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Henry Gaffney / On Again, Off Again (1978年) - アルバム・レビュー

2018年10月05日
AOR名盤(1978年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Henry Gaffneyの1978年のアルバム『On Again, Off Again』の紹介です。
Henry Gaffney / On Again, Off Again (1978年)
Henry Gaffneyは、NY生まれのシンガー・ソングライター。無名のミュージシャンだったと思うが、田中康夫氏のデビュー小説『』(80年)や、84年の著書『』に登場したことで、日本でも知られるようになった。

ソロ・アーティストとして70年代後半に2枚のアルバムを残したあと、作曲活動に専念し、Roberta Flack, The Pointer Sisters, The Four Tops, Judy Collins, Jennifer Warnes, Glen Campbellなどに曲を提供している。この『On Again, Off Again』は、Henry Gaffneyのセカンド・アルバム。

AORのアルバムのジャケットには、Rickie Lee JonesやLarry John McNallyなど、煙草をくゆらす姿を写したものがあるが、かっこ良さではHenry Gaffneyのこのモノクロ・ジャケットが一番。バック・カヴァーには、窓辺で煙草をくゆらす、映画のワン・シーンのような写真が使われている。
Henry Gaffney / On Again, Off Again (バック・カヴァー)

音のほうも、このジャケットのように渋い味わい。ほのぼのとした懐かしさと温もりもある、洒落たサウンドだ。

1曲目の「Mack The Knife」は、ドイツの作曲家、Kurt Weill(クルト・ヴァイル)の1928年の曲。イントロのほっこりする口笛から、このアルバムの独特の世界に引き込まれる。ジャジーで落ち着いたサウンドと、Henry Gaffneyのソフトな歌声がとても上品。

残りの曲は全て、Henry Gaffneyのオリジナル。「Mack The Knife」のようなオールドタイミーな雰囲気の渋い曲のほかに、カリプソの「Mannequin」やロックン・ロールの「Breakout」があって、アクセントになっている。「Happy End」は、Judy Collinsの79年のアルバム『』でカヴァーされた。

「This Is It」は本作のハイライト。Leon Pendarvisの優しいエレピの音色に導かれてHenry Gaffneyがしっとりと歌い始め、中盤ではMichael Breckerのロマンティックなサックスが空を舞い、最後にはRon Carter(b)、Chris Parker(ds)、John Tropea(g)を巻き込んだスリリングなアンサンブルへと展開する。そして、ぷっつり切れるような突然のエンディングも印象的。

76年のファースト・アルバム『』もCDを入手可能。そのジャケットには、映画俳優のように二枚目のHenryが写っている。

●収録曲
1. Mack The Knife - 3:32
2. There's A Train - 3:24
3. City Lights - 2:51
4. Mannequin - 3:08
5. Happy End - 3:15
6. This Is It - 4:08
7. Breakout - 3:56
8. There's No Sound - 3:38
9. Lady - 3:45
10. On Again Off Again - 3:48


◆プロデュース: Henry Gaffney(vo, ag, k)

◆参加ミュージシャン: John Tropea(g, ar), Joe Caro(g), Leon Pendervis/Pat Rebillot(k), Ron Carter/Will Lee/Neil Jason(b), Chris Parker/Steve Jordan(ds), Michael Brecker(sax), Jimmy Maelen(per), David Freidman(vib), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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