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Bill Withers / Menagerie (1977年) - アルバム・レビュー

2019年04月01日
Soul / R&B(70年代) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Bill Withersの1977年のアルバム『Menagerie』の紹介です。
Bill Withers / Menagerie (1977年)
Bill Withersは70年代のソウル、R&Bシーンで活躍したシンガー・ソングライター。デビュー直後に、「Ain't No Sunshine」(71年, 米3位)、「Lean on Me」(72年, 米1位)、「Use Me」(72年, 米2位)のヒットを飛ばし、「Ain't No Sunshine」ではグラミー賞の「Best Rhythm & Blues Song」も受賞。知的で内省的なシンガー・ソングライターの印象で活動をスタートしている。

その後しばらくヒットから遠ざかるが、80年代に入ると、サックス奏者のGrover Washington, Jr.のヒット曲「Just The Tow Of Us」(米2位)のヴォーカルに抜擢され、グラミー賞の「Best Rhythm & Blues Song」を再び受賞。この時には、大人の色香を漂わせるスタイリッシュなブラック・コンテンポラリー・シンガーになっている。

この『Menagerie』は6枚目のスタジオ・アルバム。Bill Withersが洗練という方向性を打ち出したのは本作あたりからで、心地よいグルーヴのあるエレガントな曲が多く、Billの歌声もスタイリッシュ。動物のキャラクターに囲まれて笑顔を見せるフロント・カヴァーのように、晴れやかな印象のアルバム。"Menagerie" は動物園を意味する。

ポップでチャーミングな「Lovely Day」はチャートの30位をマークし、まずまずの成績を残した。このお洒落な曲は99年頃のGAPのCMにも使われていて、Bill Withersの代表曲の一つになっている。

I Want to Spend the Night」と「Tender Things」は、ゆったりした曲調のリゾート・ミュージック。特に、「Tender Things」では、Ray Parker Jr.の奏でるアコースティック・ギターの音が優しく、Billの歌声にも独特の甘い抑揚があって、子守唄を聴いているみたいに気持ちいい。

ラストの「Let Me Be the One You Need」は濃厚なバラード。Billの歌声は深く熟していて、とてもロマンティック。この曲に漂う妖艶なムードは、85年のアルバム『Watching You Watching Me / 愛の情景』にも共通する。

「Lovely Day」は多くのミュージシャンに歌われた。最近ではJustin Timberlakeもカヴァー。2017年2月に開催されたアカデミー賞授賞式のパフォーマンスにおいて、持ち歌の「Can't Stop the Feeling!」に続けて、この「Lovely Day」を歌っている。

●収録曲
1. Lovely Day - 4:15
2. I Want To Spend The Night / 今宵を君と - 3:41
3. Lovely Night For Dancing - 5:51
4. Then You Smile At Me - 4:54
5. She Wants To (Get On Down) - 3:15
6. It Ain't Because Of Me Baby - 3:31
7. Tender Things - 5:02
8. Wintertime - 3:17
9. Let Me Be The One You Need - 4:44


◆プロデュース: Bill Withers(vo, g, k), Keni Burke(b), Clarence McDonald(k), Clifford Coulter(k, sy)

◆参加ミュージシャン: Dean Grant(k), Ray Parker, Jr.(g), Jerry Knight(b), Ralph MacDonald(per), Alvin Taylor/Russ Kunkel(ds), Mike Jones(sy), Pat Hodges/Denita James/Jessica Smith(bv), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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