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Warm Breeze

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Ned Doheny / Life After Romance (1988年) - アルバム・レビュー

2019年09月22日
AOR名盤(1984~1990年) 4
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Ned Dohenyの1988年のアルバム『Life After Romance』の紹介です。
Ned Doheny / Life After Romance (1988年)
Ned Dohenyは70年代のウェストコースト音楽シーンで活躍したシンガー・ソングライター。Jackson BrowneやJ.D. Southerと同じ時期にアサイラム・レコードと契約し、1973年に繊細で爽やかな内容のアルバム『Ned Doheny』でデビューしている。76年のセカンド・アルバム『Hard Candy』はソウル・ミュージックの影響を受けた洗練された内容で、同じ年に発売されたBoz Scaggsの『Silk Degrees』と並んで、日本ではAOR屈指の人気作になっている。

その後、ソングライターとして人気アーティストへの楽曲提供は行うものの、アメリカでは目立った活動をせず、79年のサード・アルバム『Prone』は日本だけで発売された。80年代に制作したアルバムはここで紹介する『Life After Romance』の1枚のみで、やはり日本だけで発売。『Hard Candy』からは12年が経ち、Ned Dohenyは40歳になっている。

アルバムの収録曲は8曲で、他のアーティストへの提供曲が2曲含まれている。1曲目の「Whatcha Gonna Do For Me?」は、Average White BandのHamish Stuartと共作した渋いR&Bナンバーで、A.W.B.の80年のアルバム『Shine』の収録曲。翌年にはChaka Khanが同名のアルバム『』で歌い、米R&Bチャートの1位を獲得している。

2曲目の「Love's A Heartache / 愛はハートエイク」も渋く枯れたナンバー。Leslie Smithの82年のアルバム『Heartache』や、Robben Fordの83年のアルバム『Love's A Heartache / ホイールズ・オブ・ラブ』に取り上げられ、各々のアルバム・タイトルになっている。本作ではジャズ・テイストのアレンジが施され、ジャズ・サックス奏者のBobby Militelloのクールな演奏がフィーチャされている。

ギタリストのRobben Fordは本作には参加していないが、「Heartbreak In The Making / 君にハートブレイク」をNed Dohenyと共作。サビの甘酸っぱいメロディがとてもキャッチ-で、日本ではプロモーション用のシングルになっている。短いギター・ソロはNed Doheny。バック・ヴォーカルにはLeslie SmithとMarilyn Scottが参加した。

夕方の柔らかい日差しの中でサーフ・ボードに手を添えるNedはイイ感じに枯れているけれど、アルバム・タイトルの「Life After Romance」は "ロマンスが過ぎたあとの人生" ではなさそうだ。愛する女性が去ったあとも恋焦がれる気持ちを歌っている。

本作の後、Ned Dohenyは90年代に3枚のアルバム『』(91年), 『』(91年), 『』(93年)を日本で発表。また、2010年には久しぶりに『』を自主制作し、本作の「Life After Romance」を再録している。

●収録曲
1. Whatcha Gonna Do For Me? - 5:39
2. Love's A Heartache / 愛はハートエイク - 5:32
3. 'Til Kingdom Come / 永遠の愛 - 4:51
4. Follow Your Heart / 心のままに - 3:26
5. Back To The World - 4:22
6. Heartbreak In The Making / 君にハートブレイク - 3:27
7. Can't Help But Love Her / あの娘に夢中 - 3:49
8. Life After Romance - 4:42


◆プロデュース: Ned Doheny(vo, g), Michael B.

◆参加ミュージシャン: James Harrah(g), Jai Winding/Alan Pasqua(k), Jimmy Haslip/Abraham Laboriel(b), John Robinson(ds), Marilyn Scott/Leslie Smith/Timothy B. Schmit(bv), etc


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Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント4件

コメントはまだありません

ローリングウエスト

この頃はもう洋楽からおサラバ状態でしたが。Ned Dohenyの名前はよく聞きますね。お薦め盤など教えて頂ければありがたいです。
(PS)デヴィッド・ボウイ回顧展の記事を公開いたしました~

2017年02月21日 (火) 06:23

Warm Breeze

Ned Dohenyのお薦め

Ned Dohenyのアルバムはどれもお薦めできますが、70年代洋楽を愛するRWさんには、特に73年のファースト・アルバム『Ned Doheny』と76年のセカンド・アルバム『Hard Candy』がお薦めです。

デヴィッド・ボウイ回顧展の熱い記事、拝見しました。自分も行ってみたくなりました。

2017年02月21日 (火) 19:42

うさこ

懐かしいです!

このアルバム、同じ時期にErik TaggやBoz等と併せてよく聴いていました。
特に"Love's A Heartache"のドラムがカッコよくて、お気に入りの曲のひとつです!
最近フュージョン熱も落ち着いてきて、
またAORに戻りつつあります(^_^)

2019年09月22日 (日) 22:42
Warm Breeze

Warm Breeze

Re: 懐かしいです!

こんばんは

"Love's A Heartache"のドラムはJohn Robinsonですね。この曲、演奏がジャズっぽいところが魅力です (バック・ヴォーカルはTimothy B. Schmit)。AORとフュージョンはボーダーレスなので、どちらも美味しく味わえますね!

2019年09月23日 (月) 01:11