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The Manhattan Transferの1981年のアルバム『Mecca for Moderns / モダン・パラダイス』。
The Manhattan Transfer / Mecca for Moderns (モダン・パラダイス) (1981年)
The Manhattan Transferは、男女4人のジャズ・コーラス・グループ。1969年にグループを結成し、メンバー交代はあるものの現在も男女2人ずつの構成で活動を続けている。本作は彼らの6作目となるスタジオ・アルバム。この時のメンバーは、男性がAlan PaulとTim Hauser、女性がCheryl BentyneとJanis Siegelである。

本作のプロデュースは、1979年の前作『Extensions』に引き続き、Jay Graydonが担当した。両アルバムともシングル・ヒットに恵まれ、好調なチャート・アクションを記録している。

本作の収録曲は9曲。AOR的な視点では、「On The Boulevard」(Marc Jordan作詞、Jay Graydon, Richard Page作曲)、「Spies In The Night」(Alan Paul作詞、Alan, David Foster, Graydon作曲)、「Smile Again」(Alan作詞、Bill Champlin, Foster, Graydon作曲)、「Kafka」(Bernard Kafka作詞、Graydon作曲)の4曲に目が行く。

「On The Boulevard」は、作詞・作曲の豪華なクレジットから抱く期待を裏切らない、クールで洗練度の高いナンバー。Steve Gaddのシャープなドラムスの上をGraydonが華やかなギター・ソロを披露するあたりは、まさにAOR好きのツボ。

「Spies In The Night」は、「ジェームス・ボンドのテーマ」を取り入れた異色の曲。前作にもテレビ番組『The Twilight Zone』のテーマ曲をアレンジした「Twilight Zone/Twilight Tone」という曲があったが、それと同じ路線。

「Smile Again」は、「After the Love Has Gone」の黄金トリオによる甘美なバラード。ロマンティックな曲調やアレンジは、まさに「After the Love Has Gone」を思わせる。

「Kafka」は、彼らの複雑かつ高度なヴォーカリーズにSteve Gaddの手数の多いドラムスがスリリングに絡む圧巻のナンバー。後に続くしっとりしたアカペラ・ナンバー「A Nightingale Sang In Berkeley Square」とのコントラストが効いており、動と静、両方の美しさに言葉を失う。

本作からはドゥーワップ調の「The Boy from New York City」がBillboard Hot 100チャートの7位となる大ヒットを記録。彼ら唯一のTop10ヒットとなっている。また、アルバムもBillboard 200チャートの22位を記録し、彼らのアルバムの中で最高位となった。

Jay Graydonのプロデュース作はアレンジがとても洗練されているので、サウンドの美しさにアーティストの個性が見劣りしてしまうことがあるかも知れない。だが、The Manhattan Transferの場合はヴォーカルの技量・個性が突出しており、プロデューサーとアーティスト双方の力量が素晴らしい相乗効果を生んでいる。

●収録曲
1. On The Boulevard - 4:09
2. Boy From New York City - 3:40
3. (Wanted) Dead Or Alive / おたずね者 - 3:26
4. Spies In The Night - 3:59
5. Smile Again - 4:34
6. Until I Met You (Corner Pocket) - 5:18
7. (The Word Of) Confirmation - 3:15
8. Kafka - 4:08
9. A Nightingale Sang In Berkeley Square - 3:48


◆プロデュース: Jay Graydon(ar, g, k)

◆参加ミュージシャン: Steve Lukather/Dean Parks(g), David Foster/Victor Feldman/Steve George/Greg Mathieson(k), Abraham Laboriel(b), Steve Gadd/Mike Baird(ds), Andy Narell(per), Richie Cole/Tom Scott(sax), Jon Hendricks(scat), etc


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2017/03/03 20:03 AOR名盤(1981年) TB(0) CM(2)
コメント
結構このグループは聴いたのですが実は全く知らないに等しいです。こうやって本当に愛聴された方の解説頂くと勉強になりますね~
2017/03/03 21:27 ローリングウエスト URL
Re: タイトルなし
RWさん、こんばんは。

このグループはかなりの枚数のアルバムを出していますが、私もメジャーな数枚だけCDを持っている状況です。レベルの高いグループなので、どのアルバムも満足する内容だと思うのですが、なかなか手が届かないですねぇ。
2017/03/04 19:36 Warm Breeze URL















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