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Scott Smith / Face To Face (1984年) - アルバム・レビュー

2019年03月07日
AOR名盤(1984~1990年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Scott Smithの1984年のアルバム『Face To Face』の紹介です。
Scott Smith / Face To Face (1984年)
Scott Smithは、80年代以降のContemporary Christian Music (CCM)シーンで活躍したアレンジャー&プロデューサー。ゴスペル界大御所のAndraé Crouch (アンドレ・クラウチ)や、ゴスペル・グループのThe Winans (ワイナンズ)、Smokey Robinsonなどの諸作を、プロデュース、アレンジ、曲作りの面で支えている。

この『Face To Face』は、Scott Smithの唯一のアルバム。といっても、主役の自分はいつものように裏方に回っていて、Michael Ruffを始めとする魅力的なシンガーを招いてフロントで歌わせている。

収録曲は共作も含めて全てオリジナルで、共作者は、Stephen Tavani(1, 3, 6, 8, 9の5曲)、Michael Ruff(1, 4)、Howard Smith(4, 7)という顔ぶれ。リード・ヴォーカルについては、Michael Ruffが4曲(2-5)、Vonda Sheppardが2曲(1, 8)、Marvin&Benjamin Winansが1曲(6)、Howard Smithが1曲(7)、Stephen Tavaniが1曲(9)を担当している。

こうして見るとMichael Ruffの貢献が大きく、特にリード・ヴォーカルのほとんどを担当した前半は、さながらMichaelのアルバム。Michael Ruffは、この年に『Once In A Lifetime』という名作を発表しており、その姉妹作のような印象だ。クールなシティ・ポップの「You're Too Late」や、Michaelがしっとりと歌う美しいバラードの「Face To Face」など、素敵な曲が多い。

女性シンガーのVonda Sheppardは、Michael Ruffの当時のガール・フレンド。このアルバムが発表された年には21歳の若さだが、声にパンチがあって、歌いっぷりも堂々としている。サビのメロディーがキャッチーな「Leave It Up To Him」などは、Miami Sound Machineのようにかっこいいダンス・ポップになっている。

「Set Free」はムードたっぷりなミディアム・チューン。憂いを帯びたメロディを歌うHoward Smithのソウルフルで野性味ある歌声が魅力的。バック・ミュージシャンは、Abraham Laboriel(b), Bill Maxwell(ds), Alex Acuna(per)等、Koinoniaのメンバーが中心で、ゆとりのある演奏が心地いい。

雲の合間から光が射しているフロント・カヴァーをよくよく見ると、そこには人の顔も見えていて、ちょっとドキッとする。いや、CCMのアルバムだけに、これは人ではないということかな?

●収録曲
1. Leave It Up To Him - 4:59
2. You're Too Late - 3:54
3. The Vision - 4:07
4. Face To Face - 4:58
5. What Happened - 4:08
6. Give Him Thanks - 3:45
7. Set Free - 4:16
8. Prince Of The Dark - 4:20
9. What You Mean To Me - 4:58


◆プロデュース: Scott V. Smith(ar, k, drum-prog), Stephen Tavani(lead vo)

◆参加ミュージシャン: Vonda Sheppard/Marvin & Benjamin Winans(lead vo), Michael Ruff(lead vo, k), James Hurrah(g), Abraham Laboriel/Leon Gaer(b), Bill Maxwell(ds, per), Alex Acuna(per), Kim Hutchcroft/Eric Marienthal(sax), The Winans/Howard Smith/Howard McCray/Alfie Silas/Debbie McClendon(bv), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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