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Marilyn Scott / Without Warning! (1983年) - アルバム・レビュー

2019年03月17日
AOR名盤(1983年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Marilyn Scottの1983年のアルバム『Without Warning!』の紹介です。
Marilyn Scott / Without Warning!
Marilyn Scottはアメリカの女性ジャズ・シンガー。70年代から活動しており、ソウルフルで力強い歌声を持ち味とするセッション・シンガーとして、Tower Of PowerやYellowjacketsを始めとする数々のアルバムのバック・ヴォーカルを担当したのち、90年代の後半にジャズ・シンガーに転向した。

ソロ・アルバムも発表しているが、その多くはジャズ・シンガーに転向後の作品なので、それ以前の "ブルー・アイド・ソウル歌手" としての彼女をフィーチャしたアルバムは数枚しかない。デビュー・アルバムは79年の『Dreams Of Tomorrow』で、彼女のソウルフルな歌声を楽しめる好盤になっている。

この『Without Warning!』はセカンド・アルバム。収録された10曲のうち、9曲はMichael Sembelloによるプロデュースで、残り1曲(7)は、Russell Ferrante(Yellowjacketsのキーボード奏者)とMarilyn Scottの共同プロデュース。Sembelloはこの年に『Bossa Nova Hotel』(全米1位を記録した「Maniac」を収録)で華々しくデビューしており、そのアルバムから「First Time」がカヴァーされている。

フュージョン・グループのYellowjacketsからは、Russell Ferrante以外のメンバーのJimmy Haslip(b), Ricky Lawson(ds), Robben Ford(g)も参加。曲作りでも7曲(3-8, 10)をMarilyn Scottと共作していて、これらの曲には "女性ヴォーカルをフィーチャしたフュージョン" の趣きがある。MarilynのR&BスタイルのヴォーカルとRobben Fordのブルージーなギターを味わえる「This Side Of The Rainbow」など、素敵な曲が多い。

残り3曲はMichael Sembello色の出たモダン・ポップ。先の「First Time」と「Hold On」はDavid Batteau等の作で、ダンサブルな「Only You」はSembello等の作になる。

Marilyn Scottの歌の魅力は、しなやかさと強さを兼ね備えているところ。女性らしい柔らかさと華やかさがありながら、ソウルフルで力強い。例えば「If You Let Me Love You」は、Sylvia St. Jamesの81年のアルバム『』で一足先に歌われているが、Marilynの歌の方がパンチがあるように思う。

ジャズ・シンガーの彼女も素晴らしい。96年のアルバム『』は、私が初めて聴いたMarilyn Scottのアルバムでおすすめ。クールな質感がありながら、大人の女性の色香を感じる歌声に魅せられる。

●収録曲
1. Only You - 3:40
2. First Time - 3:15
3. Where Is The Key - 4:10
4. You Can Do It - 4:38
5. Say Goodbye - 4:26
6. 10 X 10 - 3:46
7. If You Let Me Love You - 4:18
8. This Side Of The Rainbow - 4:10
9. Hold On - 3:30
10. I'll Be Lovin' You - 4:38


◆プロデュース: Michael Sembello(g, b, bv), Russell Ferrante(k), Marilyn Scott(vo)

◆参加ミュージシャン: Robben Ford(g), Dan Sembello(k), Jimmy Haslip(b, k), Nathan East(b), Ricky Lawson/John Robinson/James Stroud/Art Rodriguez(ds), Sheree Brown/Cruz Sembello(bv), Paulinho Da Costa(per), Tower Of Power(horn), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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