洋楽中心生活
Warm Breeze

音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

Michael Franks / Passionfruit (1983年) - アルバム・レビュー

2019年03月05日
AOR名盤(1983年) 4
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Michael Franksの1983年のアルバム『Passionfruit』の紹介です。
Michael Franks / Passionfruit
Michael FranksはAORを代表するミュージシャンの一人。ジャズやボサノヴァの香りがするエレガントな楽曲をふんわりとしたウィスパー・ヴォイスで歌うスタイルは独特で、一聴するとMichael Franksと分かる。また、端正な顔立ちと知的な佇まい、スタイリッシュなカヴァー・アートといったビジュアル面も魅力。

この『Passionfruit』は、8枚目のスタジオ・アルバム。70年代のアルバムのほとんどはTommy LiPumaによるプロデュースだが、80年代になるとプロデューサーが変わり、本作以降の3作品はRob Mounseyのプロデュース。70年代のメロウ・テイストの諸作と比べると音がシャープな印象になっており、電子音を取り入れた「Now That Your Joystick's Broke / ジョイスティックが壊れる時」のような80'sらしい曲もある。

「Rainy Night In Tokyo」は、柔らかい雨音が聞こえてくるようなしっとりした情緒のある曲。"kimono" や "sake" などの和語が出てくるところは、親日家として知られるMichael Franksらしい。私の持っている輸入盤のCDには、"東京の夜は雨" という日本語のタイトルがしっかりと併記されている。

「When Sly Calls (Don't Touch That Phone) / スライが電話をしてきたら」は、アルバムの中で一番スタイリッシュな曲。"Don't touch that phone" というフレーズを無機質に繰り返す女性コーラスが印象的で、曲の終盤になると、Randy Breckerのフリューゲル・ホーンがシャープに切り込んでくる。最高にクールです。

Never Satisfied」と「How The Garden Grows / ふたりの花園」では、Toots Thielemansのハーモニカをたっぷり味わえる。前者ではエレガントな曲調を引き立てるように華のある感じで、後者では豊かな郷愁を残すようにしっとりと演奏される。どちらも絶品。

ちなみに、アルバムのデザインを担当したLaura LiPumaは、Tommy LiPumaの姪。この翌年に、Prince And The Revolutionの大ヒット作『』(84年)のデザインを手がけて名を上げている。

●収録曲
1. Alone At Night / ひとりぼっちの夜 - 4:35
2. Never Satisfied - 3:51
3. Amazon - 5:40
4. Now That Your Joystick's Broke / ジョイスティックが壊れる時 - 2:48
5. Sunday Morning Here With You / 愛のサンデイ・モーニング - 4:33
6. Never Say Die - 3:36
7. Rainy Night In Tokyo / 東京の夜は雨 - 4:42
8. Tell Me All About It / 愛の物語 - 4:31
9. When Sly Calls (Don't Touch That Phone) / スライが電話をしてきたら - 5:22
10. How The Garden Grows / ふたりの花園 - 3:37


◆プロデュース: Rob Mounsey(k)

◆参加ミュージシャン: Hiram Bullock/Jeff Mironov/John Tropea(g), Will Lee(b, bv), Neil Jason(b), Steve Gadd/Chris Parker(ds), Nana Vasconcelos(per), Astrud Gilberto/Kenny Rankin/Hamish Stuart(bv), Randy Brecker(tp), Toots Thielemans(harmonica), etc


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Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント4件

コメントはまだありません

うさこ

はじめまして

コメント失礼いたします。
このアルバムの前後かな?「skin dive」を初めて聴いて、そこからハマりました。
その頃はバックミュージシャンまで気が回らなかったのですが、改めて見ると凄いですね!
ブクマさせて頂きましたので、これからの更新も楽しみにしております(^_^)

2019年03月05日 (火) 22:13
Warm Breeze

Warm Breeze

Re: はじめまして

うさこさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
2日に1回くらい更新してますので、こちらこそよろしくお願いします!(最近はリライトが多いですが…)
『Skin Dive』はこの次のアルバムですね。やはりバック・ミュージシャンは豪華ですね。最後の「When She Is Mine」(クリスマス・ソングかな?)のMichael Breckerのソロなんかが素敵だと思います。

2019年03月05日 (火) 23:52

コタパパ

Toots Thielemans

こんにちは。
Toots Thielemansのソロ、素晴らしいです。
久しぶりにブラジルプロジェクトを聴きたくなりました。
有難う御座居ました。

2019年03月07日 (木) 10:24
Warm Breeze

Warm Breeze

Re: Toots Thielemans

コタパパさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。Toots Thielemansのハーモニカは何というか、沁みますね…。
『The Brasil Project』。いいですね! 私も聴きたくなりました。

2019年03月07日 (木) 11:15