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Warm Breeze

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Livingston Taylor / Man's Best Friend (1980年) - アルバム・レビュー

2017年03月16日
AOR名盤(1980年) 2
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Livingston Taylorの1980年のアルバム『Man's Best Friend』の紹介です。
Livingston Taylor / Man's Best Friend (1980年)
Livingston Taylorは、James Taylorの弟。兄と同様にシンガー・ソングライターであり、1970年のアルバム・デビューから現在に至るまで、兄とほぼ同じペースでアルバム制作を続けている。Taylor兄弟はAlex, James, Livingston, Kate, Hughの5人で、Livingstonはその三男。全員がミュージシャンである。

Livingstonが兄のJamesと似ているのは、アルバム制作のペースだけではない。アコースティックな響きのある穏やかな曲調や歌声、歌い方も兄と似ている。特に歌声に関しては、兄と区別が付かないほど。従って、彼のアルバムはJames Taylorのアルバムのように聴けてしまう。

本作はLivingston Taylorの5枚目のスタジオ・アルバムで、プロデュースをJeff BaxterとJohn Boylanが担当した。Jeff Baxterが6曲(1, 4, 5, 6, 8, 9)を、John Boylanが残りの曲をプロデュースしている。

Jeff BaxterはSteely DanとThe Doobie Brothersのギタリストを務め、前年の79年にThe Doobie Brothersを離れている。John BoylanはLinda RonstadtのアルバムやBostonのデビュー・アルバムなどを手掛けた名プロデューサー。シンガー・ソングライターのTerence BoylanはJohnの弟だ。

本作にはカヴァー曲が4曲(2, 3, 6, 10)収録されている。
「Dance With Me」はOrleansの75年のアルバム『』に収録されたヒット曲で、John Hall夫妻の作。「First Time Love」はPat Alger等の作で、Pat AlgerもArtie Traum & Pat Alger名義の80年のアルバム『』に収めている。「Dancing In The Streets」は、Martha & The Vandellasの歌により64年に大ヒットしたモータウン・クラシック。そして「Marie」は、Randy Newmanの74年のアルバム『』の収録曲である。このうち「First Time Love」はシングル・カットされ、Billboard Pop Singlesチャートの38位をマークした。

John Boylanのプロデュースした曲はシンガー・ソングライターらしい曲調であるのに対し、Jeff Baxterのプロデュースした曲には、軽快でポップな「Ready Set Go」やカリプソの「Face Like Dog」、ジャジーにスウィングする「Pajamas」など、リズムを意識したものが多く、本作にほのぼのとした明るさを与えている。

あるいは、本作の穏やかな明るさはLivingston Taylorの性格の表れかも知れない。兄Jamesには内省的な印象があるので、よく似た兄弟の唯一の違いはそのあたりだろうか。

●収録曲
1. Ready Set Go - 3:14
2. Dance With Me - 3:13
3. First Time Love - 2:41
4. Sunshine Girl - 3:49
5. You Don't Have To Choose - 3:26
6. Dancing In The Streets - 3:25
7. Out Of This World - 2:31
8. Face Like Dog - 4:04
9. Pajamas - 1:54
10. Marie - 2:17


◆プロデュース: Jeff Baxter(g), John Boylan

◆参加ミュージシャン: Livingston Taylor(vo, g), Larry Carlton/Steve Cropper(g), Paulinho Da Costa/Victor Feldman(per), Scott Edwards/Neil Stubenhaus(b), Ed Greene/Russ Kunkel/Jeff Porcaro/Rick Shlosser(ds), Tom Funderbunk/Howard Kaylan/Tom Kelly/Don Henley(bv), etc


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Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント2件

コメントはまだありません

ローリングウエスト

Livingston Taylorの名前は初めて聞くなあと・・思ったらああのJames Taylorの弟が音楽界で活躍していたとは!初めて知りました。今度CD探してみよう!
こちらは美しき声のカントリーPOP女性歌手クリスタルゲイルの記事、是非聴いて見て下さい。貴殿のお気に入り間違いなしです!

2017年03月17日 (金) 06:26

Warm Breeze

Re: タイトルなし

RWさん、こんにちは。

クリスタルゲイルの記事、拝見しました。「Don't It Make My Brown Eyes Blue / 瞳のささやき」は彼女が歌っていたのですね。恥ずかしながら、初めて認識しました。80年代のアルバムもチェックして見ようと思います。

2017年03月17日 (金) 17:43