洋楽中心生活
Warm Breeze

音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

Hirth Martinez / Hirth From Earth (1975年) - アルバム・レビュー

2019年01月21日
AOR名盤(1974~1976年) 2
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Hirth Martinezの1975年のアルバム『Hirth From Earth』の紹介です。
Hirth Martinez / Hirth From Earth (1975年)
Hirth Martinez(ハース・マルティネス)はシンガー・ソングライターやセッション・ギタリスト、また詩人としても活動するロサンゼルス生まれのミュージシャン。The BandのRobbie Robertsonに才能を見出され、この『Hirth From Earth』でアルバム・デビューをしている。Robbie Robertsonは本作のプロデュースとアレンジを担当し、さらにリード・ギターも弾いている。

アルバム・カヴァーのモノクロ写真は、Norman Seeffの撮影したもの。コートに帽子とサングラスというシックな装いのHirthが、ステッキを片手に、アルバム・タイトルの "地球からやってきたハース" よろしく海から現れる。ちょっと不気味だけど、ユーモラス。小倉エージ氏のCD解説によると、Hirth Martinezは足が悪いらしく、それがステッキを手にしている理由らしい。

音の方も飄々としている。ゆったりとしたボサノヴァ感覚の「Altogether Alone」やフォーキーな「Winter Again」、ソウル・ジャズ風のファンキーな「Djinji」や「That's The Way It's Gotta Go」、優しいラヴ・ソングの「Be Everything」、サンバ風の「I Don't Know Why The Hell」など、バラエティに富んでいる。

Hirthのヴォーカルがまた独特。バラード系でソフトに優しく歌ったかと思えば、別の曲ではよれたダミ声で歌ったりと、自由にやっている。

「Comin Round The Moon」では、Robbie Robertsonの味のあるギターを聴くことができる。The BandからはGarth Hudson(k)も参加しており、The Band風ロック・ナンバーの「Pity On The Fool」もかっこいい。

このアルバムは、金澤寿和氏の著書『AOR Light Mellow』でも "謎の名盤" として紹介された。「Altogether Alone」は確かにAOR感覚だが、歌の中身は、UFOに遭遇した男が "一人でも充実した人生が送れるさ" と、宇宙人から励まされる奇妙なストーリー。アルバムのインナーには、UFOとの遭遇を描いたおかしなイラストが使われており、これは娘が描いたものだとか。謎めいた迷盤です。
Hirth Martinez / Hirth From Earth (インナー・デザイン)

●収録曲
1. Altogether Alone - 3:55
2. Winter Again - 3:58
3. Djinji - 2:47
4. Be Everything - 2:31
5. Comin Round The Moon - 3:30
6. It - 3:52
7. That's The Way It's Gotta Go - 3:33
8. Silent Movies - 3:00
9. Pity On The Fool - 3:36
10. I Don't Know Why The Hell - 2:37
11. Saturday Night - 3:08
12. Cold Dark Mornin' - 3:40
13. You Are A Star - 3:45


◆プロデュース: Robbie Robertson(ar, g)

◆参加ミュージシャン: Hirth Martinez(vo, g), Garth Hudson(k), Chuck Rainey/Bob Boucher(b), Russ Kunkel/Spider Webb Rice(ds), Ben Keith(pedal steel), Robert Margouleff/Malcolm Cecil(sy), etc


関連記事
この記事が参考になりましたらクリックをお願いします。

気に入ったらシェア!

Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント2件

コメントはまだありません

cactus

今まさに聴いているアルバムです

こんばんは チャック・レイニーの名演を探していてこのアルバムを見つけ愛聴しております 最高ですね

2019年05月06日 (月) 00:09
Warm Breeze

Warm Breeze

Re: 今まさに聴いているアルバムです

cactusさん、こんにちは

コメントありがとうございます。このアルバムのベース、確かに存在感ありますよね。どの曲もそうですが、「Djinji」や「Cold Dark Mornin'」なんかは特に。アルバムのご機嫌な雰囲気作りにチャック・レイニーのベースがひと役買ってますね。

2019年05月06日 (月) 09:57