Will Come Again」は3人で分担。極上のアーバン・メロウでありながら、Louisのベースもしっかりと存在感を示す、AOR(CCM)とThe Brothers Johnsonの両方のファンを魅了する個性的な音になっている。

ひときわ美しいメロディと抜群の透明感のある「Faith Walking People」は、Amy Grantの79年のアルバム『』の収録曲。Valerie Johnsonの歌声も、Amy Grantのように美しい。

Louis Johnsonは2015年の5月に60歳で他界した。ヒット曲における演奏では、Michael Jacksonの「Billie Jean」(83年)が有名だが、同じMichaelでも、Michael McDonaldの「I Keep Forgettin'」(82年)のベース・ラインは、Warren G. & Nate Doggの「Regulate」(94年, 米2位)など、多くのラップ・ソングのバック・トラックにサンプリングされている。

●収録曲
1. Have You Heard The Word - 4:29
2. You Can't Be Livin' - 4:52
3. Faith Walking People - 3:34
4. I See The Light - 4:33
5. The Great Flood - 3:39
6. Open Up Your Heart - 3:48
7. Power - 4:09
8. Love Eyes - 3:33
9. The Son Will Come Again - 4:04


◆プロデュース: Louis Johnson

◆参加ミュージシャン: Louis Johnson(b, g, k, vo, ar), Valerie Johnson(vo), Richard Heath(per, bv)
with David Williams/Curtis Nolen/Greg Moore(g), David Wolinski/Rene Moore/Raymond Crossley(k), Ricky Lawson/John Robinson(ds), David Diggs(ar), etc


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Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント2件

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ギターマジシャン  

パッセージ

スラップでなく、チョッパーと呼ばれていた当時、何と言っても第一人者はルイス・ジョンソンで、クインシーやアール・クルーでの演奏も好きでした。

ブラザーズ・ジョンソンは、ちょっとボーカルが好みでなかったので、このパッセージには期待して、すぐにタワーレコードで買いました。(国内盤は出たのかどうか?)

インスト曲や派手なチョッパーを期待したので、最初は物足りなかったのですが、聴き込むと良質のAORで、ウォークマンの必須テープになりました。

2018年09月20日 (木) 03:14
Warm Breeze

Warm Breeze  

Re: パッセージ

ギターマジシャンさん、こんにちは

この一枚なのが残念なくらい、いい内容ですね。特に前半は好きです。後半は、CCM色が強くなりますね。
国内盤はLPのみで、CDは出ていないみたいです。私は、パッセージ→ブラザーズ・ジョンソンという順番で聴いたので、普通とは逆かも…

2018年09月20日 (木) 10:44