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Gerard Kenny / Made It Thru The Rain (1979年) - アルバム・レビュー

2018年10月03日
AOR名盤(1979年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Gerard Kennyの1979年のアルバム『Made It Thru The Rain』の紹介です。
Gerard Kenny / Made It Thru The Rain (1979年)
Gerard Kennyは、ニューヨーク生まれのシンガー・ソングライターであり、ピアノ・マン。ニューヨーク出身のピアノ・マンと言えば、Billy Joelを思い出すが、二人は親交があり、1970年から71年にかけてPrimoというバンドを組んで活動していたようだ。Billy Joelが71年に『』でソロ・デビューする直前のこと。

この『Made It Thru The Rain』は、Gerard Kennyのデビュー・アルバム。アメリカでなかなか日の目を見なかったGerardが、英RCAレコードと契約するチャンスを得てリリースしたアルバムである。

「Music And Words」「Son Of A Song And Dance Man」「Love」など、シンガー・ソングライター然とした曲が続く。曲の雰囲気や堂々とした歌いっぷり、ときおりの低く唸るような歌唱は、Billy Joelと重なる。

「Son Of A Song And Dance Man」は、自分のことを歌った曲。Gerardの父親はシンガー兼ダンサーであった。自分に歌を教えた父と、その流儀を継いで歌の道を歩む自分を重ねて、ちょっと誇らしげに歌っている。Gerard Kenny版の「Piano Man」みたいな曲。

「New York, New York」では、"New York, New York, so good they named it twice" (二度も繰り返すなんて素敵だね) と、生まれ故郷のニューヨークを粋に歌う。曲の雰囲気こそ違えど、Billy Joelの76年の名曲「New York State Of Mind」を思い出す。この曲は先行シングルとなり、UKチャートの43位をマーク。

ラストのタイトル曲「Made It Thru The Rain」は、心が洗われるように瑞々しく、美しいメロディの曲。Barry Manilowが80年のアルバム『』でこの曲を取り上げ、Billboard Hot 100チャートの10位となるヒットを記録。このヒットにより、Gerard Kennyの名前が知られるようになった。

「僕は雨を切り抜けた」というタイトルは、辛い時期を乗り超えたという意味。それまでの大変な時期を経てレコード契約を得たことに対するGerardの想いを綴っている。

Gerard Kennyのセカンド・アルバム『Living On Music』(80年)も、素晴らしいアルバム。ソニーの「AOR CITY 1000」シリーズから、2016年に世界初CD化されており、お薦め。

●収録曲
1. Fit To Be Tied - 3:56
2. Music And Words - 4:33
3. Son Of A Song And Dance Man - 2:54
4. D-D-D-Dancin' - 3:37
5. Love - 3:56
6. New York, New York - 3:05
7. Pavement Princess - 3:55
8. Drinking - 5:01
9. Nickels And Dimes - 2:45
10. Made It Thru The Rain - 4:59


◆プロデュース: Christopher Neil(bv)

◆参加ミュージシャン: Gerard Kenny(vo, k, g), Phil Palmer(g), Ken Freeman/David Cullen(sy), Mo Foster(b), Peter Van Hook/Harold Fisher(ds), Frank Riccotti(per), Dominic Bugatti/Frank Musker(bv), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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