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Warm Breeze

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Keane / Keane (ドライヴィング・サタデイ・ナイト) (1981年) - アルバム・レビュー

2019年03月19日
AOR名盤(1981年) 4
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Keaneの1981年のアルバム『Keane / ドライヴィング・サタデイ・ナイト』の紹介です。
Keane / Keane (ドライヴィング・サタデイ・ナイト) (1981年)
Keaneは、Tom(vo, k)とJohn(ds)のKeane兄弟に、ギタリストのMark MoulinとベーシストのMike Millwoodを加えた4人組のロック・バンド。彼らは2枚のアルバムを発表しており、この『Keane / ドライヴィング・サタデイ・ナイト』はデビュー・アルバム。

Keane兄弟は、これより前に「The Keane Brothers」という兄弟ユニットでやはり2枚のアルバムを残している。1作目の『The Keane Brothers』は、Tomが13歳、Johnが12歳になる77年の発表で、プロデュースを手がけたのはDavid Foster。79年発表の2作目『Taking Off』のプロデュースには、Foster以外にTOTOのDavid Paichとモータウン・レコードのヒット・メーカーであるLamont Dozierも加わっていて、この兄弟の才能がいかに注目されていたかが分かる。

この状況が窮屈だったのか、二人が自らのロック・バンドを作り、伸び伸びとアルバムを作ったのが本作。フロント・カヴァーの二人は爽やかな少年だが、アルバムを聴いてみると、ワイルドで分厚い音に驚く。楽曲はクールでエモーショナル。演奏技量は高く、ヴォーカルも熱く成熟している。

このアルバムは日本のみのリリースで、"TOTOの弟分" として売り出されている。ハードな曲と演奏は、弟分というよりTOTOと肩を並べるレベル。Johnのグルーヴ感満点のドラムスについては、その力量をJeff Porcaroも絶賛したとか。ギタリストのMark Moulinの腕も相当なもので、Steve Lukatherのようにエモーショナル。ちなみにMarkは30歳で、Keane兄弟よりひと回り以上も年上。

Markの書いたバラード曲の「My Special Way」を除いて、曲作りは兄のTomを中心に行われている。曲のタイトルに "Kill" とか "Dead" とか "Bad" などがあるのを見ると、"New Wave Of British Heavy Metal" の影響やLAメタル前夜の雰囲気が感じられる。

Tomも「Lorelei」というバラードを書いている。「My Special Way」が明るいメロディであるのに対し、「Lorelei」の方は哀愁味のあるメロディ。経験を重ねたバラード歌手のような深みのある歌声とはいかないけれど、いいムードで歌っている。

バック・カヴァーにはメンバー4人が仲良さそうに写っているが、少年二人が強面の大人二人に囲まれているように見えなくもない。
Keane / Keane (バック・カヴァー)

●収録曲
1. Tryin' To Kill A Saturday Night - 3:26
2. Bad Little Baby Girl - 3:52
3. You Got The Better Of Me - 3:18
4. Kill Or Be Killed - 3:57
5. My Special Way - 4:34
6. Baby I'm Dead - 3:28
7. I Love My Life - 3:02
8. Anything Less Than Love - 3:12
9. Lorelei - 4:16
10. Judy - 3:56


◆プロデュース: Tom Keane

◆参加ミュージシャン: Tom Keane(vo, k), John Keane(ds, per), Mark Moulin(g, vo), Mike Millwood(b, vo)


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント4件

コメントはまだありません

240

TDK

ご無沙汰しております。
キーン、懐かしいですね。私の世代は、TDKで使われたカッコいい曲というイメージです。邦題「ドライビング・サタデーナイト」。Drivingなんて英語は使われていないのに、ドライビングしている感じの曲で、邦題としてもGood!
アルバムもこの曲だけじゃないんですよね。

2019年03月21日 (木) 07:27
Warm Breeze

Warm Breeze

Re: TDK

240さん、こんにちは

この曲、TDKのCMソングだったんですか~。ナイスな選曲ですねぇ! 曲のPVを240さんのブログで見ましたけど、カッコいいですね。他の曲も本格派という感じで聴きごたえがあります。もう少し長く活動して欲しかったバンドですね。

2019年03月21日 (木) 11:08

水津 浩志

僕もこのアルバムを持っていますよー。
あどけない兄弟が中心なのに、大人顔負けのサウンド!
アルバム全体を通して
クオリティが高かった印象ですi-234

240さんも書かれていますが、
当時僕もCMでこの曲を聴いて好きになりました
Rock用、Pops用、Jazz用にジャンル分けをしたカセットテープのCMで
この曲はRock用。

46分や60分などが主流の時代に54分という長さでした
そこはシャレだったみたいです(笑)

2020年03月12日 (木) 05:12
Warm Breeze

Warm Breeze

Re: タイトルなし

水津さん、コメントありがとうございます。

このアルバム、クオリティ高いですよねぇ。特にJohn(弟)のドラムスには天性の才能を感じます。

54分のカセットテープって確かにありましたね。私も持ってました。46分のカセットだと微妙に収まらないアルバムのダビング用でした。

90分のカセットテープの両面にアルバム1枚ずつ入れて聴いたりしてましたが、少し欲張って(ケチって?)120分のカセットテープを使うと、テープが薄くて絡まったりして、、、懐かしいです。

2020年03月12日 (木) 09:47