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Lou Rawls / Love All Your Blues Away (1986年) - アルバム・レビュー

2019年04月03日
AOR名盤(1984~1990年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Lou Rawlsの1986年のアルバム『Love All Your Blues Away』の紹介です。
Lou Rawls / Love All Your Blues Away
Lou Rawlsは60年代から活躍するアメリカのベテラン・シンガー。1962年のデビューから2006年に他界するまでに60枚近くものアルバムを発表しており、その内容は、ゴスペル、R&B、ソウル、ジャズ、ブルースなど様々。グラミー賞の "Best Male R&B Vocal Performance" を3度も受賞する実力派で、ハリと艶と貫録のある中低音のヴォーカルが魅力。ちなみに、Sam Cookとは高校時代の同級生だとか。

この『Love All Your Blues Away』は、Lou Rawlsが53歳になる年のアルバム。Jay Graydonがプロデュースを担当し、前半のポップ・サイドと後半のスタンダード・サイドという2部構成になっている。ポップ・サイドでは時流のAORナンバーを5曲歌い、スタンダード・サイドではジャズ・スタンダードを4曲歌っている。

ポップ・サイドの作者は、Jay Graydon(1-3, 5), Glen Ballard(1), Robbie Nevil(2, 3), David Foster(4, 5), Tom Keane(4), Richard Page(5)等、AOR好きには垂涎の顔ぶれ。特に、「Stop Me From Starting This Feeling」と「Learn To Love Again」の2曲が聴きどころ。

Tom Keane, David Foster等の作となる「Stop Me From Starting This Feeling」はキリリとした印象のナンバーで、Pagesの爽快なハーモニーとLou Rawlsの伸びやかな歌声が気持ちいい。Graydon, Foster, Richard Page作の「Learn To Love Again」は、Tata Vegaとの甘美なデュエットを収録したロマンティックなバラード。煌びやかなアレンジはFosterならでは。

オーケストラの演奏でジャズ・スタンダードを気持ちよさそうに歌う後半は、豪華なディナー・ショーを聴いているような心地。Ann Ronell作の「Willow Weep For Me」(32年)、Carl Fischer, Frankie Laine作の「We'll Be Together Again」(45年)、Dorothy Fields, Jerome Kern作の「The Way You Look Tonight」(36年)、Richard Rodgers, Lorenz Hart作の「It Never Entered My Mind」(40年)と、いずれも古い歌だが、Lou Rawlsの歌の魅力をたっぷり味わえる。

ポップ・サイドの残りの3曲は、80年代らしいダンサブルな曲。また、本作からのシングルは「Learn To Love Again」と「Stop Me From Starting This Feeling」の2曲で、バラードの「Learn To …」は米R&Bチャートの71位、爽やかな「Stop Me …」はUKチャートで80位になっている。

●収録曲
1. Change Your Mind - 4:41
2. Are You With Me - 4:11
3. Love All Your Blues Away - 4:04
4. Stop Me From Starting This Feeling - 4:38
5. Learn To Love Again - 4:16
6. Willow Weep For Me - 4:09
7. We'll Be Together Again - 4:21
8. The Way You Look Tonight / 今宵の君は - 2:24
9. It Never Entered My Mind - 3:33


◆プロデュース: Jay Graydon(g, sy, ds)

◆参加ミュージシャン: Tata Vega(vo), John Mandel(ar), Jeremy Lubbock(ar, k), Chuck Domanico(b), John Kean/Mike Baird/John Guerin(ds), David Foster/Victor Feldman(k), Glen Ballard/Cliff Mangus/Michael Omartian/Steve George(sy), Alfie Silas/Bill Champlin/Richard Page(bv), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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