洋楽中心生活
Warm Breeze

音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

Scott Jarrett / Without Rhyme Or Reason (1980年) - アルバム・レビュー

2016年12月17日
AOR名盤(1980年) 2
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Scott Jarrettの1980年作『Without Rhyme Or Reason』の紹介です。
Scott Jarrett / Without Rhyme Or Reason (1980年)
Scott Jarrettは、著名なジャズ・ピアニストであるKeith Jarrettの弟。
Keith Jarrettは5人兄弟の長男であるが、5人のうちの3人、Keith, Chris, そしてScottが音楽の道へと進んだ。KeithとChrisはピアニストになったが、Scottはシンガー・ソングライターである。

本作は、Scott Jarrettの唯一のアルバム。
Dave GrusinとLarry Rosenが立ち上げたフュージョン系のレーベルであるGRPレコード(Grusin/Rosen Productionsの略)からの発売であるが、内容は全てヴォーカル曲。また、全曲がScottのオリジナルである。

プロデュースをGrusinとRosenが自ら担当し、Marcus Miller/Eddie Gomez(b), Chris Parker/Buddy Williams(ds), Ralph MacDonald(per)という精鋭のジャズ・プレイヤーが参加した。当然ながら、サウンド、演奏共にクオリティが高い。

また、兄のKeithが2曲(3, 9)にピアノで参加している。
いつものように、繊細かつ自由なタッチで弾いており、その旋律には得も言われぬロマンティシズムと優しさがある。それが静かなストリングスと共にScottの歌声をそっと包むと、涙腺が緩むような感動を覚える。

ジャケットを見ると、Scott Jarrettの傍らにはアコースティック・ギターがあるが、本作は、Scottのギターの腕前も存分にフィーチャしている。特にタイトル曲「Without Rhyme Or Reason」における、Marcus Miller(b)等と一丸となったアンサンブルは見事。

「I Was A Fool」のハーモニカ奏者は、Toots Thielemans。
陽気なハーモニカだが、どこか郷愁を誘ういつもの音色。今年、天に召されたんだなぁ。。。と思い出した。

Scott Jarrettの歌声は繊細で瑞々しい。
冷えた冬晴れの朝に聴きたくなるような、さわやかで美しいアルバムだ。

●収録曲
1. Miles Of Sea - 4:00
2. I Was A Fool - 3:41
3. Never My Fault - 4:12
4. Without Rhyme Or Reason - 3:45
5. On Looking Back - 2:37
6. Doctor / Nurse - 4:04
7. Lady - 3:14
8. The Image Of You - 5:00
9. Pictures - 4:36


◆プロデュース: Dave Grusin(k, per, ar), Larry Rosen

◆参加ミュージシャン: Scott Jarrett(vo, ag), Keith Jarrett(p), Marcus Miller/Eddie Gomez(b), Chris Parker/Buddy Williams(ds), Ralph MacDonald(per), Toots Thielemans(harmonica)


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Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント2件

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HY

はじめまして

いつも楽しく拝見していています。
このCDずっと探していて最近入手しました。(プチ・プレミア価格でした。Amazonほどではないけど)これ一枚で終了したのはもったいなかったです。しかし、Michael JohnsonもCDの価格すごいですね。(この2in 1は、二枚とも発売時に買いました。)AOR系アルバムの再発もっとやってほしいですね。

2016年12月20日 (火) 19:19

Warm Breeze

Re: はじめまして

コメントありがとうございます。こちらこそ、はじめまして。

Scott Jarrettのこのアルバム、内容がとても良いだけに流通量が少ないのは残念ですね。私は幸運にも店頭で買うことができました。2000年の頃だったと思います。
逆にMichael Johnsonの方は、2in1のCDを少々高い価格でしたが気合いを入れて(?)買いました。

今年は久し振りにAOR系のCD再発が賑わいましたが、この賑わいがもうしばらく続くといいなぁと期待してます。

2016年12月20日 (火) 21:11