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Kenny Rankin / Hiding In Myself (1988年) - アルバム・レビュー

2019年03月10日
AOR名盤(1984~1990年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Kenny Rankinの1988年のアルバム『Hiding In Myself』の紹介です。
Kenny Rankin / Hiding In Myself (1988年)
Kenny Rankinはアメリカのソフト・ロック・シーンで活動したシンガー・ソングライター。60年代の終わりからアルバムを作っており、アコースティックな風合いの瑞々しい楽曲、柔らかいストリングス、ジャズやボサノヴァの要素を取り入れたセンスのいいアレンジ、硬派なヴォーカル・スタイルなどが魅力。特に70年代の諸作は、ソフト・ロックやAOR、フリー・ソウルの人気作になっている。

この『Hiding In Myself』は8枚目のアルバムで、前作の『After the Roses』(80年)から8年のブランクが空いている。80年代に作ったアルバムは、この2枚だけ。

収録曲は12曲で、奥様のAimeとの共作が7曲(1-3, 6, 8-9, 11)と多い。その他、Kenny Rankinの自作が2曲(4, 10)、Marvin Gayeのカヴァーが2曲(5, 7)、Jimmy Webb作が1曲(12)という構成になっている。Rankin夫妻はアルバムのプロデュースにも加わった。

Marvin Gayeの2曲は、72年のアルバム『』と73年のアルバム『』の各タイトル曲。「Let's Get It On」は、アコースティック・ギターとベース、パーカッションだけで聴かせる穏やかな曲に生まれ変わっており、とても新鮮。Marvin Gayeの有名曲だということに気付かない。

Jimmy Webb作の「She Moves, Eyes Follow」は、Webb自身もアルバム『』(2005年)でセルフ・カヴァーした美しいナンバーで、苦みのあるメロディはWebbならでは。しっとりとした歌唱、柔らかいストリングスとハープ、David Benoitの静かなピアノなど、すべてがロマンティックな曲。

Lee Sklar(b), Vinnie Colaiuta(ds), Robben Ford(g)という組み合わせで半分の曲を演奏しており、そうした曲ではRobben Fordのギターがブルージーな味わい。また、David Crosbyの参加した「Down The Road」では、David Crosby(47歳)とKenny Rankin(48歳)の中年男二人による枯れた感じのデュエットが何とも渋い。

バック・カヴァーの女性がAimeのようで、裏には "This album is dedicated to Aime." と記されている。Rankin夫妻はDan Siegelの91年のアルバム『』にも参加しており、Aimeが2曲をDan Siegelと共作し、Kennyも3曲で歌っている。
Kenny Rankin / Hiding In Myself (バック・カヴァー)

●収録曲
1. Lovin' Side - 4:49
2. Before The Fall - 5:33
3. Delila - 4:05
4. Hiding In Myself - 3:48
5. Trouble Man - 4:11
6. Keep The Candle Burnin' - 4:00
7. Let's Get It On - 4:34
8. She Knows Me Well - 5:20
9. Down The Road - 3:41
10. Velez - 5:33
11. Muddy Creek - 3:34
12. She Moves, Eyes Follow - 3:59


◆プロデュース: Jeffrey Weber, Kenny Rankin(vo, k), Aime Ulrich Rankin

◆参加ミュージシャン: David Crossby(vo), Robben Ford/Steve Lukather(g), David Benoit/Randy Kerber(k), Lee Sklar(b), Vinnie Colaiuta(ds), Geraldo Velez/Chris Trujillo(per), Richard Elliot(sax), John Sebastian(banjo, harmonica), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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