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James Taylor / Walking Man (1974年) - アルバム・レビュー

2019年03月21日
AOR名盤(1974~1976年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、James Taylorの1974年のアルバム『Walking Man』の紹介です。
James Taylor / Walking Man (1974年)
James Taylorはアメリカを代表するシンガー・ソングライターの一人。The Beatlesの設立したアップル・レコードからのデビューというのが意外だが、1968年のデビューから現在に至るまで、マイ・ペースな感じで音楽活動を続けている。

繊細な心情を穏やかなメロディと柔らかいアコースティック・サウンドに乗せて歌う曲が多く、その優しい歌声にはロマンティックな響きがある。背が高くて顔立ちもハンサム。同業のCarly Simon(72年~83年)や女優のKathryn Walker(85年~95年)など、私生活では3度の結婚を経験している。

2015年の最新作『Before This World』は、初めて全米チャートの1位を獲得した。グラミー賞の受賞歴があって、ロックの殿堂入りもしているのに、全米チャートの1位になったのはこれが初めてという話も何だか感動的で、いろいろと魅力の多いミュージシャンだ。

この『Walking Man』は、5枚目のアルバム。NYで活動するセッション・ギタリストのDavid Spinozzaがプロデュースを担当し、バック・ミュージシャンにはNYの腕利きが集められている。収録曲は、Spinozza等の書いた「Ain't No Song」とChuck Berryの「The Promised Land」のカヴァーを除いて、James Taylorのオリジナル。「Ain't No Song」にしても、タイトル曲の「Walking Man」にしても、素材は素朴なのに、聴き心地がとても瑞々しい。

「Rock 'N' Roll Is Music Now」と「Let It All Fall Down」の2曲には、目立たないけれど、Paul McCartney夫妻がバック・ヴォーカルで参加した。David SpinozzaはJohnやPaulのソロ・アルバムにも参加しているので、そのつながりだろう。

James TaylorとCarly Simon夫妻が子守唄のように優しく歌う「Daddy's Baby」は、第一子のSallyに捧げた歌。Sally Taylorはこの年の1月に生まれていて、後に両親と同じくシンガー・ソングライターになっている。矢野顕子さんの95年のアルバム『』では、この曲がピアノの弾き語りでカヴァーされた。

"Walking Man" という気取りのないタイトルには、信じてこの道を歩むみたいな清々しさがあるし、落ち着いた楽曲を一つ一つ聴いていくと、とても寛いだ気分になる。シングル・ヒットがないので地味な印象だけれど、滋養豊かなアルバム。

●収録曲
1. Walking Man - 3:30
2. Rock 'N' Roll Is Music Now - 3:25
3. Let It All Fall Down - 3:30
4. Me And My Guitar - 3:30
5. Daddy's Baby - 2:37
6. Ain't No Song - 3:28
7. Hello Old Friend - 2:45
8. Migration - 3:14
9. The Promised Land / 約束の地 - 4:03
10. Fading Away - 3:32


◆プロデュース: David Spinozza(ar, g)

◆参加ミュージシャン: Hugh McCracken(g, harmonica), Kenny Ascher/Don Grolnick/Ralph Schukett(k), Andy Muson(b), Rick Marotta(ds), Ralph MacDonald(per), Carly Simon/Paul & Linda McCartney/Peter Asher(bv), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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