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Art Garfunkel / Breakaway (愛への旅立ち) (1975年) - アルバム・レビュー

2019年04月17日
AOR名盤(1974~1976年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Art Garfunkelの1975年のアルバム『Breakaway / 愛への旅立ち』の紹介です。
Art Garfunkel / Breakaway (愛への旅立ち) (1975年)
Art GarfunkelはNY生まれのシンガー・ソングライター。幼なじみのPaul Simonと組んだSimon & Garfunkelの活動が有名だが、70年代以降はソロ活動に専念し、高音の美しいテナー・ヴォイスを生かした良質なアルバムを作っている。

この『Breakaway / 愛への旅立ち』は、Art Garfunkelの2枚目のソロ・アルバム。カヴァー曲や外部のライターの書き下ろしのみで構成されたアルバムで、収録曲のプロフィールは次のとおり。

●カヴァー曲
「1. I Believe」:Stevie Wonder。72年のアルバム『Talking Book』から。
「2. Rag Doll」:Steve Eaton。74年のアルバム『』から。
「4. Disney Girls」:Bruce Johnston。The Beach Boysの71年のアルバム『』から。
「5. Waters of March」:Antônio Carlos Jobim。73年のアルバム『』から。
「7. I Only Have Eyes for You」:Al Dubin, Harry Warren。ジャズ・スタンダード。
「9. 99 Miles From L.A.」:Albert Hammond。75年の同名アルバムから。

●書き下ろし
「3. Break Away」:Gallagher and Lyle。76年のアルバム『』でセルフ・カヴァー。
「6. My Little Town」:Paul Simon。Paulの同年のソロ・アルバム『時の流れに』に収録。
「8. Looking for the Right One」:Stephen Bishop。78年のアルバム『水色の手帖』でセルフ・カヴァー。
「10. The Same Old Tears on a New Background」:同上。76年の作品『Careless』でセルフ・カヴァー。

このうち、「I Only Have Eyes for You」「Break Away」「My Little Town」「I Believe」の4曲がシングル・カットされ、最初の3つはBillboard Hot 100チャートの各々18位、39位、9位をマーク。また、アルバムもBillboard 200チャートの9位に到達している。

本作のハイライトはやはり、Paul Simonと久しぶりにデュエットした「My Little Town」だろう。Simon & Garfunkelの歌声には独特の凛々しさがあって好きなのだが、この爽やかなナンバーにも同じ空気が流れているようで、懐かしい。

また、ロマンティックなバラードの名手として知られるStephen Bishopの書き下ろした2曲も素晴らしい。Stephen Bishopも甘く美しいテナー・ヴォイスの持ち主で、自身のアルバムでもこの2曲をセルフ・カヴァーしている。

Albert Hammond作の幻想的な「99 Miles From L.A.」や、Steve Eaton作のセンチメンタルな「Rag Doll」も魅力的。Art Garfunkelの声は "天使の歌声" と呼ばれるだけあって、穏やかに澄んでいる。

フロント・カヴァーを撮影したのは、写真家のNorman Seeff。クールに煙草を吸う左側の女性は女優のHelena Kallianiotes。Art Garfunkelにしなだれかかる右側の女性は、恋人のLaurie Birdである。Artの次のアルバム『Watermark』(77年)では、Laurieの撮影した海辺の写真がフロント・カヴァーに使われている。

●収録曲
1. I Believe (When I Fall In Love It Will Be Forever) / 永遠の想い - 3:48
2. Rag Doll / 悲しきラグ・ドール - 3:06
3. Break Away / 愛への旅立ち - 3:35
4. Disney Girls - 4:32
5. Waters Of March / 春の予感 - 3:37
6. My Little Town - 3:50
7. I Only Have Eyes For You / 瞳は君ゆえに - 3:39
8. Looking For The Right One / めぐり会い - 3:21
9. 99 Miles From L.A. / L.A.より99マイル - 3:30
10. The Same Old Tears On A New Background / ある愛の終りに… - 3:45


◆プロデュース: Richard Perry, Art Garfunkel(vo)

◆参加ミュージシャン: Stephen Bishop(g, bv), Paul Simon(g, vo), Pete Carr/Andrew Gold(g), Bill Payne/Bruce Johnston/Barry Beckett(k), Jim Keltner/Jim Gordon/Russ Kunkel(ds), Joe Osborn/Max Bennett(b), Joe Clayton(per), Toni Tennille/Graham Nash/David Crosby(bv), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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