洋楽中心生活
Warm Breeze

音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

Melissa Manchester / Singin'... (雨と唄えば) (1977年) - アルバム・レビュー

2019年09月09日
AOR名盤(1977年) 2
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Melissa Manchesterの1977年のアルバム『Singin'... / 雨と唄えば』の紹介です。
Melissa Manchester / Singin'... (雨と唄えば)
Melissa Manchesterは、女優としても活動するニューヨーク生まれのシンガー・ソングライター。彼女の歌声には、元気をなくしている人に前を向かせるような力がある。

この『Singin'... / 雨と唄えば』は、6枚目のスタジオ・アルバム。それまでのアルバムは自作曲が中心で、ソングライターとしての彼女にフォーカスした内容だったが、本作では、自作曲は「No One's Ever Seen This Side Of Me」のみ。『Singin' ...』というタイトルが示すように、シンガーとしての彼女に光を当てた内容になっている。

プロデュースを担当したのは、前作に続いてVini Poncia。Melissaの歌の魅力を最大限に引き出すべく、幅広い方面から曲がセレクトされている。曲の作者と収録アルバムは次のとおり。
1. Sad Eyes / 悲しい瞳 (David Spinozza):書き下ろし
2. I Wanna Be Where You Are / いつも一緒に (Leon Ware / Arthur Ross):『』(Michael Jackson, 72年), 『』(Marvin Gaye, 76年)
3. A Love Of Your Own / あなただけの愛 (Ned Doheny / Hamish Stuart):『Hard Candy』(Ned Doheny, 76年), 『』(Average White Band, 76年)
5. You Make It Easy (James Taylor):『』(James Taylor, 75年)
6. Stand (Sylvester Stone):『』(Sly & The Family Stone, 69年)
7. My Love Is All I Know / 私のすべて (Wendy Waldman):『』(Wendy Waldman, 74年)
8. Time (John Miles / Bob Marshall):『』(John Miles, 77年)
9. Let Me Serenade You / 愛のセレナーデ (John Finley):『』(Three Dog Night, 73年)
10. The Warmth Of The Sun / 太陽の下で (Brian Wilson / Mike Love):『』(The Beach Boys, 64年)

「Sad Eyes / 悲しい瞳」は、ギタリストのDavid Spinozzaが書き下ろした珍しい曲。
When I look up, you come down
But for a while I'll watch the sad eyes smile

私は希望を持ってるのに、あなたは沈み込んでる
でもしばらくの間は
その悲しい瞳が微笑むところを見つめていたいの

…と、包み込むように歌う声の力強さと優しさにとても感動する。彼女には「Don't Cry Out Loud / あなたしか見えない」の名唱があるけれど、それと同じくらいに好きな曲。

Leon Ware/Arthur Ross作の「I Wanna Be Where You Are / いつも一緒に」は、おしゃれなポップ・ソウル。Leon Wareらしいしなやかでエレガントなメロディと、Don Grolnick(k), David Spinozza/Jeff Mironov(g), Tony Levin(b), Steve Gadd(ds)等による美味しい演奏を楽しめる。

Ned Dohenyと、Average White BandのHamish Stuartの書いた「A Love Of Your Own / あなただけの愛」は、ブルー・アイド・ソウルの人気曲。枯れた味わいの渋いナンバーで、Melissaも抑えた感じでソフトに歌っている。ギターとベースは、Sid McGinnis(g)とWill Lee(b)。

他にも、James Taylor, Sly & The Family Stone, Three Dog Nightなどをカヴァーし、幅広い。英国ミュージシャンのJohn Milesの曲「Time」も取り上げているが、この曲を収録した77年のアルバム『』をプロデュースしたのはRupert Holmesだ。

ラストの「The Warmth Of The Sun / 太陽の下で」は、The Beach BoysのBrian WilsonとMike Loveの書いた美しいバラード。これをしっとりと歌い上げ、まさに太陽の恵みを感じるような豊かな曲にしている。爽やかなサックス・ソロ(Stanley Schwartz)も印象的。

フロント・カヴァーのMelissaは、どしゃ降りの雨の中を元気に走る。ずぶ濡れでも意に介さないような爽やかさが彼女の歌の魅力。ところで、彼女は「愛の灯~Stand In The Light」という96年の曲で山下達郎と共演している。Melissa Manchesterが詞を、山下達郎が曲を書き、二人のデュエットが実現した。

●収録曲
1. Sad Eyes / 悲しい瞳 - 4:04
2. I Wanna Be Where You Are / いつも一緒に - 3:47
3. A Love Of Your Own / あなただけの愛 - 3:59
4. No One's Ever Seen This Side Of Me / 誰も知らない私の悩み - 3:13
5. You Make It Easy - 5:05
6. Stand - 3:55
7. My Love Is All I Know / 私のすべて - 3:35
8. Time - 4:14
9. Let Me Serenade You / 愛のセレナーデ - 3:46
10. The Warmth Of The Sun / 太陽の下で - 3:52


◆プロデュース: Vini Poncia(bv)

◆参加ミュージシャン: James Newton Howard(ar, k), David Spinozza/Jeff Mironov(g), Don Grolnick(k), Will Lee/Tony Levin(b), Steve Gadd(ds), Lenny Castro(per), Tom Saviano(sax, flute), The Faragher Bros.(bv), etc


関連記事
この記事が参考になりましたらクリックをお願いします。

気に入ったらシェア!

Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント2件

コメントはまだありません

ローリングウエスト

メリサマンチェスター好きでした!いい曲を多く出していましたよネ!70年代のお宝物女性イシンガー、沢山いました。小生も次回はクリスタルゲイルを公開しようと思っております。

2017年03月01日 (水) 07:12

Warm Breeze

Re: タイトルなし

RWさん、こんにちは。
いつもありがとうございます。

クリスタルゲイルは不勉強なので、是非参考にさせていただきます。
アルバムも結構な枚数を出しているようですね。

2017年03月01日 (水) 20:50